読む日々

テーマばらばらの読書日記

架空の球を追う

2012-10-04 | 
森絵都「架空の球を追う」

11編の短編。
ある一瞬を切り取りながらも、深く人生を表す、ような感覚を受けました。

特に面白かったのが

パパイヤと五家宝

高級スーパーで、あるセレブっぽい奥さまのまねをして、おなじものを籠に入れていくお話。最後、お菓子のコーナー、幼いころから馴染んだ五家宝を見つけてつい籠にいれたら、それまで籠に入っていた高級食材が突然色褪せて見え、慌てて別なメニューにするべく動き出す。

ユーモラスで、なおかつ、仕事や人生に疲れながら、一生懸命に生きてる感じがナイス

他もかなりよかったです。

満足度95