読む日々

テーマばらばらの読書日記

罪深い姫のおとぎ話

2012-08-21 | 
松本侑子「罪深い姫のおとぎ話」

いわゆるお姫様系おとぎ話の、パロディというか掘り下げというか、再構築というか。

もともと、童話には様々な教訓が塗り込められているとよく聞きますが、その教訓自体をパロディ化して、そこに向けて物語を再構築している感じですかね。

眠り姫、白雪姫、赤ずきん、シンデレラ、青ひげ、人魚姫、マッチ売りの少女。

それぞれ、女は黙って男に従え という教訓をテーマに描かれています。教訓自体はたぶん皮肉。

なかなか、面白かったです。まあ、一回読めば十分ですが、でも、童話だと「なんで?」と思うような事に、納得のいく説明がつけられているようで、なるほど~ の連続でした。

満足度90