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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

ちくま日本文学009 坂口安吾 (筑摩書房)

2023-02-21 08:50:53 | 読書メモ

こないだ新潮で坂口安吾の令和の発掘作「盗まれた一萬円」を読んで、ああこんな作品も書くのか、というより、坂口安吾の作品てあんまり読んでいないな、この機会に読んでみますか、と買った一冊。

ちくま日本文学は、作家の代表作がまとまってて、こういう気分のときにはぴったりの本です。
うちには、10巻の三島由紀夫もあります。

こちら目次。読んだことあるのは「堕落論」、「白痴」の2編のみ、いずれも高校生の頃であまり印象に残ってませんでした。「白痴」は、今読むと戦争の生々しさがよくわかります、戦争に対する認識が昔と今では違うせいでしょう。

「堕落論」も同様で、坂口安吾の言っている堕落の意味が、40年以上経ってやっとわかったような気がしました^^; 「続堕落論」は初めて読みましたが、こちらの方が鮮烈に感じた。

「風博士」、「村のひと騒ぎ」で、坂口安吾のファルス作品を初めて読みました。
「石の思い」、「風と光と二十の私と」は、自伝です。作品に対する理解が深まったような気がします。

「桜の森の満開の下」は、凄まじい小説で、メランコリックな内容でした。これはお伽噺なのだろうと思うのですが、メタファがありそうだと、読み終わってから寝床の中で考えていたのですが、山賊は軍部、女は政府、びっこの女は国民、桜は時間、でしょうか?あるいは、山賊は天皇陛下、なのかもしれないな、と考えて、後日ネットで調べてみましたが、どうもそういうものではないようです。
Wikipedia の作品解釈を参考にすると、評論家の人達の解説もありますが、難しい^^;。

こちら著者紹介。坂口安吾の文体は力強く、また読みやすいです。

文庫本の発刊は2002年。

ちくま日本文学は文庫本サイズで全30巻。

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p.s. 昼に炒飯大盛り作ったのでカロリーオーバー。


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