読む日々

テーマばらばらの読書日記

オキナワガール

2012-08-16 | 
大鶴義丹「オキナワガール」

二篇収録。
オキナワガール

東京でデビューを目指して沖縄の芸能事務所でレッスンに励む17才が主人公。
母と2人暮らしで、基地だ働くサンディエゴ出身の恋人と、父親が基地反対運動している高校生の彼もいる。

彼に体を許した直後、米兵にレイプされたり、なんだか退廃的な空気も感じるあまりヨロコバシクない話でした。

座礁

不能になったり、職を失ってフリーターになったりしたことが原因で妻に去られた男が、島全体が置屋みたいな場所で住み込みの桟橋工事の職につく。
その島で知り合った娼婦とのやり取りを遠し、何かを悟る物語。

これはものすごく面白かった。現実とは思えないような、陸とかけ離れた島での生活の閉塞感と、その狭さに安心感を感じてしまいそうになる風な主人公の気持ちに心惹かれました。

満足度70

2012-08-16 | 雑感
昨日 夕方から買いものに出掛けていて、さあ帰ろうか、って時に息子から電話。

「おかーさん?あのさぁ、帰ってきてもビックリしないでねぇ」って何の話?
と思ったら、散歩中に亀を見つけて持ち帰ったとのこと。

いらないよオ(-_-;)

どこかの家から逃げたに違いない亀、新潟市東区の川と海に接している地域の皆さん、心当りがありましたら、ご連絡くださーい。

予定日はジミー・ペイジ

2012-08-16 | 
角田光代「予定日はジミー・ペイジ」

子供を持つというイメージがないまま妊婦になったマキが、様々な体験をして少しずつ、出産の覚悟を決めていく物語。

と 書くとなんだか軽いけど、この本凄いです!涙が止まらなかった。

妊婦の時のあれやこれやを思い出したり、赤ちゃんが体に宿るすごさを改めて実感したり、母になる不安や恐怖や、2人でやることのあれこれが、「2人ってのは最後なんだ」 といちいち感じる日々だとか、どれもこれもが懐かしさと切なさと温かさに満ちてました。

それでいて作者は出産経験がないんだから驚きです。

本当に いい本に出会えた気がします。

満足度200