カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

汽笛一声、一世紀前。

2015-01-22 00:47:40 | 京都徘徊記
梅小路運転区・梅小路機関車庫100周年記念 特別展『汽笛響かせ一世紀』
と言うのが正式名。2月3日までやってます・・・残り少ない。

1914(大正3)年、梅小路機関庫(現・梅小路運転区)が設置されるとともに、
扇形車庫が建設されて100周年を記念してのイベントです。
・・・特に何が特別なのか私には分りませんでしたが。(^_^ゞ

梅小路公園に来るのは京都水族館ができてから初めてだったかな、ずいぶんと
変っていました。七条入り口広場の端にこんなものが置かれていたり・・・



京都市電です、懐かしい。京都の通りを縦横に走っていた路面電車です。



「ワンマンカー」って何か新しい言葉の響きでした。もちろん私は車掌さんが
乗っている時代から知っていますが・・・

この車両は公園の総合案内所も兼ねて、中にはこんな写真も展示されています。


●南座前、顔見世・まねきの看板が見えます。●植物園前、遠足ですかね。


●烏丸二条、京都新聞本社前です。●葵橋の家庭裁判所の前ですね。


●河原町三条四条間。●東山線と四条線の交差、八坂さんの狛犬越し。●河原町今出川、府立病院前。


●京都駅前、丸物百貨店が写っています。●九条大宮、東寺の五重の塔です。

と行った具合に、私的には懐かしい風景が甦ります。



ちなみに京都に電車が走りだしたのは1世紀よりもっと前、1895(明治28)年、
琵琶湖疏水、蹴上の水力発電所の電気を利用して我が国初の営業運転が実現。
120年前ですね。市営となったのは1918(大正7)年です。

さて、蒸気機関車館に行きます。お馴染の旧二条駅舎が出迎えてくれます。
大人(高校生以上)410円、小人(4歳以上)100円。



今(3月15日まで)なら、入館券を購入し、入館する際にフロントへ
受験生の申告をされた方には、合格祈念券「受験生を応援!すべらずの砂」が
もらえます♪(無くなり次第終了)。
機関車で実際に使用している空転防止の砂「すべらずの砂」が入っている
ありがたい(?)お守りになるかもですよ。(^_^ゞ

話しは脱線しましたが・・・















どこまで特別展示なのかは、わかりませんが、いろいろ楽しめます。



日本の鉄道が開業したのは1872(明治5)年、新橋-横浜間で正式開業しました。
♪汽笛一声 新橋を はや我汽車は離れたり・・・ですね。143年前のことです。


そうそう、これにも乗れますよ♪開業当初のチンチン電車「狭軌1型」。



オープンデッキ式で網のカウキャッチャーを装備したレトロな電車。
路面電車の草創期ということで不慣れな歩行者との接触事故が後を絶たず、
衝突の被害を軽減するための「カウ・キャッチャー」という網状の装置が
前面下部に取り付けられているのが特徴。



パンタグラフじゃなく、トロリーポールで架線から電気の供給を受けます。
んッ?!か、架線が無くなってる!
じつは公園リニューアル、市電広場開設のため線路も敷き直し、電車は
充電式になって、去年の春から運行しています。なんと!
リチウムイオン電池搭載のチンチン電車に生まれ変わっていたとは・・・
この電池は地元企業のGSユアサが提供、協力してくれたとか。
ただ、以前のようにトロリーポールをぐるっと回して架線に嵌める光景が
見られなくなったのは、ちと寂しいかな。(^_^ゞ



SIGMA DP2 Merrillで撮った「新春恒例 頭出し」の写真をフォトチャンネルに収納しました。

右下のアイコンをクリックしてフルスクリーンで見てね。



2015.1/12、梅小路蒸気機関車館にて。

頭出し、目出たし。

2015-01-19 23:38:21 | 京都徘徊記
1月4~13日、梅小路蒸気機関車館で、扇形車庫内に保存している蒸気機関車を
前進させて展示する新春恒例の「蒸気機関車の頭出し」が行われました。

特に鉄道マニアってわけでは無いのですが、新年ぽくてイイ行事でしょ♪



ずらりと頭を出して新年のご挨拶をするSLたち、やはり壮観です。
今年は日章旗も掲げられて・・・





手前は可愛い1070形1080号機。1901(明治34)年、英国生れ。その奥は
7100形7105号機「義経号」。1880(明治13)年、米国生れ。去年まで大阪の
交通科学博物館に居ましたが、閉館に伴いココにやって来て初めての新年。







