愛が乏しい無責任大国日本
僕はこのレンゲさんの詩を読んでね、美香さんも“愛”を探していたのではないか、と思い当たったのですよ。
つまり、美香さんは2度の結婚を通しても、内縁の夫との関係を通しても探し続けていた愛にめぐり会えなかったのだと。。。?
そうですよ。
それで、さらに出会い系雑誌で愛を探し求めるために畠山容疑者と知り合った。。。デンマンさんは、そう考えているのですか?
そうですよ。つまり自立心のない美香さんは“幻の愛”を探し求めていたんですよ。心のよりどころと思えるパートナーを探し求めていた。
実らなかった消防士さんとの関係を含めると、畠山容疑者は5人目の男性ですよね?
そういうことになりますよね。でも、畠山容疑者との関係でも、結局、美香さんは求める愛は見つけることができなかったようですよ。
どうしてでしょうか?
僕はレンゲさんが書いた次の手記を思い出すんですよ。
わたしの胸には、愛情はない。
だって教わってないから。
![](http://members.aol.com/barclay1720/myhomepage/images/sadgirl32.gif)
2005-08-13
わたしは生まれた時から、
必要な愛情をあたえられなかった。
両親ともに、
こんなめんどくさい生き物の
ニーズなんて考えもしない。
わたしはいつも見捨てられてきた。
わたしの胸には、愛情はない。
だって教わってないから。
わたしは、親を憎んでいました。
今は“血のつながった
やっかいな他人”だと思っています。
これからどうなるか分かりませんが、
今の私には親との和解は無理です。
ウチの親を客観的に見れば、
社会性が欠如していたんです。
ふたりともボンボンとお嬢だから世間知らずだし。
で、わたし親から最後の一撃食らわされて、
自分は将来利用するために育てられてきたことがわかっちゃって。
親はわたしに向かって確かにそう言ったのです。
それで、わたしは親から離れたのです。
by レンゲ
『デンマンさんが私のことをグロリア・スタイナムに似ていると』より
美香さんは、あたしのように崩壊家庭に育ったのですか?
そうではないらしいのですよ。でも、美香さんも、レンゲさんのように愛を求め続けている。残念ながら、いまだにその“愛”を見つけていない。その見つける過程でわが子を殺してしまった。
どうしてでしょうか。。。?
そのことをレンゲさんと考えてみたいのですよ。
4歳長男を殺害した母親を逮捕
2006年11月14日午前8時00分 (スポーツ報知)
![](http://members.aol.com/barclay1720/myhomepage/images/sadgirl.gif)
秋田県大仙市の農業用水路で、保育園児の進藤諒介ちゃん(4つ)が遺体で見つかった事件で、県警捜査1課と大仙署は13日、殺人の疑いで母親の無職・進藤美香(31)と交際相手で県立大館高校非常勤講師・畠山博(43)の両容疑者を逮捕した。
両容疑者とも容疑を大筋で認めており、動機について「子どもがうるさかったから」などと供述。
事件前から、諒介ちゃんに対する虐待があったとみられる。
進藤容疑者は、事件後に県警の事情聴取を受けて以降入院していたが、13日朝退院したため、取り調べて逮捕した。
美香容疑者は、事件後も“悲劇の母親”を演じていた。
行方不明になった諒介ちゃんを、泣きながら懸命に捜索。
諒介ちゃんが用水路で発見されたときも「諒介!」と泣き叫んでいた。火葬でも、ふさぎ込んだ様子を見せていた。
虐待の末の凶行だった。
調べでは、美香容疑者らは10月23日午後4時すぎ、大仙市内の道の駅「かみおか」に駐車中の車内で、諒介ちゃんの頭や顔を素手で殴打。
口をふさぐなどして瀕死(ひんし)の重傷を負わせ、午後5時すぎに自宅から約400メートル離れた用水路に放置、窒息により死亡させて殺害した疑い。
暴行は両容疑者とも行い、暴行後は用水路まで美香容疑者が車で運んだという。
美香容疑者は動機について「子どもがうるさかったから」「言うことを聞かなかったから」と供述している。
近所の住民からは「諒介ちゃんの体はあざだらけだった」との声も出ており、虐待が日常化していた可能性が高い。
