加賀の千代 (PART 1 OF 3)
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デンマンさん。。。 あんさんは どないなわけで急に“加賀の千代”さんを持ち出してきやはったん?
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あきまへんか?
そやから、その理由を訊いてるのやおまへんかァ~。。。
あのなァ~、実は夕べ バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのやがなァ~。。。
千代の名句に現れた情
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加賀の千代の句中には傑作が多いが、
その中について、最も広く世に知られ、
一読して意味も明らかであり、
かつ上流の人にも下流の人にも、
学問のある人にも、ない人にも、
男にも女にも、さもあろうと首肯される句は
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とんぼつり
今日はどこまで
行つたやら
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起きて見つ
ねて見つ蚊帳の
広さかな
…の二句である。
何故にこの二句のみが特に人口に膾炙しているかと尋ねるに、
二句ともに亡き人を思い出し、追慕の情に堪えぬことを歌うたからである。
むずかしくいうたならば、かつてあったことを、
現在あることより回想し、
霊的の交際を温むる情が現われているからであろうと思う。
甚だ残念ながら英語にあって、
日本語に同じ意味を言い表すに適当な語のないことがある。
上に述べた千代の情を言い現わす語のごときもその一例である。
英語ではこれをミッス(miss)といい、よくその情を表わしている。
(中略)
千代のこの二句はこの情をもっとも痛切に現わしている。
夏のたそがれに千代が針仕事しながら、もう日も暮れかかってきた、
子供はまだ帰らぬが、いつもならもう帰る頃だが……と思うて、
傍に子供のおらぬをしばし物悲しく感じた時に、
たちまち子供が帰ってきた。
「今日はお前、いつもよりも遅いじゃないか」と尋ねると、
「今日はとんぼつりして、どこからどこまで追かけて行った」と
物語ったことが折々あった故に、
後にこの子が亡くなって、傍らにおらぬ時、
待っても待っても帰って来ない。
今日はまた何処まで行ったであろうかと、
子供の傍らにおらぬのを不足に思うて、
深くミッスする観念がこの名句を産んだのである。
また第二の句も夫と訣(わか)れて物寂しく思い、
いつもならばここにいる人だがなと、夫をミッスして詠んだ秀逸である。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
251-252 ページ 『世渡りの道』
著者: 新渡戸稲造
2015年4月20日 初版発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
なるほどォ~。。。、あんさんが上の千代さんの俳句に触れて、感傷的になりはったわけやねぇ~。。。
そういうことやがなァ~。。。 あのなァ~、わては上の2つの句とも 日本にいる頃から知っていたのやァ~。。。 そやけど、夕べ上の本で出くわして 読み返していたら、千代さんが特に“とんぼつり”の句に込めた 幼くして亡くなった我が子を想う気持ちが ひしひしと わての心に伝わってきてのやがなァ~。。。
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とんぼつり
今日はどこまで
行つたやら
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夏のたそがれに千代が針仕事しながら、
もう日も暮れかかってきた…
子供はまだ帰らぬが、
いつもならもう帰る頃だが……と思うて、
傍に子供のおらぬをしばし物悲しく感じた時に、
たちまち子供が帰ってきた。
「今日はお前、いつもよりも遅いじゃないか」と尋ねる…、
「今日はとんぼつりして、どこからどこまで追かけて行った」と子供が答える。
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後にこの子が亡くなって、傍らにおらぬ時、
待っても待っても帰って来ない。
今日はまた何処まで行ったであろうかと、
子供の傍らにおらぬのを不足に思うて、
深くミッスする観念がこの名句を産んだのである。
上の箇所を読んでいたら なんだか胸が締め付けられるほどの感傷に わての心までが悲痛の涙にくれたのやでぇ~。。。
あんさんは意外に感傷的なのやねぇ~。。。
あのなァ~。。。 日本にいた頃のわては、上の句に触れても、それほど心で感じることがなかったのやがなァ~。。。
つまり、あんさんが 年を重ねるとともに、人情の機微により深く触れるようになった、と言いたいのやねぇ~。。。
おおおォ~。。。、めれちゃんにも わての言いたいことが解るのかァ~。。。?
あんさんとも、長い付き合いになりますねん。。。 その程度のことは、あんさんに言われなくとも 分かりますねん。
さよかァ~。。。
。。。で、この事を言うために わざわざ わたしを呼びだしはったん?
ちゃうねん。。。 そればかりやあらへんでぇ~。。。
他に 何を言うために わたしを呼び出しはったん?
あのなァ~、新渡戸先生も上の小文で言うてるけど、“I miss you.”という英語に ピッタリと合う日本語の語句がないと言うてるねん。。。 言われてみると、確かに そうやがなァ~。。。 千代さんが“とんぼつり”の句を詠んだ時には、マジで幼くして亡くなった子供のことを“I miss you.”と想ったに違いない。。。 つまり、“I wish you were here!”という思いやなァ~。。。
要するに、霊的の交際を温むる情が千代さんの心を捕らえはった、ということやねぇ~。。。
そうやがなァ~。。。 めれちゃんも、ちゃんとわかってるやんかァ~。。。
その程度のことならば、上の文章を読めば 誰かてぇ 分かりますやん。
さよかァ~。。。?