8620形8630号機。1914(大正3)年、日本が最初に量産したものです。

C58形1号機。1938(昭和13)年生まれ、お召し列車牽引仕様になっています。


前述の7100形。「義経」号、西部劇に出てくるような、アメリカの古典的
スタイルの機関車。他に「弁慶」号も。(さいたま市の鉄道博物館に保存)



「スチーム号」として体験乗車ができるC62形2号機。


頭出しに並べられなかったC55形1号機、C11形64号機。





この日、晴れの頭出しに参加した車両は(一部)




CとかDとか頭にアルファベットが付いているのは、1928(昭和3)年からの
車両称号規定によるもので、アルファベットは動輪の軸数を表しています。
Aは1軸、Bは2軸でEの5軸まであるようです。(蒸気機関車)
だからよく見るCは3軸で、Dは4軸あります。アルファベットの後ろに付く
数字は、10~49がタンク機関車(炭水車をつけていない機関車)、50~99は
テンダ機関車(炭水車をつけている機関車)を表し、その後に続く数字は、
機関車の製造順につけられています。


ここではSL「スチーム号」に乗ることができます。館内展示運転線を
往復1km、約10分間ですが子供も大人も楽しめます。(大人200円)
通常4台(D51 200、8630、C61 2、C62 2)の機関車が1カ月毎で
交替しながら1日3便(土日は増便)運行するようですが、
今月は「C62 2」が牽引します。









C62形蒸気機関車は、1948~1949(昭和23~24)年にかけて49両が製造された
超大型の旅客用機関車です。最高速度129km/hの日本最速記録を持ち、
この記録は狭軌によるものとしては世界最高でもあります。
日本最大・最速の蒸気機関車として、東海道本線や山陽本線などで活躍し、
特急「つばめ」を牽引していました。このC62 2の除煙板(デフレクタ)にも
「つばめ」のシンボルマークが付いています。
今のヤクルトスワローズ、その昔は国鉄スワローズ。この特急「つばめ」が
球団名のルーツでもあります。

ちなみに、D51 200の姿が見られませんでしたが、去年から大規模修繕に
入っているとか。スチーム号を卒業して営業路線で運行するためのようです。

「D51」デゴイチは1,115両生産され、ディーゼル機関車や電気機関車
などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。
この記録は現在も更新されていません。

それともうひとつ、島秀雄という人物。新幹線0系電車を開発し
「新幹線の父」と呼ばれていますが、実はD51の開発にも携わっており
「D51を作り、新幹線を作った男」として知られています。
退職後には、宇宙開発事業団でロケット開発にも携わるなど20世紀最後の
まさにスーパーマン・・・(^_^ゞ




2015.1/12、梅小路蒸気機関車館にて。

えーっと、今年の干支は?

2015-01-16 22:30:36 | 京都徘徊記
岡崎公園へ行ったのは、市美術館での『改組 新 第1回日展』を覧るためでした。
日展といえば長い歴史があったはずなんですが、第1回とはね・・・
何やら込み入った事情があるようです。



京都市美術館へ行くのは、玄関と反対の西側、岡崎道から入るのが好きです。
日本庭園のある公園のようになってますからね♪


西口と南口。


南から見た外観

東の玄関は、平安神宮の朱の大鳥居が建つ神宮道に面しています。
道を挟んで向いには京都国立近代美術館がありますが、敷地はこの市美術館が
圧倒的に広い。
歴史も昭和8(1933)年開館(公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で
二番目)。国立近代美術館は前身が昭和38(1963)年開館、今の建物は
昭和61(1986)年竣工で、新しい近代建築です。





東側、玄関入口

この帝冠様式という昭和初期に流行した和洋折衷な建物が好きです。
内部はアールデコ様式で、今は手に入らないといわれる上質の大理石が
柱や壁にふんだんに使われ、味のある意匠も見られます。



建物の内部は撮影OKのようなので、一度じっくり撮ってみたいです。




丸太町通に出て、クルマを停めておいた「ホテル 平安の森」に戻ると
ちょうど隣りに『岡崎神社』があり、兎の神紋に誘われて参詣することに。






実はローソンコーヒーを買って、ここでコーヒーブレイクを・・・(^_^ゞ






この神社の神使は、うさぎさん。狛犬も招き猫も・・・犬も猫も兎に。



祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)と
その御子・三女五男八柱神を祀られているので、家族和気あいあい♪
おみくじも「うさぎみくじ」・・・え~、ちなみに小吉でした。(^_^ゞ




帰りに蹴上のインクラインの横を通ったら、心なしかいつもより観光客が
多かったように思えました。



先日「ブラタモリ」の特番・京都が放送されたからかな?
番組で紹介していたレールを枕木に固定する「犬くぎ」を探す人の姿も
見られましたよ(笑)
タモリも意外と京都好き?のようでした。京都のことをよくご存知で。
私ももっと京都探索をしなきゃ・・・(^_^ゞ




