(とても良い本……と思うのですけれども、今現在とりあえずガンでない方が読む場合、あまり心楽しい本ではなく(アタリマエ☆)、なんか心が暗くなるかも……という意味で、お薦めしていいかどうかはわかりません。。。)
ええと、今回はまず、前回の復習からはじめたいと思います。なんていうか、立花隆先生著の「がん、生と死の謎に挑む」の中でも、がんの最大の要因である「DNAのコピーミスによる変異の蓄積」ということについては、何度か言い方を変えて同じことが書かれているんですよね(^^;)
前回引用させていただいたところは、基本のき(ウエストフレンド?笑)と思ったので、少し長めに引用させていただいたんですけど……そちらを踏まえてもう一度↓の文章を読むと、さらにわかりやすく理解できるような気がしますm(_ _)m
>>がんは基本的に細胞の病気である。どんな人間もおよそ六十兆個の細胞でできている。六十兆の細胞がそれぞれしかるべき働き場所を得て全体が調和のとれた秩序ある活動をしていれば問題はない。しかし、突然、周囲の細胞と無関係に勝手に行動する一群の暴走族のような細胞があらわれてくる。それががんだ。がんは異分子なのだ。調和のとれた全体(正常細胞群)を自己とすれば、非自己である。しかし同時に生物学的には自己の一部でもあるから、初期過程では簡単に見つからないし、それだけを取りのぞく手段もない。
正常細胞はみな新しく生まれては一定時間後に死んでいく。生と死のサイクル(細胞周期)を繰り返していく。そのような時間軸上の予定運命に従って生々流転していくのが正常細胞であるのに対して、これらのがん細胞は、細胞周期を追うメカニズム(遺伝子のプログラム)がこわれているから、簡単には死なない細胞になっている。それががん化ということだ。DNAに書きこれまた予定運命(生死のパターン)とか、自己複製(生きるということは細胞レベルで自己複製をつづけることだ)プログラムに狂いが生じて、正常細胞の生き方から逸脱してしまうのががん化だ。
その結果、がん細胞は細胞分裂をいつまでも繰り返すという意味で、無限の増殖能力を獲得した細胞といわれたりする。いつまでも生きつづける不死性を獲得した細胞といわれることもある。がん細胞とは、そのような特殊な生き方をするようになった細胞群のことだが、なぜどのようにしてそのような狂った細胞群が正常細胞群の中に生まれてくることになったのかという原因論に話が及ぶと、議論が百出してとどまることを知らない。
歴史をさかのぼってみても、発がん物質の作用によるという発がん物質説。環境因子説。食物説。遺伝子説(がん遺伝子にはがんを起す発がん遺伝子とがんを抑制する抑制遺伝子がある。発がん遺伝子の活性化と抑制遺伝子の不活性化が同時に起らないとがんは発病しない。発がんという現象は一つ二つの遺伝子が起すのではない。少なくとも十以上の遺伝子がネットワーク的にからんで起すとされる)。ウィルス説。突然変異説。染色体異常説。エピジェネティクス説(遺伝子の遺伝暗号そのものではなく遺伝暗号の読まれ方のほうが重要とする説)。フリーラジカル説。がん幹細胞説などなど、沢山の説が複雑にからみ合いながら原因論を構成してきた。がんは発病までに、大きくいって、イニシエーション(がん細胞の誕生)、プロモーション(育成)、プログレッション(悪性化の進行)の三つのステージを経るということは合意されているが、各ステージの中身とその進行過程についてはさまざまの議論があり、いま一定のカチッとした標準理論ができあがっているというわけではない。いまだに百花斉放の議論がつづいている。
(『がん 生と死の謎に挑む』立花隆、NHKスペシャル取材班/文藝春秋社刊より)
もちろん、わたしも自分が実際ガンになったとしたら、「がんの起源」のことよりも、実際の治療法のことのほうをより重点的に知りたいと思うと思うんですよね(^^;)なので、今回は手術・抗がん剤・放射線療法、あるいは代替療法とあるうち、「手術」のことで、わたしが「それは知っておきたかった」という部分を、さらに「がん、生と死の謎に挑む」から引用させていただきたいと思いますm(_ _)m