要するに、あんさんは この事を言うために わざわざ わたしを呼び出しはったん?
そればかりや あらへんでぇ~。。。
そやから、他に何が言いたいねん?
あのなァ~。。。 めれちゃんは、もう忘れているかも知れへんけど。。。 千代さんのような霊的の交際を温むる情を感じはった人がおったのやがなァ~。。。
どこに。。?
その人が、かつて わての記事に次のコメントを書きはったのやがなァ~。。。
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関西の女です。
そして、宝塚歌劇が大好き女です。
宝塚は家から近くて、阪急電車でよく歌劇を見にいくのです。
ドイツの歌とは、知らなかった。
何度も読み直し、聴いて、最高。
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ステキなクリスマスになりました。
ありがとうございます。
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グッドマイラヴ 2015-12-25 23:45:53
『スミレの花咲く頃』のコメント欄より
(2015年12月25日)
上の写真はホンマもんの写真かいなァ~?
たぶん、こないな女性にちがいないと想像して、わてが勝手に貼り付けたものやねん。。。 (微笑)
そやけで、この人はホンマに関西に住んでおるん~?
IPアドレスを調べてみたのやァ~。。。 マジで関西に住んでおるねん。
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■『拡大する』
あらっ。。。 ホンマやねぇ~。。。
わてはすぐに この“グッドマイラヴ”さんのブログに飛んでいって、記事を読んでみたのやァ~。。。 クリスマスイヴにふさわしい なかなか ええ記事を書いておったでぇ~。。。
ベツレヘムの星
2015-12-25 00:41:14
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クリスマスイブの夜。
暖冬とはいえ、かなり暖かい夜。
美しい月も出ている。
まあ、ホワイトクリスマスはロマンチックだけど、
こんな、暖かいクリスマスも、いいかも。
小さい頃、クリスマスツリーを父が買ってきて
妹とキラキラ光る飾りをつけた楽しい思い出。
一番てっぺんに飾る星を、つけると出来上がり。
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サンタさんは、何時に来ると思う?
エントツないからどこから来るのかなぁ?
サンタさんは、外人だから
日本語で書いたお手紙読めるかなぁ?
妹と私は、布団に入っても、
ペチャクチャ話していた。
父と母は、私達の部屋を覗いて言う。
『早く寝ないと、サンタさんは来てくれないよ』
今から思えば、本当にいい時代だった。
父は、クリスチャンでもなかったが、
庭にクリスマスツリーの木を植えた。
毎年大きくなって、当然てっぺんに星の飾りを
飾る事は難しくなる。
父が、言う。
てっぺんの星は『ベツレヘムの星』だよ。
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父も、詳しい事は知らないみたいで、
誰かに聞いたのだろう。
私は、たまたま、キリスト教の
幼稚園に通っていたので
幼い頃から賛美歌を唄う事が多かった。
何だか分からないが、お祈りもよくした。
幼稚園の担任の先生も、エルマナアンナと言う
白人の先生だった。
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最近、クリスマスツリーの
てっぺんの星が気になって
調べてみた。
キリストが生まれた直後、
木星と金星の異常接近の年で
二つの星が重なりあって輝き、
誰も見た事のない星が出たと
新約聖書に書いてあるらしい。
その星をベツレヘムの星と呼ぶらしい。
世の中を救う人が生まれる時は、
そういうものなのかなぁ。
大人になって、クリスマスツリーの
てっぺんの星が何だったか分かって、
何だかありがたい気がした。
そして、庭にクリスマスツリーを
植えてくれた父に、
ありがとうと言いたい。
天国まで、届くかなぁ。。。。
パパ、ありがとう。
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作: グッドマイラヴ
『ベツレヘムの星』より
つまり、この上の手記を グッドマイラブさんが書いた時、間違いなく 千代さんのように霊的の交際を温むる情を感じはったのやがなァ~。。。
つまり、この事を言うために あんさんは わざわざ わたしを呼び出しはったん?
ちゃうがなァ~。。。、もちろん、そればかりやあらへんでぇ~。。。
デンマンさん!。。。 あんさんは、まわりくどいねん。。。 どうして最も重要な、大切な事を あとまわしにするん?。。。 細木数子のようにズバリ!ズバリ!と 言えばええやないのォ~!?
あのなァ~、めれちゃん。。。 モノには順序というものがあるねん。。。 その順序を無視して細木数子のようにズバリ!ズバリ!と言い過ぎると、誤解を招いて視聴者から苦情が殺到するのやでぇ~。。。 それで、テレビ局のお偉いさんに睨(にら)まれて番組から降ろされてしまうねん。。。 そやから、順序どおりに、誤解を招かんよう、噛んで含めるように分かり易く話をせねばならへん。。。
あんさんが そないに言うのなら、余計な事は言わんでもええさかいに、なるべく簡単に最も重要で大切な事を 話して聞かせて欲しいねん。
めれちゃんが、それほどまでに せくのやったら、すぐに核心に触れるさかいに 目の玉をムキムキして読んだらええやん。。。
(すぐ下のページへ続く)