ロマンと小百合さん
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おほほほほ。。。。
卑弥子でござ~♪~ますわよ。
あなたにお会いしたくて
また出てきてしまったのですわよ。
ええっ?
今日はどういう質問をするのかって。。。?
まだ釈然としない事が
あるのでござ~♪~ますわよ。
デンマンさんが小学生の時に覗き見た
白いドレスを着た貴婦人ねぇ、
どう見ても結婚式の時に着るようなドレスでしょう?
なぜ、白いドレスを着ていたのでしょうか?
その事が気になっていたのでござ~♪~ますわよ。
そう言う訳で、あたくし、デンマンさんに
また、お尋ねてしてみますわぁ~。
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卑弥子さん。。。、それほど白いドレスが気になるのですか?
あ~♪~ら、デンマンさん、居たのですわねぇ~。どこに隠れていたのでござ~♪~ますか?
隠れていませんよ。卑弥子さんが白いドレスにこだわっているので、また出てきたのですよ。
トップの写真の中に小百合さんが白いワンピースを着て写っていますけれど、白いテーブルにデンマンさんと仲良く腰掛けてお話したのですか?
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そうですよ。こうして楽しく、うきうきしながら僕は小百合さんとお話したのですよ。
それで、なぜ、デンマンさんが小学生の時に見た貴婦人は結婚式でもないのに、結婚式の時に着るような白いドレスを着ていたのですか?
確かに、普段、着るようなものじゃないですよね。
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それで、貴婦人は一人っきりで居たのですか?
実は、少なくとも二人居たのですよ。相手は同じ年頃の男の人でしたよ。二人はテーブルに腰掛けてコーヒーか紅茶を飲んでいたのですよ。
他にも人が居たのですか?
テーブルに座っていたのは二人だけでした。でも、ちょっと離れたところに人が居たようにも記憶しているのですよ。
一体何をしていたのですか?
だから、僕と小百合さんが大仏を見ながら、いろいろと取り留めの無い話をしていたように、そのカップルもお互いに気心が知れているように気兼ねなく楽しそうに話をしているように見えましたよ。
ただ無駄話をしていただけでしょうか?
なぜ、あのような白いドレスを着て周りの世界とはあまりにもちがった“外国”でお茶を飲みながら談話していたのか?僕にだって、なぜなのか断言できませんよ。想像を膨らませる以外には答えようが無いですね。
デンマンさんはどう思われるのですか?
僕は“最後の晩餐”ならぬ、“最後の茶会”だったのではないだろうか?今、考えてみると、そのように思えるのですよ。つまり、華麗で豊かな時代が終わったのですよ。行田の足袋産業は斜陽化していた。すでに繁栄の時代の終焉は見えていたのですよ。その女性は30代の半ばだったかもしれません。一緒に居た男性は夫だったかも知れません。二人はハネムーンにパリに行ったのかもしれません。
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女性は、パリで着たドレスを出してきて身につけたのかもしれませんよ。工場も邸宅も人手に渡ってしまった。それで最後の茶会を夫と二人で楽しんでいたのかもしれません。
でも、その邸宅は、いわば風雨に晒されて朽ち果てるような佇(たたず)まいだったのでござ~♪~ましょう?
そうですよ。工場は操業していなくて、廃業に追い込まれていたようです。大きな門もペンキがはげて、かなり傷(いた)み始めていましたよ。でもね、二人の思い出の中では、真新しい邸宅のままだったかもしれませんよ。
もしかして、その二人は幽霊なのでは。。。?
まさかぁ~。。。僕は学校が終えてから通りがかりに覗いたのだから午後3時半か4時ごろでしたよ。晴れ渡っていて、雲もほとんど無くイイ天気でした。芝生の色が鮮やかに記憶に残っていますよ。第一、幽霊だったら、足が無いでしょう?僕の見たその二人には足がちゃんとありましたよ。だいたい幽霊ならば、晴れ渡った昼下がりに出てきませんよ。
それで。。。男の人はどのような服装をしていたのでござ~♪~ますか?