2015.1/11、岡崎神社にて。

今年も夢を見に

2015-01-06 00:03:35 | 京都徘徊記
『毘沙門堂』創建は703年と伝えられています。飛鳥時代やね・・・
当初は御所の北方、出雲路にあったので護法山安国院出雲寺と言います。
時代とともに荒廃、復興、移転を繰り返しながらこの山科安朱の地に
建てられたのは、江戸時代の1665年。
天台宗京都五門跡の一であり、「毘沙門堂門跡」とも呼ばれます。



正月2日は、前日の雪がまだ残り、いつもならクルマかバイクで行くことが
多いのですが、この日は徒歩で行きました。

極楽橋を渡ると急な石段が待ち受けています。



今年も何とか休まず登りきることができましたが、脚が笑ってます。(^_^ゞ










一昨年、修復を終えたばかりなので、墨絵のような雪景色に極彩色が
美しく映えています。



ここはJR東海の「そうだ京都 いこう」のキャンペーンにも採り上げられた
春は桜、秋は紅葉のスポットでもありますが、今はモノクロの世界。







ここの一文字は「夢」、何時もですが…お正月は新たな気持ちで見られます。


帰り道、また仙太郎に寄ってお餅を♪









何に興味がわいたのか・・・にゃんこの食べるものではありません!
カリカリしか食べへんくせに。


ついでにサラくんのお正月は・・・TV鑑賞?






はい、「岩合光昭の世界ネコ歩き」。この番組、大好きなようです。
そう言えば年末、5時間ぶっ通しで「朝まで世界ネコ歩き」もやってました。


テレビ台の上にまであがってかぶりつき・・・目ぇ、悪なるでェ~!



そうそう、「猫侍」の再放送も観てましたね、目の色変えて・・・(^_-)




2015.1/2、毘沙門堂にて。

オフ会、ちょっと疎水。

2014-12-14 11:29:35 | 京都徘徊記
社寺・紅葉巡り組、産業遺産・煉瓦組、梅小路・SL組(単独となったようです)
などに分かれて、それぞれ京都散策を楽しまれたようです。
私は少しだけ煉瓦組に同行、まだ見ていない琵琶湖疏水の産業遺産を探索となりました。
もちろん晩秋の風景を楽しみながら・・・


〈南禅寺三門〉
三門とは空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門で、
三解脱門の意を表すそうです。山門とは別もんです。(^_^ゞ
三門を構えていても山門があるお寺もありますもん♪
東福寺や知恩院と大規模な三門がありますね。石川五右衛モンの
「絶景かな、絶景かなぁ~」の台詞で有名なのはこの南禅寺の三門です。




この日は、散り落ちた楓の葉の数より人間の数の方が多かっただろうな。




水路閣も紅葉に囲まれて、この時季ならではの表情を。





〈第五トンネル〉
赤い落ち葉の絨毯の先に煉瓦の洞門が見えます。目敏く見つけられ向かうのは
煉瓦プロフェッサー、駅員3さん。




疎水沿いに歩く、もうこの辺りは観光客の姿も少ない。



紅葉と黄葉。銀杏の樹はすでにほとんど葉を落とし、裸んぼに。




さて、蹴上インクラインです。
インクラインは、標高差の大きい二つの水路の間の輸送を容易にするための装置。
レールを敷いて船を載せた台車をワイヤロープで昇降させる。琵琶湖疏水の
大津から宇治川に至る20.2kmの舟運ルートの途中、水路落差の大きい2カ所に
敷設したもので、蹴上インクラインは全長581.8mで建設当時世界最長。
伏見インクラインは全長290.8m。いずれも1890年代(明治23年~)に完成、
蹴上のみ形態保存されていて、春は桜並木の花見スポットになっています。



このインクラインの下を先述の「ねじりまんぽ」が通っています。




ちょっとした高台なので、平安神宮の朱の大鳥居なども見られますね。


〈蹴上発電所水圧鉄管〉
水運路としても画期的な琵琶湖疏水ですが、京都の近代化には大きな役割を
果たしてきました。
有効落差36m、この送水管を蹴上水力発電所に導き発電に利用された。
この結果、日本最初の電車が走り、町に電灯が灯り、京都は全国に先駆けて
近代化を実現しました。



〈合流トンネルの北口洞門〉
ここの扁額は工事責任者の田辺朔郎の揮毫による
「藉水利資人工」(すいりをかりてじんこうをたすく)。「自然の水を
利用して、人間の仕事に役立てる」って意味でしょうか。




