パンツァネッラ (PART 1)

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デンマンさんは“パンツァネッラ”が好みなのですか?

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いや。。。 特に好みというわけではないのですよ。
それなのに、どうして“パンツァネッラ”を取り上げる気になったのですか?
真由美ちゃんは、“パンツァネッラ”という言葉を知ってましたァ~?
もちろん知ってますわァ~。。。 イタリア中部の花の都、フィレンツェを中心としたトスカーナ地方に伝わるサラダですよねぇ~。。。 硬くなったパンを使ったトスカーナ伝統の家庭料理で、オリーブオイル・ビネガーをドレッシングのように和(あ)えて作るのですわ。。。
さすが、真由美ちゃんはパン職人、ベーグル職人を目指すだけのことはありますねぇ~。。。 僕は、知りませんでしたよ。
。。。それなのに、どういうわけで“パンツァネッラ”を取り上げたのですか?
実は、6月13日の朝、ロブソン通りを歩きながらバンクーバー市立図書館に向かう途中で、いつものように無料タウン情報紙“メトロ・ニュース (Metro News)”を町角の新聞置き場で手にとったのですよ。。。 そして、ちょっと開いて見たら次のページが目に入った。
RECIPE: Panzanella

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This rustic salad is a revelation if you've never had the Tuscan summer classic.
Get the best, preferably heirloom, tomatoes you can find for the best result.
Ready in
Prep time: 10 minutes
Cook time: 5 minutes
Ingredients
● 1 cup extra virgin olive oil
● 1/2 red wine vineger
● 1/2 tablespoon Dijon mustard
● salt and pepper to taste
● 4 cups of slightly stale, crusty bread, cubed
● 4 tomatoes roughly chopped
● 1 cucumber peeled and roughly chopped
● 1 yellow pepper
● 1/2 red onion finely sliced or chopped
● 1/2 cup pitted black olives
● 1/2 cup or so of shaved Parmesan
Directions
1. Pour oil, vineger, Dijon and salt and pepper into a small jar, place the lid on and shake well.
2. In a large salad bowl, toss together the bread, tomatoes, cucumber, pepper, onions, black olives and Parmesan.
3. Drizzle the salad with some dressing and toss, then repeat, giving the bread a chance to drink up the dressing. You want the bread to be moist but not drowned.
4. There will be more dressing than you need, but you'll need more than you'd use for a regular salad as the bread will drink it up.
SOURCE: Page 17 "Metro News Vancouver"
Monday, June 13, 2016

"Panzanella"という文字が眼に入った時に、まさか それがサラダの名前だとは思わなかった。

何だと思ったのですか?
リストが作曲した"La Campanella"という曲名がすぐに思い浮かんだのですよ。。。 あの有名なフジ子さんがピアノで演奏する曲ですよ。

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すぐに考え付いたのは、言葉遊びで “パン”と 有名なリストの名曲"La Campanella"を無理やり合成して"Panzanella"という言葉を作ったのではないか!?。。。 そう思ったわけです。

でも。。。、でも。。。、それをサラダの名前にするのは、ちょっと可笑しいのではありませんかァ~?
それで、僕はオンラインの“オックスフォード英語辞典”で調べてみたのですよ。。。 次のように書いてありました。

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panzanella, n.
Pronunciation:
Brit. /ˌpanzəˈnɛlə/ , /ˌpantsəˈnɛlə/
U.S. /ˌpænzəˈnɛlə/ , /ˌpæn(t)səˈnɛlə/
Origin:
A borrowing from Italian. Etymon: Italian panzanella.
Etymology: Italian regional (Tuscany) panzanella (1817), of unknown origin: see further M. Cortelazzo and P. Zolli Diz. Etimol. della Lingua Italiana (ed. 2, 1999) at cited word.(Show Less)
A type of salad originating in Tuscany, consisting of cubed or crumbled bread (properly, stale bread soaked in water and squeezed dry) mixed with olive oil, vinegar, herbs, cucumber, tomatoes, onions, and sometimes other ingredients, such as capers, olives, or peppers.
SOURCE: OED.COM

もともと、イタリア語に、そういう言葉があったのですよねぇ~。。。 でもねぇ~、さらにネットで調べると、"pan"というのは、やっぱり“パン”のことなのですよ。。。

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■『現時点での検索結果』

"pane"はパンのことです。。。、そして"zanella"は小さなバスケットですよ。。。 おそらく、昔はパンで作ったサラダを小さなバスケットに入れて 皆で分かち合うようにして食べたのでしょうねぇ~。。。