>>がんを完治させる決め手となるような治療法は、現在のところ存在しません。様々な試みはあります。抗がん剤、放射線でがんを縮小させる、手術でがんを取ってしまうなどの治療法はあります。
それらはいずれもがんを「完治」(完全治癒)させられるものではありません。たとえば、手術でがんを取るといっても、細胞レベルでがんを完全に取り切れるのかというと、多くの場合、それはできません。手術の過程において、細胞数個から数百個レベルのごく少数のがん細胞がどうしても残ってしまうものなのです。がん細胞が正常細胞の陰に隠れて存在しつづける場合もあれば、「播種」といって手術過程でがん細胞が周辺にバラまかれ、そこに居ついてしまうこともあります。
患部周辺を十分えぐり取ったつもりでも、そういった少数の細胞がどこかで生きのびてやがて再発するのが、先に触れた「微小転移」による再発ですが、その恐れはどんな手術でも必ずつきまといます。それを防ぐために、術後どこかで生き残っているかもしれないがんを叩くための抗がん剤療法が併用されます。それをしたところでどの程度有効だったかは、しばらく様子を見ないとわかりません。
(『がん 生と死の謎に挑む』立花隆、NHKスペシャル取材班/文藝春秋社刊より)
……その、わたしも以前まではというか、「がん」という病気のことについて調べてみるまで――手術でガン細胞というのは、取り切れるものだと思っていたのです。いえ、よくドラマの手術シーンであるように○△という臓器とも癒着しているから、それ以上は取り切れず……となるところを、ドラマに出てくるスーパードクターは神業で取っちゃう!とかいう話じゃなく、最善策として見えるところを取り切れれば、それでひとまず成功、となるものだと思ってました(^^;)
でも、「『播種』といって手術過程でがん細胞が周辺にバラまかれ、そこに居ついてしまうこともあります」だなんて、この本を読んで初めて知りました
ですので、わたし、医療のトーシロ(笑)的考えで、がんの手術をしたあと、「念のため」とか言ってお医者さんが「あとは抗がん剤治療を△クール行いましょう」っていうアレが、なんでなのかよくわからなかったのです。
「えっと、念のため?じゃあ、念のためっていうことなら、しなくても本当は十分なのに、その念のためのためにAさんはさらに苦しまなきゃなんないの?手術したっていうだけでもこんなに弱ってて苦しいし、大変なのに?」みたいにずっと思ってました。でも、この部分を読んで、「なるほど」って初めてわかったというか。
やっぱり、お医者さんから「念のため」って言われると、なかなか「先生、念のため言うことは、念のためは念のためなんやから、べつに受けたくなかったら受けなくてもええっちゅうことですやろか?」みたいには聞けませんものね~(^^;)
前回書いた「微小転移」のことは、これはお医者さんの口からなかなか言えることではないですし(その患者さんの性格を考えた場合、言わないほうがいいこともあると思う)、こちらがそうした医学的知識にある程度精通していて、突っ込みに突っ込んだらようやくそこまで話してくださる……といったことのような気がします。
そんで、わたしがお医者さんならやっぱり、話として「念のため」っていうと口当たり(?)がいい気がするので、やっぱりそうした曖昧な言い方をしてしまうかもしれないな~なんて思ったりもするのです
そして、記事が長くなってしまって恐縮ですが(引用が長いから)、最後に自分的にココも大切だなって感じたところを、済陽高穂先生著の「今あるガンが消えていく食事」より、最後に引用させていただきたいと思いますm(_ _)m
>>手術の成功は治療の終わりではなく始まり
「手術は成功です。悪いところはきれいに取れましたよ。よかったですね」
ガンの切除手術が終わったあと、医師がこんなふうにいうことがあります。医師としては自分もホッとするし、患者さんやご家族にも安心して喜んでもらいたいので、そんなふうにいってしまうのでしょう。しかし、実は、これがけっこう「曲者」なのです。
ガンは代謝異常による全身病であり、ガンの患者さんの多くは食生活が原因でガンになっているわけです。したがって、たとえ目に見えるガンの病巣をきれいに切除しても、食生活を改善しない限り、転移や再発を起こす可能性があります。つまり、手術を終えても、基本的な体質はいまだ「ガン患者」なのです。