にゃんこの役にも少しは立っているでしょう。琵琶湖疏水のお蔭で京都の
飲料水は確保できているようなものですから・・・




旧九条山浄水場ポンプ室(御所水道ポンプ室)。京都御所へ水を送るために
つくられた施設です。設計は京都国立博物館の設計も手がけた片山東熊と、
山本直三郎が行いました。



一番観たかった建物です。小さいながら何とも優美な建築、
ネオ・ルネッサンス様式でしょうか、神殿を思わすような円柱に支えられた
バルコニーまであります。かなり凝った装飾ですが中には大きなポンプが
あるだけだそうで・・・(^_^ゞ

ただここ、周りは立入り禁止区域、写真が撮り難いです。かなり望遠が必要。
この先に第三トンネル西口があり、三条實美筆の「美哉山河」(うるわしき
かなさんが)の扁額が付いているはずなのですが・・・


〈九条山ポンプ場施設〉(手前の建物)
現在、円山公園の噴水、東本願寺、渉成園などに琵琶湖疏水の水を送って
いるそうです。

蹴上、南禅寺周辺の近代化産業遺産、かなり貴重な文化財でもあり観光資源
のはずですが、少し汚れが酷い。ケルヒャーで洗いたくなるくらい。(^_^ゞ
観光資源化活用へなど検討され始めたようですが、何とか良い景観を実現
してもらいたいです。まずは電柱電線を無くすとか・・・




ちなみに、蹴上(けあげ)って土地の名前ですが、この由来が何とも・・・
九条山の刑場に罪人を蹴り上げて連れていったことから。 だそうです。
山科には「ホッパラ町」って町名がありますが死体が沢山ほったらかして
あったから。自宅の隣り町は「血洗町」でして、斬首に使った刀を洗って
いた場所…なんて説があります。おそらく事実でしょうw
私が通っていた小学校はこの血洗町にあり、校庭の隅に「血洗池」って
水溜まりのような小さな池がありました。今は埋め立てられて石碑だけ
残っていますが・・・。なお、京都と山科を繋ぐ「渋谷(しぶたに)街道」は
もともと死人谷(街道)と呼ばれていたのがなまったもの。
・・・京都ってコワイとこどすぇ~(笑)




2014.11/30、南禅寺にて。

南禅寺でオフ会。

2014-12-10 22:40:15 | 京都徘徊記
クルマ以外のオフ会は初参加。まだ交流の浅い方も多かったですが、皆さんフレンドリーで
個性的で素敵なかたばかり。お天気も良く、楽しいひとときを過ごすことができました。

12名だったかな、大半の方は関東方面からお越し。
駅員3さん発信の『浪速食い倒れツアー2014』として前日、大阪で1泊。
2日目の日曜に京都南禅寺で昼食会というプランでした。
大阪組と京都組では若干メンバーも替わって、京都のみ参加という方も数名いらした。
京都市在住の待ち受け組は「すーさん」と私のみです。幹事は大阪の「orange」さんに
お任せの気楽な待ち受け参加、お世話になりました。(^_^ゞ



地下鉄・蹴上(けあげ)駅で合流。早速、インクライン・ねじりまんぽを撮影のメンバーたち。

次なる煉瓦建造物を求めて「第二蹴上発電所」へ。







週に一度や二度は必ずこの横を通るのですが、止まって写真を撮るのは初めて。(^_^ゞ
日本最初の発電所(一般供給用としては)というのは知っていましたが、
関西電力の運営で今でも水力発電所として電気を供給している現役だったとは・・・
建物もこれは裏側で表も風情があるようです。勉強不足で案内できずご免なさい。


さて、ここも同じくあまりにも見慣れた景色、小学生の頃は夏休みに毎日のように
ここを通って南禅寺プールの水泳教室に行ってました。





通称「ねじりまんぽ」。「まんぽ」と言うのは方言かな?こういう小さな隧道、
もっと限定すれば上に鉄道が敷かれているような通路をまんぽと呼んでいます。
ここは煉瓦積みが螺旋状にねじれているのでねじりまんぽ。改めて見ると不思議で
なかなか見事なものでした。

我が国最初の大土木事業といわれる琵琶湖疏水、数々の建造物が残されており
12箇所も国の史跡に指定されています。そしてそれらを巡る楽しみのひとつに
「扁額巡り」があります。石額には漢詩などが味わい深い文字で彫られています。
揮毫者は当時の明治政界の元勲と呼ばれる人達で、自身がその場所に適した漢詩を
選んだものだそうです。
伊藤博文、山縣有朋、井上馨、西郷従道、松方正義、三条実美など錚々たる面々。
このねじりまんぽにも北垣国道(第3代京都府知事)の揮毫で、三条通側に
「雄観奇想」、南禅寺側に「陽気発処」と記されてた陶板扁額が見られます。