2004年7月には、美香容疑者が諒介ちゃんを虐待しているという通報があり、県中央児童相談所も虐待を把握していた。
しかし、母子が今年1月に転居した大仙市の福祉事務所は
「過去は『要保護児童』だったが、解消していると申し送りを受けた。虐待はないと思っていた」としている。
美香容疑者は当初、県警に対し23日午後5時ごろに外出先から帰宅したと説明していた。
周囲には、夕食の準備をしていた同5時半ごろに諒介ちゃんがいなくなったと連絡。
同7時ごろ、近くの住民が用水路で諒介ちゃんを見つけた。
県警は、事件事故の両面で捜査を始めたが、死因は窒息死の疑いが強く、頭部のこぶや、遺体に不自然な皮下出血があることを重視。
用水路の水深は数センチと浅かった上に、日没後に幼児が用水路まで歩くのは不自然として、捜査線上に両容疑者が浮かんだ。
両容疑者は数年前からの知り合いで、交際していた。
美香容疑者には同居している内縁の夫(51)もいるが、事件当時は建設作業の仕事で新潟県におり、諒介ちゃんと2人暮らし。
この男性によると、美香容疑者は今月7日、「ごめんなさい。諒介を殺してしまった」と土下座し、泣きながら殺害を告白したという。
『母親を逮捕 (スポーツ報知)』より
4才の諒介君を殺害した進藤美香容疑者とあたしとの間に共通点がある、とデンマンさんはおっしゃるのですか?
そうですよ。僕はね、レンゲさんの心と愛の問題を理解する上で、美香容疑者の事件は大変参考になると思うんですよ。
デンマンさんは美香容疑者の家庭が崩壊していなかった、と考えているのですか?
そうですよ。なぜならね、美香さんの最初の結婚で産んだ娘を両親が育てているという次の記事を読んだんですよ。
過去には虐待の影、家族間トラブルも
2006年11月13日15時54分
秋田県大仙市で進藤諒介ちゃん(4)が遺体で見つかった事件で、県警が13日、殺人容疑で逮捕したのは母親とその交際相手の男だった。
犬を連れて毎日散歩する姿が目撃されるなど、近所の人の目には仲のよい母子に映っていた2人に何があったのか。
秋田県内では今春、藤里町で2人の児童が相次いで殺害される事件があったばかりで、それを思い起こさせるような展開となった。
調べなどによると、逮捕された進藤美香容疑者(31)は、同市内に住む内縁の夫(50)と暮らしていたが、数年前から同容疑で逮捕された同県大館市の県立高校非常勤技師畠山博容疑者(43)と交際していたらしい。
関係者の話だと、美香容疑者は県立高校を卒業後、同県潟上市にある実家近くの縫製工場に勤務したが、間もなく退職。
もともと体が丈夫ではなく、短期間のパートなどに出るなどしていたという。
美香容疑者が2度の離婚を経て、内縁の夫のもとで暮らすようになったのは2005年末。
諒介ちゃんは2番目の夫との間にできた子だった。
最初の結婚でもうけた女児は、美香容疑者の両親が面倒をみていたという。
大仙市では当初、母子と夫、夫の両親などと暮らしていたが、7月ごろ両親らと別居。
夫との不和にも悩んでいたようだという。
過去に美香容疑者が諒介ちゃんを虐待していた疑いがあることは、行政も把握。
2度目の離婚後、美香容疑者が諒介ちゃんと2人で暮らしていた時期に、諒介ちゃんに暴力をふるうことがあったといい、児童相談所が相談を受けていた。
美香容疑者が実家に戻ったこともあり、虐待は収まったとされるが、実家のある市や、移り住んだ大仙市では「注意の必要な母子」として引き継がれていたという。
大仙市では、諒介ちゃんが入所した保育所などは、虐待の兆候は見られなかったという。
一方、内縁の夫との仲がうまくいかないなど家庭の問題について相談を受けていた。
![](http://members.aol.com/barclay1720/myhomepage/images/ijime.jpg)
近所の人によれば、美香容疑者はおとなしく無口な性格だったらしい。
中学、高校時代を知る人は、「暗い感じで、人と協調できないタイプだった」と話す。
「いじめがあったらしい」と話す同級生もいる。
無口でおとなしい性格の半面、感情を抑えきれない激しい一面もあったようだと、捜査幹部はみている。
『ASAHI.COM 社会記事』より