それなのに先のような言葉を医師から聞くと、「もう自分は治ったのだ」と患者さんは勘違いしかねません。そのために、発ガン前と同じ食生活を続けて転移や再発を起こす人が、今も続々と生まれています。
ですから、ガンの患者さんやそのご家族には、「手術が成功したということは、治療の最初の段階がクリアできただけで、本当の治療はこれから。手術が終わって、これから食事改善に取り組む『準備』ができたのだ」と、ぜひ思ってほしいのです。
私は外科医ですが、「外科手術が成功したら私の務めは終わり」とは思っていません。外科医である前に一人の医師ですから、患者さんが治って天寿をまっとうできるように、できる限りサポートするのが務めです。
そのため、患者さんに厳しい食生活を指導をすることもあります。食事指導は、手術や薬と違って強制できません。また、最終的な判断を決めるのはあくまでも患者さん自身というむずかしい面もありますが、そのときそのときに最適と思う指導をしています。
そのなかで、しっかり指導を守ってくださった患者さんには、晩期ガンであっても、悪化せずに長生きし、人生を謳歌している人が多いのです。
なお、免疫を高めるには、食生活が最も大切ですが、免疫学の第一人者である新潟大学医学部の安保徹教授もおっしゃっているように、じゅうぶんな睡眠をとり、ストレスをさけることも重要です。ちょっと説教じみてしまいますが、食事と合わせて生活を見直すことも大事でしょう。
本質的な位置づけは、食事や生活の改善が、免疫力の向上を支えるガン治療の「主」であり、手術・抗ガン剤・放射線は、それを助ける「従」です。そのことを、ぜひ念頭に置いてガン治療に取り組んでほしいと思います。
(『今あるガンが消えていく食事~進行ガンでも有効率66.3%の奇跡~』済陽高穂先生著/マキノ出版刊より)
では、次回は抗がん剤治療のことについて、再び「がん、生と死の謎に挑む」の中から、文章を引用させていただきつつ、わたしのヘヴォい文章でまとめてみようかなと思っています
それではまた~!!
ええと、今回はまず、前回の復習からはじめたいと思います。なんていうか、立花隆先生著の「がん、生と死の謎に挑む」の中でも、がんの最大の要因である「DNAのコピーミスによる変異の蓄積」ということについては、何度か言い方を変えて同じことが書かれているんですよね(^^;)
前回引用させていただいたところは、基本のき(ウエストフレンド?笑)と思ったので、少し長めに引用させていただいたんですけど……そちらを踏まえてもう一度↓の文章を読むと、さらにわかりやすく理解できるような気がしますm(_ _)m
>>がんは基本的に細胞の病気である。どんな人間もおよそ六十兆個の細胞でできている。六十兆の細胞がそれぞれしかるべき働き場所を得て全体が調和のとれた秩序ある活動をしていれば問題はない。しかし、突然、周囲の細胞と無関係に勝手に行動する一群の暴走族のような細胞があらわれてくる。それががんだ。がんは異分子なのだ。調和のとれた全体(正常細胞群)を自己とすれば、非自己である。しかし同時に生物学的には自己の一部でもあるから、初期過程では簡単に見つからないし、それだけを取りのぞく手段もない。
正常細胞はみな新しく生まれては一定時間後に死んでいく。生と死のサイクル(細胞周期)を繰り返していく。そのような時間軸上の予定運命に従って生々流転していくのが正常細胞であるのに対して、これらのがん細胞は、細胞周期を追うメカニズム(遺伝子のプログラム)がこわれているから、簡単には死なない細胞になっている。それががん化ということだ。DNAに書きこれまた予定運命(生死のパターン)とか、自己複製(生きるということは細胞レベルで自己複製をつづけることだ)プログラムに狂いが生じて、正常細胞の生き方から逸脱してしまうのががん化だ。
その結果、がん細胞は細胞分裂をいつまでも繰り返すという意味で、無限の増殖能力を獲得した細胞といわれたりする。いつまでも生きつづける不死性を獲得した細胞といわれることもある。がん細胞とは、そのような特殊な生き方をするようになった細胞群のことだが、なぜどのようにしてそのような狂った細胞群が正常細胞群の中に生まれてくることになったのかという原因論に話が及ぶと、議論が百出してとどまることを知らない。