ところで、"Campanella"とは、どういう意味なのですか?
「カンパネラ」はイタリア語で「鐘(かね)」のことですよ。。。 厳密に言うと“campana(カンパーナ)”が鐘の意味で、 “campanella”は“小さな鐘”ということです。。。 教会の鐘やお寺の鐘の他に鈴や風鈴もカンパネラと呼ばれるのですよ。。。 イタリア語の正しい発音は「カンパネッラ」で「ネ」の部分にアクセントがつきます。
あらっ。。。 デンマンさんはイタリア語も話せるのですか?
いや。。。 僕はイタリアを旅行したことはあるけれど、イタリア語は、旅行した時に買い物ができる程度の会話しかできませんよ。。。 もう、ほとんど忘れました。
イタリアを旅行した時には、"Panzanella"にはお眼にかかれなかったのですか? うふふふふふ。。。
残念ながら、意識してサラダの名前を覚えなかったのでしょうねぇ~。。。 でもねぇ~、ジューンさんとベネチアでパンのサラダを食べたのをはっきりと覚えてますよ。

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それで、ベネチアで食べたパンのサラダを思い出しながら、デンマンさんも硬くなったパンを利用して“パンツァネッラ”を作ってみたのですか?

そうです。。。 日本語のサイトで“作り方”を探したら次のように書いてありました。
材料 ( 2~3人分 )

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【パンツァネッラ/材料】
・バゲット 15cm程度
(硬くなったパンならどの種類でもOK)
・トマト1個を1~1.5cmぐらいの角切り
・きゅうり2/1~3/2本を2mm程度の輪切り
・玉ねぎ(小)1個をスライサーで薄切り
・ニンニク2/1片をみじん切り
・ベーコン2枚を適当な大きさに角切り
・バジルの葉 適量
【パンツァネッラ/調味料】
・オリーブオイル(EXバージン) 大さじ3~4
・白ワインビネガー 大さじ3
・バルサミコ酢 小さじ1~2
・レモン果汁 小さじ1
・塩コショウ 適量
・ブラックペッパー 適量
・乾燥パセリ 適量
【下準備】
1.はじめに、パンツァネッラを作る下準備をしましょう。
料理にお使いいただくパンを、指でちぎって細かくしていきます。
(後で水に漬けるので、そんなに細かくしなくても大丈夫です)
他の野菜とベーコンは、材料の部分に書いてある切り方で切りましょう。
2.ボールに水1リットルを用意し、
白ワインビネガー大さじ1・レモン果汁小さじ1を入れる。
そこに①でちぎったパンを入れ、柔らかくします。
柔らかくなったら適量を手に持ち、ギュ~っと!よく絞りましょう^^
玉ねぎは塩で揉み、塩水につけて苦みを取り
水洗いして冷水にIN!
身をシャキっとさせて、タオルなどでよく水分を取っておく。
☆【ポイント1】
カチカチのパンをお使いでない場合は、漬ける時間を短めに。
もし、柔らかいパンや水に漬けるのに抵抗がある場合は、
逆に焼いていただいても美味しく出来上がりますよ(^▽^)
水に酢を入れて使うので、漬けるボールの種類は
できるだけガラスなどのボールの方が適しています。
【調理】
3.(生で食べられるハムや生でニンニクを使う場合、この工程は不要です)
フライパンを中火で熱し、オリーブオイル大さじ1を流し入れる。
そこにニンニクのみじん切りを入れて、香りがしてくるまで火にかけます。
ニンニクの香りがしてきたらベーコンを入れて軽く炒め、
炒めたら器に移して冷ましておきましょう。
4.仕上げもガラスなど、金目のものでないボールを用意し、
①②③すべての材料をボールに少しずつ入れていきながら
オリーブオイル大さじ2~3
白ワインビネガー大さじ2
バルサミコ酢小さじ1~2
(やわらかめの味のものが適していますね)
と合わせてぐるっと混ぜ合わせ、
ラップをして冷蔵庫に入れて30分以上味をなじませてください。
なじませたら冷蔵庫から出します。
最後に塩コショウ・ブラックペッパーで味を調えれば出来上がりです♪
おつかれさまでした。最後の盛り付けに取り掛かりましょう^^
☆【ポイント2】
バジルの葉は写真のように少しの間冷水につけておくと、
みずみずしくなり、盛り付けた時ピンとなるので綺麗ですよ^^
『パンを美味しく再利用したサラダ料理♪』より
「パンツァネッラ (Panzanella)」

サラダの作り方なんて、簡単なようで、上の作り方を読んでいると、なんだか難しそうでしょう!?

そうですわねぇ~。。。 文章を眼にすると、なんとなく難しそうに見えてきますよね。
だから、作り方の実演のビデオクリップがないかと探したらありましたよ。。。 ここに貼り出すので、作りたい人は参考にしてください。

(panza12.jpg)
<iframe width="500" height="350" src="https://www.youtube.com/embed/i8hN320zvF0" frameborder="0" allowfullscreen>n</iframe>e

結局、デンマンさんは上のビデオを見ながら作ったのですか?

そうです。。。 でも、パンは固くなったバゲットを使ったので、わざわざオーブンで暖めませんでしたよ。

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(すぐ下のページへ続く)