マーリン・キャロザース先生の「讃美の力」の第1章は、まずジムさんという方のお父さんが30年間もアルコール中毒だったのが癒された……というお話からはじまります
このことでジムさんのお母さんは神さまに、夫のアルコール中毒の癒しを祈っており、息子のジムさんと奥さんも祈っていたと言います。まあ、普通に考えた場合、30年もアルコール中毒だったりしたら――「本人も、それで体を壊したとしても本望だろう」くらいな感じで諦めてしまいそうな気がします(というか、うちの父も中毒ではなかったにしても、相当なお酒好きなので^^;)
>>ある日ジムは、集会で私(マーリン・キャロザース先生)の話を聞きました。それは、私たちが自分を苦しめている状況を変えてくださいと神に願うのでなく、私たちの身に起こるあらゆる事について神を讃美し始める時に、さまたげが除かれて神の力が働きはじめるということについての話でした。ジムはその集会の録音テープを家に持ち帰り、友人たちに何度もくり返し聞かせていました。そんなある日、ふと彼は、自分が今の父の状態を感謝して、神を讃美しようと努めたことはまだ一度もなかったということに気づきました。彼は熱心にその事を妻に話しました。
「お父さんのアルコール中毒のことを神さまに感謝しよう。いまの状態がお父さんの人生に対する神さまのすばらしいご計画のうちにあるのだから、神さまを讃美しようじゃないか」
それから二人はその日、あとの時間をずっとそのことで、すべてのことを一つ一つ神に感謝し讃美をし続けました。
(「讃美の力―神の力を体験する道―」マーリン・キャロザースさん著・浜崎英一さん訳/生ける水の川出版より)
こののち、数週間のうちに、ジムさんのお父さんは自分の酒ぐせが問題だと、はっきり認めたそうです。そして、以前までは誰かが彼に宗教のことを口にしようものなら、怒って座を立つくらいだったのに――その後、イエス・キリストに助けを求め、完全にいやされてしまったということでした。今ではジムさんのお父さんは家族と一緒になって、神をほめたたえ、讃美するとどんな事が起こるかを人に話してまわっているそうです(※ただし、マーリン先生の「讃美の力」は日本での出版が1975年ですから、それ以前の出来事ということになります^^;)。
他に、第1章「讃美の力」には、精神病院に入院している娘さんのために神さまを讃美し祈ったところ回復して退院したというお証しや、ナイトクラブでゴーゴーダンサーをしている(繰り返しますが、本の出版は1975年です・笑)娘さんのために「彼女の現状を神さまに感謝し祈った」ところ、宗教をあざ笑っていたというこの娘さんが、その後「イエスさまの永遠の命を受けとった」というエピソードがあったりします。
また、二人の息子さんがいるご夫婦にある悩みがありました。弟さんのほうはクリスチャンで、親御さんにとっても喜びだったそうですが、お兄さんのほうは既成の社会に反抗し、ヒッピーになって全国を流れ歩いていたそうです(繰り返しますが、本の出版は……以下略☆)。
>>私(マーリンさん)は、神がこの夫婦にその息子さんを与えてくださったこと、またその子供の救いのために祈っておられる祈りに神は答えようとしておられることを信じます、ということを説明しました。
「わかりました。私たちはただ息子にとっての最善を願っています。そしてこれが私たちみんなに対する神のなさり方であり、みこころであるに違いありません」
食卓のまわりに手をつないで私たちは神が最善と見ておられる方法で計画を実現しておられることを神に感謝しました。その後、両親は大きな解放感と新しい平安を得ました。
(「讃美の力―神の力を体験する道―」マーリン・キャロザース先生著、浜崎英一さん訳/生ける水の川出版より)
こののち、このお兄さんはバイクの事故を起こして実家のほうに帰ってきました。そして弟さんのクリスチャンの友人たちがイエス・キリストが自分のうちにしてくださったこと、また現にしてくださっていることを語り合い、感謝し合っているのを聞きました。最初のうち、お兄さんのほうでは彼らに対して痛烈に批判したそうですが、まもなく引き込まれるように耳を傾けるようになり、その晩のうちにキリストのことを受け容れたそうです。
>>ある若い婦人が全く進退きわまる状態に追いつめられ、そのいきさつを手紙に書いてきました。一身上の困った事情のために彼女は全く自尊心を失い、自分の身なりすらかえりみなくなったのです。
「食べることが私の気晴らしでした。まもなく私はどんどんふとりだし、サーカスの化物みたいになりました。夫は他の女性たちに心を向けるようになり、ある日家を出て離婚を求めてきました。請求書はたまる一方で、神経はぎりぎりまで張りつめ、自殺を思う回数もだんだん多くなりました。