それが。。。やっぱり普段着ではないのですよ。タキシードのようなパシッと決めた服装をしていましたよ。とにかく、アメリカ映画の中でしか見かけないようなカップルでしたよ。その前にも後にも、行田では見たこと無いような、とびっきりハイカラな格好をしていましたよ。
もしかして、デンマンさんが夢を見て。。。その夢を現実と混同していたのではないですか?
もし夢ならば、20年も30年も記憶に残りませんよ。あの鋳鉄(ちゅうてつ)でできた白いテーブルと白い椅子ね。。。これが、とにかく印象的に僕の脳裏に焼きついたのですよ。
そんなモノがですか?
卑弥子さんは、“そんなモノ”と言うけれど、当時小学生の僕は『名犬ラッシー』にハマっていたのですよ。
『名犬ラッシー』
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ラッシーは、元来は、イギリス系アメリカ人の作家であるエリック・ナイト(Eric Kngiht 1897-1943)が創造し、短編として、1938年のサタデー・イブニング・ポスト紙上で掲載された話「名犬ラッシー 家路 Lassie Come-Home」の主人公である。
1940年には単行本の小説として出版された。
ナイトのオリジナルの話では、英国ヨークシャーに住む幼い少年が、類い希な美しさと気高さを持ったラフコリーを所有していたが、少年の一家が経済的な困窮に直面したとき、やむをえず、ラッシーを金持ちの貴族に売却した。
少年と犬は別離を悲しみ、わけても新しい所有者が、自分の領地のあるスコットランドへと、何百マイルもの彼方にラッシーを連れて行ったため、悲しみはいやましに増大した。
しかしラッシーは、コリーの持つ本能と勇気で逃げだし、小説は、ラッシーが故郷へと、彼女の愛する少年のいる土地へと、家路を辿る苦難の旅を描いている。
1954年-1974年には、アメリカでTVドラマ・シリーズとして製作され、放映された。
このドラマは、日本では、「名犬ラッシー」として、1957年11月3日 - 1966年4月23日、TBS系列で放映された。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
庭にある洒落(しゃれ)た鋳鉄製の白いテーブルと白い椅子は『名犬ラッシー』の中でしか見たことが無かったのですよ。言わばそれは僕にとってアメリカを象徴しているようなものだった。それが、大きな門の隙間から覗いた向こう側の庭にあった。そこにアメリカを覗き込んだような驚きでしたよ。ショックと言った方が的確かもしれませんよ。それほど衝撃的に小学生だった僕のオツムのスクリーンに焼きついてしまったのですよ。
それほど衝撃的だったのですか?
そうですよ。アメリカは僕にとってテレビの中の世界だった。言わば夢の世界だった。その夢の世界が大きな門の向こう側にあった。僕が知らずに毎日通っていた道の傍らに別世界があったのですよ。
どれぐらい覗いていたのですか?
どんなに長くても5分以上は覗いていませんでしたよ。
カップルが居たのは門からすぐ近くだったのですか?
門から20メートルほど離れていましたね。
デンマンさんが覗いていることは気づかれなかったのですか?
気づいている様子は全く無かったですね。楽しそうに夢中になって会話している様子でしたよ。
今でもその場所はあるのでござ~♪~ますか?
もう、20年近く前にその場所は取り壊されて新しい建物が建っていますよ。
行田のどの辺にあったのでござ~♪~ますか?
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本町通りにあったのですよ。この上の地図だと125号が本町通りです。僕が小学校の頃の面影はほとんど無くなってしまいました。“徳樹庵(とくじゅあん)”という居酒屋がありますが、ここにあったと思うのですよ。
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今は居酒屋になっていますが10年ぐらい前は、この店は洋食屋だった。まだ親父が生きていた頃で、僕が帰省した時には家族でこの店に食べに行ったものですよ。タバスコが食卓にあって、親父が“こういう物は初めて見るなぁ~”と言って興味深そうにカレーに振りかけて食べていたことがあった。今、思い出しましたよ。
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面白いお父さんでしたのね?ところでパスタのお店は、上の地図ではどこにあるのでござ~♪~ますの?