歴史をさかのぼってみても、発がん物質の作用によるという発がん物質説。環境因子説。食物説。遺伝子説(がん遺伝子にはがんを起す発がん遺伝子とがんを抑制する抑制遺伝子がある。発がん遺伝子の活性化と抑制遺伝子の不活性化が同時に起らないとがんは発病しない。発がんという現象は一つ二つの遺伝子が起すのではない。少なくとも十以上の遺伝子がネットワーク的にからんで起すとされる)。ウィルス説。突然変異説。染色体異常説。エピジェネティクス説(遺伝子の遺伝暗号そのものではなく遺伝暗号の読まれ方のほうが重要とする説)。フリーラジカル説。がん幹細胞説などなど、沢山の説が複雑にからみ合いながら原因論を構成してきた。がんは発病までに、大きくいって、イニシエーション(がん細胞の誕生)、プロモーション(育成)、プログレッション(悪性化の進行)の三つのステージを経るということは合意されているが、各ステージの中身とその進行過程についてはさまざまの議論があり、いま一定のカチッとした標準理論ができあがっているというわけではない。いまだに百花斉放の議論がつづいている。
(『がん 生と死の謎に挑む』立花隆、NHKスペシャル取材班/文藝春秋社刊より)
もちろん、わたしも自分が実際ガンになったとしたら、「がんの起源」のことよりも、実際の治療法のことのほうをより重点的に知りたいと思うと思うんですよね(^^;)なので、今回は手術・抗がん剤・放射線療法、あるいは代替療法とあるうち、「手術」のことで、わたしが「それは知っておきたかった」という部分を、さらに「がん、生と死の謎に挑む」から引用させていただきたいと思いますm(_ _)m
>>がんを完治させる決め手となるような治療法は、現在のところ存在しません。様々な試みはあります。抗がん剤、放射線でがんを縮小させる、手術でがんを取ってしまうなどの治療法はあります。
それらはいずれもがんを「完治」(完全治癒)させられるものではありません。たとえば、手術でがんを取るといっても、細胞レベルでがんを完全に取り切れるのかというと、多くの場合、それはできません。手術の過程において、細胞数個から数百個レベルのごく少数のがん細胞がどうしても残ってしまうものなのです。がん細胞が正常細胞の陰に隠れて存在しつづける場合もあれば、「播種」といって手術過程でがん細胞が周辺にバラまかれ、そこに居ついてしまうこともあります。
患部周辺を十分えぐり取ったつもりでも、そういった少数の細胞がどこかで生きのびてやがて再発するのが、先に触れた「微小転移」による再発ですが、その恐れはどんな手術でも必ずつきまといます。それを防ぐために、術後どこかで生き残っているかもしれないがんを叩くための抗がん剤療法が併用されます。それをしたところでどの程度有効だったかは、しばらく様子を見ないとわかりません。
(『がん 生と死の謎に挑む』立花隆、NHKスペシャル取材班/文藝春秋社刊より)
……その、わたしも以前まではというか、「がん」という病気のことについて調べてみるまで――手術でガン細胞というのは、取り切れるものだと思っていたのです。いえ、よくドラマの手術シーンであるように○△という臓器とも癒着しているから、それ以上は取り切れず……となるところを、ドラマに出てくるスーパードクターは神業で取っちゃう!とかいう話じゃなく、最善策として見えるところを取り切れれば、それでひとまず成功、となるものだと思ってました(^^;)
でも、「『播種』といって手術過程でがん細胞が周辺にバラまかれ、そこに居ついてしまうこともあります」だなんて、この本を読んで初めて知りました
ですので、わたし、医療のトーシロ(笑)的考えで、がんの手術をしたあと、「念のため」とか言ってお医者さんが「あとは抗がん剤治療を△クール行いましょう」っていうアレが、なんでなのかよくわからなかったのです。
