獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

年の離れた同期との飲み会

2006-04-25 23:40:00 | 網膜色素変性症と私
  会社の新採用の同期が集まっての飲み会。障害者採用枠の私も同期ということで、誘われる。32歳の私デスペア。他の同期はほとんどが、25歳以下。感じるべきジェネレーションギャップ。でも感じない私。

  向こうからしたら、変なおっさんなのだろうが、司法試験受験浪人期間が長い私。いつまでたっても学生気質がぬけない。ついつい、学生のテンションでしゃべてしまう。(もっとどっしり構えるべきなんだろうけど・・・)

  私の目が悪いということも、同期は知っている。いろいろの配慮。上着をハンガーにかけてくれたり、コップにビールを注いでくれる時に一声かけてくれたりしてくれる。(網膜色素変性症な私デスペア、視野が狭いのでビールをついでくれるのに気づかない、コップを差し出せない)。運ばれてきた料理や飲み物も見えてない私。私を通り越してしっかり回してくれる。ありがたい。

  年上かつ目が悪い人ということでの配慮。ありがとう!!おともだち!!。ありがとう!!同期!!。

  やっぱり、障害は告白すべきだな。コミニュケーションがうまくとれなくて誤解を生むことはない。とても気が楽。


  デスペア的飲み会と障害と。

1,障害の告知のしかた。

  「目が悪い」とただ単に言うのと、「障害者で視野が狭く障害者採用枠での採用されたんだ」と言うのでは、相手の反応が違う。後者だと、相手は一瞬返事にこまる。とくに盛り上がった席で、「障害」を告白すると、会話が止まる。ただ単に「私、目が悪いんだ」とだけでは、すーっと聞き流される。しっかり言うべきだな。

   この時の、うまい切り返しを考えないとな。
   ちなみに、目に障害があると告げて、病名まで聞いてくる人はまぁいない。病名を聞かれたら、「プライベートなことなので言えないけど・・・」と言う私。

2,顔が覚えられない。

  初対面の人に一度にたくさん会うことがいままでほとんどなかった私。同期の飲み会に参加して気づく。人の顔を昔のようにおぼえられない!!。あきらかに視野狭窄が進行していることを実感。

  それと視野が狭いせいなのか、飲み会のようながやがやとしたところでは、相手の話す声が聞き取りにくい。これは視野が狭いので、だれがしゃべっているのかの認識に時間がかかるので、聞き取れないのか、耳もわるくなっているのだろうか・・・と不安になった。
  
3,やっぱり無視しているらしい。

  飲み会の席で、職場の廊下でデスペアさん見かけたけど、素通りされました。との報告が何件かあった。やっぱり無視してるんだなぁ。でも廊下や階段ですれ違う人の顔を認識するのに、時間がかかるんだよなぁ・・・・。そのことを言うと、

  「今度は、声かけますね」。

  そういってくれたのが、男でも抱きしめたくなるくらいだった。
  ただ、私としては無視し返してくれるのが一番いいのだが・・、無視されているなんて私はおもわない。なぜなら、私はすれ違う人の顔をみていないから。


  配慮されぱなっしの同期に対して、もっと大きく、自分以外の誰かに対して、何かやってあげたくなった。なんだろうこの気持ちは。今まではこんな気持ちはなかったな。
コメント
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