大長寺の隣に赤い丸がつけてあるでしょう?ここがパスタの店ですよ。
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大仏からすぐ近くでござ~♪~ますの?
すぐですよ。ほんの目と鼻の先ですよ。去年の11月、この大仏の前に初めて白いテーブルと椅子を見たとき、小学生だった時のあの衝撃が再び僕のオツムに蘇(よみがえ)ったのですよ。僕の実家はこの大仏を目指してやってくればすぐに分かりますからね、それで小百合さんにメールを書くときに僕は“ロマン・スポット”の事を書いたのですよ。
Re: 10月22日 大仏のロマン・スポット
From: barclay1720@aol.com
To: fuji@adagio.ocn.ne.jp
Date:Sun, 21 Oct 2007 7:16 pm
早いですねぇ~
。。。と言う僕も日本に来てから、たいてい6時半に目が覚めてしまうのですよ。
それで、もう一眠りと思って起き出すのが8時半から9時です。
今日は8時半に起き出して、NHKの朝の“おはよう日本”を見ながらゆっくりと朝食をとって。。。
もちろん、すべて自分で用意して食べますよ。
味噌汁は、お袋が夜寝る前に作るのです。
大体、できたものを温めて食べますね。
あるいは鮭やタラコ、メンタイコをチンして食べます。
そういえば、今思い出しましたが、日本へ来てからまだ納豆を食べていませんでしたよ。
明日の朝、食べようと思います。(^ー^*)
では、小百合さんからのメールをお待ちします。
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今度お目にかかる時には、ぜひ小百合さんを大仏のロマン・スポットにご案内しようと思いますよ。
お昼ごろ、昼ごはんを食べずにやってきてください。
でも、期待しすぎないように。。。
小百合さんにとっては、つまらないかもしれません。。。
by デンマン
\(^Д^)/ギャハハハハ。。。。
このメールの中で書いた“大仏のロマン・スポット”こそ、僕にとって小学生の頃見た白いテーブルと白いドレスの女性を思い起こさせるロマンあふれるスポットなのですよ。
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分かるでしょう?この白いドレスの女性がありありと思い出されてきたのですよ。当然の事ですが、上のメールを書いているとき、僕のオツムの中で白いドレスの女性が小百合さんへと変身していったのですよ。
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そうして僕はこのロマン・スポットで小百合さんと会うことになったと言う訳ですよ。うへへへへ。。。
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それで。。。それでぇ~、。。。デンマンさんは小百合さんと。。。、あのォ~。。。この2つの椅子に。。。あのォ~。。。仲良く。。。仲良く腰掛けたのですかぁ~? そうやって。。。そうやって。。。恋人同士のように、年甲斐もなく若返って楽しい時間をすごしたのでござ~♪~ますか?
ん?。。。年甲斐もなく若返ったぁ~。。。? それは。。。それは、余計なことでしょう?
余計な事ではござ~♪~ませんわ。 つまり。。。つまり。。。デンマンさんが妄想していたロマンの中に小百合さんを押し込めたのですわねぇ~?
やだなあああぁ~。。。僕は。。。僕は、別にロマンを妄想していたのではありませんよゥ。実際に30年前に起こった事なのですよ。僕は、はっきりとこの目で見たのですよ。
でも。。。でも。。。デンマンさんは白いドレスの女性の代わりに小百合さんをそのロマンの中に押し込めて、大仏の前の白い椅子とテーブルに置き換えて、ロマンを実現しようとしたのですわぁ~。
ちょっと。。。ちょっと。。。卑弥子さん!。。。あなたは、なぜかムキになっていますよねぇ。。。どういう訳ですかア?。。。そんなに感情的にならないでくださいよゥ。