恩田陸の「ライオンハート」は「ジェニーの肖像」というSF小説のオマージュとあとがきに書いてあったので、「ジェニーの肖像」が読みたいとずっと思っていた私。アマゾンで文庫本をかったのだが、読む気がしない。
網膜色素変性症な私の目。視野狭窄と視力低下が進行している私の目。文庫本も拡大読書器をつかって読めばよめなくはないが、快苦大読書器は職場にしかないのでなかなか読むきがしない。
そこでサピエ図書館のデイジーデータがあるか検索するもデータなし。データがないなら録音カセットはどうかなとのことで近所の効率図書館へ行った。
駅からちょっと路地をはいったところにある図書館。白杖をたたきながらよぼよぼと歩く私。おそらくここらへんが図書館の入り口かな?いやここは駐車場の入口だな。もうすこし先に進む私白杖をたたきながらの私。
背後に人の気配がする自転車を押しながら私の背後で私の様子をうかがう人の気配。その気配を背後に感じつつも、図書館の門らしきところにさしかかりその門のすぐ手前に自転車をとめているガチャガチャという音が聞こえたので、その自転車を止めている(出そうとしている)人に尋ねる私。
デスペア<「図書館の入り口はここですか?」
すると正面の自転車をガチャガチャしていた人ではなく、私の背後をついてきていた人が私の前方手前にまわりこんで教えてくれた。
「こっち!こっち!」
こっちといわれてもわからないので私は図書館の入り口をとおりすぎたと思い、いま来た駐車場の方角(私の右手側)を指さして、
デスペア<「こっちですか?」
こっちこっちで応戦、すうと
今度は私の正面からとそして前方から子供の声。
「ちがう・・こっち!こっち!」
私の背後からまわりこんで左手前方にいる小学生中学年ぐらいの女の子が元気よくこっちこっちとおしえてくれた。同じく私が最初に声をかけた自転車ガチャガチャ(どうやら小学生低学年男子)の子供もこっちこっち!
そうか図書館の入り口はまだもうちょっと先、私の左手なんだなと理解する私。地面をなぞって点字ブロックを見つけた私。地面をなぞっている間その少女は私をじっと観察しているようだった。変なサングラスをかけて白い杖をついたおじさんが点字ブロックをみつけられたのを見届けて、その少女は元気よく図書館にはいっていった。
その後点字ブロックを見つけた私に声をかえるおじさんの声。図書館の警備員に声をかけられて図書館の入り口まで手引きしてもらった。
手引きされている私の左横を少女がキャッキャといいながらとおりすぎる。どうやら友達がすでに図書館の中にいたようでキャッキャキャッキャ。○○先生ががどうたらこうたらと話していた。
警備員につれられて図書館の事務所まで行き、ジェニーの肖像の録音図書があるかしらべてもらった。全国2か所の図書館に録音カセットがあるとのこと。取り寄せてもらうことにした。
ついでに中途視覚障害者用の点字入門のテキストはありますかと質問する私。カセット2巻ついている「点字入門」日本点字図書館著を見せてもらった。点字の行間がおおきくあいていて初心者でも指でなぞりやすそうな点字入門。借りることにした。健常者は2週間だが、四角く障害者は4週間かりられるとのこと。
貸出カードをつくってもらって、借ることにしたた。貸出カードをつくってもらっている待ち時間にこっちこっちと私に道をおしえてくれた少年少女のことを思い出した。涙がすこし出た。貸出カードを持って職員がすぐにもどってくるので涙が流れるのを我慢した。
まもなく職員がもどってきて貸し出しの説明。返却用の袋(レンタルビデオ屋の袋のようなもの)と一緒に借りた。返却はこの袋にいれてポストに投函(ただこの点字入門の本は写真集ぐらいの大きさであつさも暑いのでポストは無理で郵便窓口)でいいとのこと。視覚障害者図書はは無で送れるとのこと。
さぁこれですこしずつ指で点字を感じていこうかな。
問題1:作者が貸出カードをつくってもらっているときに涙を流したのはなぜでしょうか?以下の選択肢の中から1つ選びなさい。
(1)貸出カードをつくるだけでこんなに時間がかかるとは理解できないと怒りの涙
(2)視覚障害者になって点字入門を借りなくてはならなくなった自分へのいらだちの涙
(3)視覚障害者になって敬語すらつかえないような子供に手助けしてもらわないとならなくなった悲しみの涙
(4)少年少女に助けてもらっている様子を警備員のおじさんにみられていたことへのはずかしの涙
(5)サングラスをかけて白い杖で地面をたたきながらよぼよぼ歩く変なおじさんを背後からよく観察し、どうやらこの人は図書館をさがしてるんだろうな、どうしよう教えてあげようかなと逡巡し、おじさんが図書館の入り口はどこですかと発したとたん、学校や家で体の不自由なひとがいたら助けてあげなさいとの教えにあとおしされ、大きな声でこっちこっちと教えた少女への感謝とそんな健気でかしくやさしい子供を自分の子供として持つことができない自分への憐みの涙
