12歳少女の死(PART 1 OF 3)
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デンマンさん。。。 小学校6年生の女の子が同級生の女生徒に殺されはったん?
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そうやがなァ~。。。
そないなニュース聞いてまへんがなァ~。。。 いったい いつのことやねん?
もう、かれこれ10年以上も前の話やがなァ~。。。
どないなわけで、10年以上の前の事件を持ち出してきやはったん?
あのなァ~、実は夕べ、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら 次の箇所にぶち当たったのやがなァ~。。。
たった一つだけの
かけがえのない命
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闇をこえてこそ光はきっとある……
影、漆黒の才が闇を満たしていようと構わない。
今の私は私。 それが全てではないのだから。
いくら奈落のそこまで落とされ、絶望を味わおうと、無意味ではない。
苦汁、絶望、苦しみが私を支配するけれど、全てとの戦い、闇を葬り
光とこの身の有り難さをそのぶん欲したい。
そう、雲で隠れた月は地上に光を与えないけれど、
光は存在するから、だから、真っ暗になってもずっと月にたよらないで、
皆で頑張ると、月よりも明るく照らし合えるはず。
七転八起 私は最初は転んでばっかり、
でも、最後は起き上がるのもいいと思う。
[加害少女のブログより]
冒頭の詩は、少女がブログに「詩@それがすべてではないのだから」と題して書いた自作の詩だ。
少女はインターネットのポータルサイト「Cafesta (カフェスタ)」を利用してブログを書いていた。
このサイトは小学生に爆発的なブームを呼び、会員数は160万人を超えていたという。
子どもでも簡単に自分のHPが作成でき、しかも無料。
ウェブ上の架空のキャラクター「アバター」を使ってチャットができるのも、子ども受けした理由だった。
事件発生後、多くの記録が消去されていたが、小学5年生のころからのブログが残っていた。
(略) 少女はHPを作り、親の知らないところで箱庭のような自分の世界を築きあげていた。
冒頭の詩は、小学5年生の2月に掲載。
(中略)
この時期、少女はほぼ毎日、詩を書いている。
翌日の詩は「嘆きの賛美歌」。
そこでは生命の尊さをうたっている。
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闇夜の空に沢山の星がちりばめられる、夏の空
心地良い草の香りのする草原、リンリンと鈴虫の鳴く音
田舎だが、私はこの環境がすきだ。
都会に無いモノがあるのだ。
人間は自分たちの生活が豊かになるために、
木を沢山切ったり、ゴミ、不燃物などを平気に捨てたり…
そんな事をしているらしいが本当に豊かなのだろうか?
熱帯雨林、環境破壊、有毒ガス、生活が豊かになる一方、
数え切れないくらいの自然破壊が多数ある…
(中略)
虫も 魚も 動物も 木、花も
たった一つだけのかけがえのない、
「命」をもっているのだから…
殺さないで、沢山殺して殺して殺して殺して
森の木も人の手によって焼き払われたりしたよ。
(中略)
神様はいるのですか… 助けてください…
(中略)
その巧みな言葉遣いは、教育委員会の幹部をも「子どもがこのレベルの詩を創作するのか」と驚かせ、少女の独創性や早熟ぶりを示すひとつの証拠と指摘する識者も少なからずいた。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
101-106ページ 『謝るなら、いつでもおいで』
著者: 川名壮志
2014年4月22日 第2刷発行
発行所: 株式会社 集英社
上の本の中に出てきよる詩は、加害者の少女が小学5年生の時に書いたというのやがなァ~。。。
少女の独創性や早熟ぶりは確かに驚きやねぇ~。。。!
殺された少女は成績はよくて、クラスでも仲の良い友達がたくさんおった。。。
加害者の少女は。。。?
彼女も上の詩を読めば解るように小学5年生としては、知的レベルは相当高いねん。。。
。。。で、どういうわけで、あんさんはこの事件を取り上げはったん?
