読む日々

テーマばらばらの読書日記

この女

2012-08-23 | 
森絵都「この女」

阪神淡路大震災から15年。ある大学教授の部屋から、15年前にゼミの学生の友人が書いた小説が見つかった。

その小説とは、その教授の友人の妻の半生をゼミの学生の友人であり、大阪あいりん地区のレイちゃんが書いたもの。それは彼女の半生というより、レイちゃんの生きざまのような内容になっていく。


あいりん地区カジノ構想って、実在したのかな。主人公はレイちゃんなんだけど、あの地震で行方不明となっていて、でもあの地震でカルトから目が覚めてレイちゃんの行方を探す大輔がいて、大きな出来事で日との人生はガラッと変わるんだなぁ、としみじみ。昨年の震災ももちろんですが…

意外な展開というテーマのお話でしたが、とても面白かったです。人生や生き方について考えさせられたし、人生はやり直せるんだなぁ、とも思いました。やり直せるという希望をもつだけでも変わるかも。


満足度95