網膜色素変性症な私の目。視野狭窄と視力低下が進行している私の目。文庫本も拡大読書器をつかって読めばよめなくはないが、快苦大読書器は職場にしかないのでなかなか読むきがしない。
そこでサピエ図書館のデイジーデータがあるか検索するもデータなし。データがないなら録音カセットはどうかなとのことで近所の効率図書館へ行った。
駅からちょっと路地をはいったところにある図書館。白杖をたたきながらよぼよぼと歩く私。おそらくここらへんが図書館の入り口かな?いやここは駐車場の入口だな。もうすこし先に進む私白杖をたたきながらの私。
背後に人の気配がする自転車を押しながら私の背後で私の様子をうかがう人の気配。その気配を背後に感じつつも、図書館の門らしきところにさしかかりその門のすぐ手前に自転車をとめているガチャガチャという音が聞こえたので、その自転車を止めている(出そうとしている)人に尋ねる私。
デスペア<「図書館の入り口はここですか?」
すると正面の自転車をガチャガチャしていた人ではなく、私の背後をついてきていた人が私の前方手前にまわりこんで教えてくれた。
「こっち!こっち!」
こっちといわれてもわからないので私は図書館の入り口をとおりすぎたと思い、いま来た駐車場の方角(私の右手側)を指さして、
デスペア<「こっちですか?」
こっちこっちで応戦、すうと
今度は私の正面からとそして前方から子供の声。
「ちがう・・こっち!こっち!」
私の背後からまわりこんで左手前方にいる小学生中学年ぐらいの女の子が元気よくこっちこっちとおしえてくれた。同じく私が最初に声をかけた自転車ガチャガチャ(どうやら小学生低学年男子)の子供もこっちこっち!
そうか図書館の入り口はまだもうちょっと先、私の左手なんだなと理解する私。地面をなぞって点字ブロックを見つけた私。地面をなぞっている間その少女は私をじっと観察しているようだった。変なサングラスをかけて白い杖をついたおじさんが点字ブロックをみつけられたのを見届けて、その少女は元気よく図書館にはいっていった。
その後点字ブロックを見つけた私に声をかえるおじさんの声。図書館の警備員に声をかけられて図書館の入り口まで手引きしてもらった。
手引きされている私の左横を少女がキャッキャといいながらとおりすぎる。どうやら友達がすでに図書館の中にいたようでキャッキャキャッキャ。○○先生ががどうたらこうたらと話していた。
警備員につれられて図書館の事務所まで行き、ジェニーの肖像の録音図書があるかしらべてもらった。全国2か所の図書館に録音カセットがあるとのこと。取り寄せてもらうことにした。
ついでに中途視覚障害者用の点字入門のテキストはありますかと質問する私。カセット2巻ついている「点字入門」日本点字図書館著を見せてもらった。点字の行間がおおきくあいていて初心者でも指でなぞりやすそうな点字入門。借りることにした。健常者は2週間だが、四角く障害者は4週間かりられるとのこと。
貸出カードをつくってもらって、借ることにしたた。貸出カードをつくってもらっている待ち時間にこっちこっちと私に道をおしえてくれた少年少女のことを思い出した。涙がすこし出た。貸出カードを持って職員がすぐにもどってくるので涙が流れるのを我慢した。
まもなく職員がもどってきて貸し出しの説明。返却用の袋(レンタルビデオ屋の袋のようなもの)と一緒に借りた。返却はこの袋にいれてポストに投函(ただこの点字入門の本は写真集ぐらいの大きさであつさも暑いのでポストは無理で郵便窓口)でいいとのこと。視覚障害者図書はは無で送れるとのこと。
さぁこれですこしずつ指で点字を感じていこうかな。
問題1:作者が貸出カードをつくってもらっているときに涙を流したのはなぜでしょうか?以下の選択肢の中から1つ選びなさい。
(1)貸出カードをつくるだけでこんなに時間がかかるとは理解できないと怒りの涙
(2)視覚障害者になって点字入門を借りなくてはならなくなった自分へのいらだちの涙
(3)視覚障害者になって敬語すらつかえないような子供に手助けしてもらわないとならなくなった悲しみの涙
(4)少年少女に助けてもらっている様子を警備員のおじさんにみられていたことへのはずかしの涙
(5)サングラスをかけて白い杖で地面をたたきながらよぼよぼ歩く変なおじさんを背後からよく観察し、どうやらこの人は図書館をさがしてるんだろうな、どうしよう教えてあげようかなと逡巡し、おじさんが図書館の入り口はどこですかと発したとたん、学校や家で体の不自由なひとがいたら助けてあげなさいとの教えにあとおしされ、大きな声でこっちこっちと教えた少女への感謝とそんな健気でかしくやさしい子供を自分の子供として持つことができない自分への憐みの涙