この間、私は絶えず祈りました。聖書も読みました。教会へは門が開く度に出席しました。そして知人の一人一人に私のために祈ってくださいとお願いしました。クリスチャンの友人たちは『信仰を持ち続けてください。負けてはいけません。明日は万事よくなるでしょう』と言い続けてくれました。しかし万事はわるくなる一方でした。その頃ある方が『獄中からの讃美』というあなたの本をくださいました。私はそれを読みました。はじめは、著者のあなたが言っておられることがまじめだとは思えませんでした。その当時のわたしのいろいろなことをすべてひとつひとつ感謝するようにと勧めることなど、正気では誰もできなかったでしょう。しかしその本を読むほど泣けてきました。あなたの言われることが本当であるということがだんだん分かり始めました。あらゆる事を神に感謝することについてのあの数々の聖句を私はみな聖書で何回となく読んでいたのですが、その本当の意味を理解していなかったのです」
彼女はその時あらゆる事を神に感謝してみようと決心しました。結局これ以上わるくなりようがないと考えたのです。あまりどんどんふとってきたので、いつなんどき心臓マヒを起こすかもわからない状態であることが、自分でも分かってきたのです。かすかな希望の光を認めて彼女は居間にひざまずいて祈りました。
「神さま、私の生活はこの通りでございます。このあるがままを感謝いたします。私の今の問題のすべてはここに私を導くためにあなたから与えられたものでした。私にとって最善の道であると判断されなければ、あなたはこれらのどの一つも起こるのを許さなかったことでしょう。神さま、あなたは本当に私を愛しておられます。神さま、私にはそれが本当に分かります」
ちょうどその時、犬が郵便配達人にむかって吠える声で祈りが中断されました。毎日この犬は人が来ると激しく吠えたてたので、その事も彼女の日々を耐えがたく、みじめなものにした多くの積もり積もった腹立たしい、ささいな出来事の一つでした。いつもの叱りとばす言葉で犬をだまらせようと立ち上がってドアの方へ歩きながら、彼女はふと「どんなことでも神に感謝すべきだった」ということを思い出しました。
「わかりましたわ、神さま。犬が吠えるのも感謝します」
郵便配達人は一通の手紙を届けてました。彼女はその封筒の上の見慣れた筆跡に目を丸くしました。「まさか」と思いました。夫からは数ヶ月間何の便りもなかったのです。神さまでもこんなに早く働かれることはあり得ないと思いました。彼女はふるえる手でその封筒を開いて読みました。
「もしまだきみにその気があるなら、二人で問題を解決する道があるのではないかと思う」
神のタイミングは完ぺきだったのです。喜びに満ちて今やこの若い婦人は、神が自分の人生に確かに益となるべく働いておられることを確信できたのです。体重もまるで熱いなべの上をすべるバターのようにどんどん減っていきました。友人たちも
「お元気そうね。どうなさったの、みまちがえるわ」と言うようになりました。
みまちがえる?たしかに。しかし同一人物です。別人ではありません。しかし、今や信仰という新しい次元に生きる人でした。神が自分の人生のあらゆる事において益となるように働いてくださるということを知った人でした。夫も帰ってきて二人はまた一緒になりました。
手紙にはこう書かれていました。「『ああ神さま、すばらしい朝を感謝します。あなたを愛します』と言いながら朝、目をさますことがよくあるようになりました」
(「讃美の力―神の力を体験する道―」マーリン・キャロザースさん著・浜崎英一さん訳/生ける水の川出版より)
「ああ神さま、すばらしい朝を感謝します。あなたを愛します」……神さまを否定して生きるより、そんなふうに朝目覚めることが出来たとしたら、どれほど幸いでしょう。
わたしこれまでに、何人かの方から「夜眠る時、このまま寝ている間にぽっくり逝ってしまって、何が何やらわからず苦しみもなく死んで、二度と目覚めなかったらどんなにいいか」といった意味のことを聞かされたことがあります。そして、わたしも以前(クリスチャンになる前)はそんなふうに思ったことがあったものでした(というか、そんなふうに今までの人生で一度も思ったことがない、という方のほうが少ないようです^^;)。
でも、イエスさまの存在を確信し、毎日「神さま、おはようございます!」と目覚めることの出来る方は本当に幸いと思います。そして、言うのですね。「起きたくないけど、起きなきゃならないことを、神さま感謝しまーす!」と。あるいは、「今日も無事目覚めることが出来たことを、神さま感謝しまーす!」という方もきっといらっしゃることでしょう。
前回まで、「神は脳がつくった」という本のことと合わせて、「人間が神を信じるのは、進化の理論から外れた力による」ということについて色々書いてきましたが、そんな議論よりもマーリンさんのおっしゃる「すべてのことを神さまに感謝し、讃美する」ことこそ、わたしたちの人生でもっとも重要なことです。
今回は、マーリン・キャロザース先生の大ベストセラー、「讃美の力」の第1章の内容をなるべく短く紹介しようと思ったにも関わらず、第1章だけでまだ続きがあるので(笑)、そちらは次回に回すことにしますね
それではまた~!!
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