実は、バンクーバー市立図書館でこの本を借りた時には、“佐世保小6女児同級生殺害事件”の事が書いてあるとは思わんかったのやがなァ~。。。
佐世保小6女児同級生殺害事件
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佐世保小6女児同級生殺害事件とは、2004年6月1日午後、長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられて死亡した事件。
小学生の女子児童による殺人事件でかつ学校が舞台であり、世間に大きな衝撃と波紋を広げた。
被害者の死因は、首をカッターナイフで切られたことによる多量出血だった。
文部科学省ではこの事件を長崎県佐世保市女子児童殺害事件として、これについての談話を発表している。
事件の経過
犯行を行った加害女児と被害者は、互いにコミュニティーサイトの提供するウェブサイトを運営し、パソコンでチャットや、掲示板に書き込みをする仲だった。
犯行の動機について、加害女児はウェブサイト上の掲示板などに身体的特徴を中傷する内容を書かれたことを挙げている。
しかし、加害女児をよく知る第三者は、客観的に言ってそのような身体的特徴があるなどとは全く感じられない、認められないと話している。
当日、加害女児は午前中の授業が終わった後、被害者を学習ルームに呼び出し、そこでカーテンを閉めて床に座らせ、手で目を隠し背後から首と左手を切りつけた。
被害者の首の傷は深さ約10センチ(普通の大人の首の太さは直径で13 - 15cmぐらい)、長さ約10センチになり、左手の甲には、骨が見えるほど深い傷があったという。
切りつけたあと、約15分間女児は現場にとどまり、被害女児を蹴り飛ばしたり、踏みつけたりして、生死を確認していた。
この時、彼女はパニック状態にあったと考えられている。
加害女児が前夜に見たテレビドラマ『ホステス探偵危機一髪6』にカッターナイフで人を殺害する場面があり、女児自身「これを参考に殺人を計画した」と後に供述したことから、その後、各テレビ局が殺人ドラマの放送を自粛する事態にもなった。
また、加害女児が熱中していた映画『バトル・ロワイアル』に似た場面があることもあり、事件への影響も指摘されている。
この影響で、DVD『バトル・ロワイアルII【特別編】REVENGE』の発売延期を余儀なくされた。
また、被害者家族、学校関係者に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の、救急隊員に惨事ストレスやサバイバーズ・ギルトの兆候が見られる状態になった。
事件の背景
加害女児の家庭は、父親が病気で仕事ができなかった時期が長く、母親と祖母がパートに出ていた。
父親は累積したストレスを発散するため、加害女児に虐待を加えることがたびたびあった。
加害女児自身、親戚や同級生に対して父親が嫌いであるという発言をしていた。
父親は加害女児に対して過干渉であり、加害女児の友達を激しく叱責したりすることもあった。
日常生活でうまくいかなかった娘とのコミュニケーションを、トラブルの際過剰なまでに娘の味方をすることで補おうとしたと分析されている。
加害女児は、両親との関係、コミュニケーションが淡白であった。
入院した際に、家族が面会に来たが、その時「情緒的な交流が一切なく、世間話をしているだけだった」と関係者が語っている。
加害女児は事件よりかなり以前から、ホラー小説『ボイス』と小説『バトル・ロワイアル』のファンだった。
事件を起こす4カ月前には『バトル・ロワイヤル』の小説を同級生に貸し出しており、また大石圭の『呪怨』にも興味を示し、父親に買ってもらいたいという発言をしていた。
やがて、それらのホラー小説などの影響は、加害女児の現実における行動にも現れるようになっていった。
被害女児とは仲が良く、ウェブサイトや他の子を交えた交換日記での付き合いもあった。
加害女児はおとなしい普通の女子児童であったが、5年生の終わり頃から精神的に不安定になっていったと周囲の人々は語っている。
人と話すときに人の目を見なくなり、目を泳がせて落ち着かない素振りを見せることがしばしばあり、また些細なことで逆上し、罵詈雑言を吐いたり、カッターナイフを振り上げるようなこともあった。
また同級生に対して、他の児童とともに集団いじめを行ったりすることもあった。
6年に入ってから暴力的な言行が増えていったという加害女児だが、担当の教師からの評判は「遅刻も少なく、授業中も率先して手をあげて質問する積極的な生徒」というものであった。
この時期の1月にウェブサイトを開き、『バトル・ロワイヤル』の同人小説を発表している。
学校で将来志望を小説家か漫画家と書いたことがあるという彼女は続編を予定していて、それは6年生のクラスと同じ人数の38人が殺し合いをするストーリーで、各キャラクターモデルや名が同級生に似ているといい、被害女児と同姓の登場人物も描かれており、物語の中で殺害されているという。
5月下旬頃、遊びで被害女児が加害女児をおんぶしたとき、加害女児に「重い」と言い、加害女児は腹を立て「失礼しちゃうわ」と言った。
その後、被害女児は自分のウェブサイトに「言い方がぶりっ子だ」と書いた。
それを見た加害女児は、何らかの方法で入手した被害女児のパスワードを使ってその記述を削除した。
しかしその後、再び同様の書き込みをされ、加害女児は被害女児に殺意を抱いた。
被害女児は自分の掲示板が不正に書き換えられたことについて「荒らしにアッタンダ。マァ大体ダレがやってるかワかるケド」と書いた。それを受けて加害女児は、被害女児のネット上のアバターを消去した。
ほかにも、被害女児を含めた同級生達と手書きの合作ノートを作っていたが、ここでも同時期に他の子とトラブルがあり、事件のわずか前に被害女児を通じて退会を求められていたという。
この頃、当時11歳だった加害女児は、姉のレンタルカードを使ってR15指定の映画『バトル・ロワイアル』をレンタルショップから借り、何度も視聴していた。
事件の1週間前、同級生の男子が怒った加害女児にカッターナイフを振りかざしながら追いかけられたことがある。
また、加害女児は普段からグル〜ミ〜という血まみれのクマのキャラクターが描かれたTシャツを着用しており、そのキャラクターの画像をネットに投稿するなどしていたという。
彼女は犯行後、被害者が生き返ってきたら謝りたい、と発言している。
加害女児は事件後、収容先の自立支援施設でアスペルガー症候群と診断されている。
家庭裁判所の審判
2004年9月15日、長崎家庭裁判所は、3か月におよぶ、少年事件では異例の精神鑑定を踏まえて、加害女児に対して最長で2年間までの行動の自由を制限する措置を認めた上で、国立の児童自立支援施設である国立きぬ川学院(栃木県)への送致を決定した。
精神鑑定によれば、加害女児は情緒面で同世代に比べて著しい遅れがあるが、障害とみなすべきものではなかったとされる。
出典: 「佐世保小6女児同級生殺害事件」
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あんさんは、この事件のニュースを10年以上前にバンクーバーで聞きはったん?
ネットのニュースで見たような気がするねん。。。 それに、事件が起きてからしばらくして、わてはこの事件について記事を書いたことがあるねん。
(すぐ下のページへ続く)