「サリーの愛する人」エリザベス・オハラ作 もりうち すみこ訳
三部作のラストを借りてしまったみたい
「サリーのかえる家」「サリーのえらぶ道」というのがあり、スタートは13才、今回のラストが19才です。
19世紀末、アイルランドの田舎で生まれ育ったサリーが、働きながら成長していく物語らしい。
今回読んだ部分は、ダブリンの裕福なお宅に住み込んで、アイルランド語の家庭教師をしているところ。
どうやら前作では、故郷で恋人に裏切られてしまい、それで都会へ出てきたみたい。
この雇い主の一家がいい感じ。それにしてもアイルランド人なのにアイルランド語を習う、ってきっと難しい文化があるんだね。
で、都会で知り合った、イケメン・金持ちのトーマスと、サリーの妹の病で里帰りした際、依りを戻そうと言ってくるマナスの間で揺れ動くサリー。本当に児童書か?
100年前のアイルランドの街や田舎の様子、経済状態、イギリスとの息詰まる関係、などがわかりやすく散りばめられています。
私としては、せっかく慣れた都会で、トーマスと生きればいい、と思うんだけど、サリーの愛する人はマヌスなんだって。
見るとどうしても気持ちがざわついて、心の底から「好きだ」という感情が湧いちゃうんだって。
そうだよね。恋ってそうなんだわねぇ。とか思いながらも、オバサンとしては「うー、もったいない」とかうなっちゃった。
でも、同じ屋敷で働く女中が
「自分と同じ世界の男を選べ。その方が絶対上手くいく。」という言葉に感心しちゃいました。
確かに。
最初から読み直すほどの魅力はないかなあ。
満足度70
三部作のラストを借りてしまったみたい
「サリーのかえる家」「サリーのえらぶ道」というのがあり、スタートは13才、今回のラストが19才です。
19世紀末、アイルランドの田舎で生まれ育ったサリーが、働きながら成長していく物語らしい。
今回読んだ部分は、ダブリンの裕福なお宅に住み込んで、アイルランド語の家庭教師をしているところ。
どうやら前作では、故郷で恋人に裏切られてしまい、それで都会へ出てきたみたい。
この雇い主の一家がいい感じ。それにしてもアイルランド人なのにアイルランド語を習う、ってきっと難しい文化があるんだね。
で、都会で知り合った、イケメン・金持ちのトーマスと、サリーの妹の病で里帰りした際、依りを戻そうと言ってくるマナスの間で揺れ動くサリー。本当に児童書か?
100年前のアイルランドの街や田舎の様子、経済状態、イギリスとの息詰まる関係、などがわかりやすく散りばめられています。
私としては、せっかく慣れた都会で、トーマスと生きればいい、と思うんだけど、サリーの愛する人はマヌスなんだって。
見るとどうしても気持ちがざわついて、心の底から「好きだ」という感情が湧いちゃうんだって。
そうだよね。恋ってそうなんだわねぇ。とか思いながらも、オバサンとしては「うー、もったいない」とかうなっちゃった。
でも、同じ屋敷で働く女中が
「自分と同じ世界の男を選べ。その方が絶対上手くいく。」という言葉に感心しちゃいました。
確かに。
最初から読み直すほどの魅力はないかなあ。
満足度70