読む日々

テーマばらばらの読書日記

風音

2011-12-27 | 
目取真 俊「風音」

沖縄の島出身の母・和江に連れられてマサシは祖母宅へ。DVの継父から逃げて来た。
この親子を巡る話しと、

第二次大戦の時、流れ着いた特攻隊員の遺体を、村の古い風葬場へ戦争末期に父親と運び込んだ清吉。将来結婚するものと思っていた従兄を特攻で亡くし、最期を知りたいと10年間沖縄を訪ね続ける老婦人、志保。この、特攻隊を巡るお話。

ここに清吉の孫のアキラとマサシの関わりなどが絡まり合ってストーリーは進みます。


島の描写がすごくいいストーリーもいい。

調べてみたら、2004年に映画があり、その脚本を書いた作家の方が、小説も書いた、ってことらしい。
和江につみきみほ。志保が加藤治子。子どもたちは地元の子。サイトを見たらとても面白そうです。

物語自体も面白かったです。とても。最後、うーーん、そしてこの親子はどうなるという心配があったけど、でもでも、おおむね結末にも満足。

子どもが読むには難しいかもだけど、中学生位なら大丈夫かもだし、映画ならたぶん子どもでも大丈夫。DVDは出てるのかな・・。


満足度90