日無坂
2012-10-22 | 本
安住洋子「日無坂」
神田の笊職人の倅ながら、読み書き算盤が好きで、薬問屋に奉公に入り、店主に見込まれ、娘婿となった利兵衛。
その息子、利一郎が主人公。
母親は、弟を産んですぐなくなり、婿養子の父は祖母の顔色ばかり伺い、利一郎を見てくれない。神田の祖父母との一時が癒される時間。
月日は流れ、父に勘当され裏稼業の道に入った利一郎は、伊佐次と名を変えて賭場を仕切っている。
父親とある日、日無坂ですれ違うが、翌朝父親は大川で死体となって発見される。
いったい何が…
と、ちょっとしたミステリー仕立てでもあり、その謎を解き明かす過程が親心を知る心の旅でもあり、疎遠だった弟との関係修復の日々でもある。
悪人懲らしめの部分もあって、物凄く楽しめました。
この親子、実はそっくり。強情なところが、特に。
親子って、難しいなぁ、と自分の親子関係も考えさせられました。
満足度100
神田の笊職人の倅ながら、読み書き算盤が好きで、薬問屋に奉公に入り、店主に見込まれ、娘婿となった利兵衛。
その息子、利一郎が主人公。
母親は、弟を産んですぐなくなり、婿養子の父は祖母の顔色ばかり伺い、利一郎を見てくれない。神田の祖父母との一時が癒される時間。
月日は流れ、父に勘当され裏稼業の道に入った利一郎は、伊佐次と名を変えて賭場を仕切っている。
父親とある日、日無坂ですれ違うが、翌朝父親は大川で死体となって発見される。
いったい何が…
と、ちょっとしたミステリー仕立てでもあり、その謎を解き明かす過程が親心を知る心の旅でもあり、疎遠だった弟との関係修復の日々でもある。
悪人懲らしめの部分もあって、物凄く楽しめました。
この親子、実はそっくり。強情なところが、特に。
親子って、難しいなぁ、と自分の親子関係も考えさせられました。
満足度100