「えっと、念のため?じゃあ、念のためっていうことなら、しなくても本当は十分なのに、その念のためのためにAさんはさらに苦しまなきゃなんないの?手術したっていうだけでもこんなに弱ってて苦しいし、大変なのに?」みたいにずっと思ってました。でも、この部分を読んで、「なるほど」って初めてわかったというか。
やっぱり、お医者さんから「念のため」って言われると、なかなか「先生、念のため言うことは、念のためは念のためなんやから、べつに受けたくなかったら受けなくてもええっちゅうことですやろか?」みたいには聞けませんものね~(^^;)
前回書いた「微小転移」のことは、これはお医者さんの口からなかなか言えることではないですし(その患者さんの性格を考えた場合、言わないほうがいいこともあると思う)、こちらがそうした医学的知識にある程度精通していて、突っ込みに突っ込んだらようやくそこまで話してくださる……といったことのような気がします。
そんで、わたしがお医者さんならやっぱり、話として「念のため」っていうと口当たり(?)がいい気がするので、やっぱりそうした曖昧な言い方をしてしまうかもしれないな~なんて思ったりもするのです
そして、記事が長くなってしまって恐縮ですが(引用が長いから)、最後に自分的にココも大切だなって感じたところを、済陽高穂先生著の「今あるガンが消えていく食事」より、最後に引用させていただきたいと思いますm(_ _)m
>>手術の成功は治療の終わりではなく始まり
「手術は成功です。悪いところはきれいに取れましたよ。よかったですね」
ガンの切除手術が終わったあと、医師がこんなふうにいうことがあります。医師としては自分もホッとするし、患者さんやご家族にも安心して喜んでもらいたいので、そんなふうにいってしまうのでしょう。しかし、実は、これがけっこう「曲者」なのです。
ガンは代謝異常による全身病であり、ガンの患者さんの多くは食生活が原因でガンになっているわけです。したがって、たとえ目に見えるガンの病巣をきれいに切除しても、食生活を改善しない限り、転移や再発を起こす可能性があります。つまり、手術を終えても、基本的な体質はいまだ「ガン患者」なのです。
それなのに先のような言葉を医師から聞くと、「もう自分は治ったのだ」と患者さんは勘違いしかねません。そのために、発ガン前と同じ食生活を続けて転移や再発を起こす人が、今も続々と生まれています。
ですから、ガンの患者さんやそのご家族には、「手術が成功したということは、治療の最初の段階がクリアできただけで、本当の治療はこれから。手術が終わって、これから食事改善に取り組む『準備』ができたのだ」と、ぜひ思ってほしいのです。
私は外科医ですが、「外科手術が成功したら私の務めは終わり」とは思っていません。外科医である前に一人の医師ですから、患者さんが治って天寿をまっとうできるように、できる限りサポートするのが務めです。
そのため、患者さんに厳しい食生活を指導をすることもあります。食事指導は、手術や薬と違って強制できません。また、最終的な判断を決めるのはあくまでも患者さん自身というむずかしい面もありますが、そのときそのときに最適と思う指導をしています。
そのなかで、しっかり指導を守ってくださった患者さんには、晩期ガンであっても、悪化せずに長生きし、人生を謳歌している人が多いのです。
なお、免疫を高めるには、食生活が最も大切ですが、免疫学の第一人者である新潟大学医学部の安保徹教授もおっしゃっているように、じゅうぶんな睡眠をとり、ストレスをさけることも重要です。ちょっと説教じみてしまいますが、食事と合わせて生活を見直すことも大事でしょう。
本質的な位置づけは、食事や生活の改善が、免疫力の向上を支えるガン治療の「主」であり、手術・抗ガン剤・放射線は、それを助ける「従」です。そのことを、ぜひ念頭に置いてガン治療に取り組んでほしいと思います。
(『今あるガンが消えていく食事~進行ガンでも有効率66.3%の奇跡~』済陽高穂先生著/マキノ出版刊より)
では、次回は抗がん剤治療のことについて、再び「がん、生と死の謎に挑む」の中から、文章を引用させていただきつつ、わたしのヘヴォい文章でまとめてみようかなと思っています
それではまた~!!
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