読む日々

テーマばらばらの読書日記

いとしい

2011-12-19 | 
川上弘美「いとしい」

主人公マリエは高校教師。生徒の兄と恋人になる。
その生徒の恋人が、昔、マリエの母親の恋人だった男。

その恋人を一時マリエの姉ユリエが好きになったことも。

母親、ユリエ、マリエ、教え子のミドリ子、その兄紅郎、ミドリ子の恋人チダ。
色々な登場人物がぐっちゃぐっちゃに絡み合い、私にはまったく理解不能でした

<好きになるということは、好きになると決めること>という、文庫の裏書きの言葉自体も理解不能。
そんな風に人を好きになれたら、楽でしょうけどね。なってはいけなかろうが何だろうが、好きになっちゃうのが<好きになるということ>なんじゃなかろうか。

あー、高校生の頃の恋、とかはそんな感じだったかも・・。「この人にしよおっと」みたいな。
でもその事とこの小説の間の関連性もいまいち見つからず。

なので満足度20。

シンクロニシティー

2011-12-19 | 
伊藤嶺花「シンクロニシティー」


スピリチュアルヒーラーの方が書いた本。
なので、小説という形を通して、スピリチュアルな事が書かれてます。

主人公は嶺志。医者の家に生まれたのに医者になれなかったことを両親に申し訳なく思う。兄の俊介は医師であったが、妻と幼い息子を残し他界。
嶺志の妻は暁美。出版社で働く。

嶺志は兄の友達である医師を通してスピリチュアルヒーラーを紹介してもらい、自分の幼い頃の事や前世を催眠療法で体験。
前世は明治初期?の貿易商で、ある日、船の上で宴会をしていて嵐に遭い、部下とその家族、自分の妻子も失くしてしまっていた。

その時の無念を晴らすために生まれ変わった今生。おおぜいの人を幸せな気持ちにするのが自分のやりたいことだ、と悟るまでの周囲の人々とのシンクロがすさまじい。

実話っぽさがベースにあって、結構迫ってくる感じがあったし、甥に見えた嶺志の娘の姿、両親に対する誤解と親子の雪解けなど、結構泣けた。前世のときの娘は「パパとママを探して」いて、それは嶺志と暁美なんだけど、ラストは暁美の妊娠で終わるが、「すべては繋がっているんだね」というのがすんなり納得できた。

周りの人々とはみんな縁でつながっている、というのは本当にそうだなあ、と思うし、その中でも特別濃い縁の人とは、様々な偶然が重なっていくよね、とも思う。この本によればそれは「必然」なんだけどね。


おもしろかったです。満足度90

遅刻

2011-12-19 | 雑感
始業時間を過ぎてまだ自宅から2~3kmの場所にいます

わけわからん大渋滞でここまで40分かかっちゃってます

我が家は超海岸部のせいか雪は滅多に積もりません。今朝もあられが少し弛くなったみたいなヤツが車にへばりついてた程度で大したことないなぁ、と見くびってました

結構積もってた


そして今、進み始めたと思ったら、事故処理してる…