「雄観奇想」とは、素晴らしい眺めと優れた考えということだそうです。反対側の
「陽気発処」は「陽気発処 金石亦透 精神一到 何事不成」(陽気発するところ、
金石また透る、精神一到、何事かならざらん)の前の四文字で、前向きな気持ちで
向かうと金属や石も突き通せるってな意味でしょうか。ただ、こちらの扁額は傷みも
激しくあまり注目されず、今回も写真を撮ることなく見逃してしまいました。
ちなみに前述の蹴上発電所の玄関側には、久邇宮邦彦筆の
「亮天功」(てんこうをたすく=民を治めその所を得さしめる)という立派な
扁額があったのですが・・・


さて、ねじりまんぽを抜けて昼食の予定地に向かいますが、その間も気になる景色が
現れてはパチパチo[◎]_- )パチリ、皆さんのブロガー魂が弾けます。(^_^ゞ


金地院(こんちいん)東照宮、徳川家康の遺髪と念持仏を祀ってあるとか。
創建当初は日光東照宮と比されたそうですが、随分スケールも趣きも違いますね。











ランチ会の会場「八千代」は・・・
小川治兵衛のお庭を眺めながら京都・南禅寺の名物湯豆腐や、本場の京料理を存分に
お楽しみいただけます。八千代は安土桃山時代に御所に出入りを許された魚問屋として
始まりました。天正十六年の豊臣秀吉の頃、京都・聚楽第にあって盛宴をはるとき、
ご用命を受けたと旧記に残っております。その頃より料亭としても、のれんをかかげ
皆様に愛されておりました。歴史を感じる小川治兵衛ゆかりの南禅寺でと、料亭と
料理旅館を営むようになり、現在も京都の粋を守り続けています。(HPより引用)









よーちゃんさんのマジックショーやorangeさんのサプライズプレゼントもあり、
楽しいランチ会を過ごさせていただきました。
ここでも、パチパチo[◎]_- )パチリ・・・ブロガーの習性やね。(^_^ゞ


南禅寺の勅使門を入ったところで、我が愛妻も合流。











記念写真後はそれぞれのお目当てにより小グループに分かれて散会。
わたしはもう少し近代化産業遺産群を訪ねてみたいので、煉瓦組に・・・(^~^;




それにしてもこの日は、南禅寺もお祭り騒ぎ?





2014.11/30、南禅寺にて。

とりいそぎ、オフ会報告。

2014-12-01 23:34:30 | 京都徘徊記
駅員3さんから「2014浪速食い倒れツアー」の翌日、
京都でランチ会を計画しているからいかがですかとお声を掛けていただき
参加させていただくことになりました。

メンバーの方々は長くお付合い願っている方や、最近niceやコメントをいただく
ようになった方、初めての方も・・・(^_^ゞ
関東から大阪、京都へとお足を運ばれ、待ち受ける側となったのですが
お世話いただいたのはorangeさまで、私などは任せっ放しとなり申し訳なかったです。

当日は絶好のお天気に恵まれ、和気あいあい楽しい時間を過ごさせていただき
ありがとうございました。
それにしても暑いくらいの気温、紅葉も散り始め見納めだったのか人出も凄かったです。





昼食会も楽しく、時間があっという間に過ぎた感じです・・・
鶏いそぎ?(^_^ゞ



とても楽しいひとときを過ごすことができました。
企画された駅員3さん、お世話下さったorangeさん、ご参加の方々に感謝です♪



撮りいそぎ・・・






またあらためて、レポをさせていただくつもりですが・・・とり急ぎ♪
きっと忘れた頃にアップすることになるかも。(^_^ゞ



2014.11/30、南禅寺・水路閣にて。

ぶらり、南禅寺。

2014-11-10 00:00:02 | 京都徘徊記
南禅寺と言えば私的には水泳教室を思いだしてしまう・・・
小学生の頃(半世紀以上前か)夏休みに定期を買ってもらって南禅寺プールに
通っていたのです。蹴上の駅(当時は路面電車で安全地帯だった)で降りて
「ねじりまんぼ」と呼ばれるトンネルをくぐるとすぐ左手に屋外プールが
ありました。疎水の水をまんま引いていたので、底は藻だらけ・・・
そんなところで泳ぐのを習ったものです。(^_^ゞ
中学の時はまだ学校にプールが無く、水泳大会もここで行われていましたが
赤痢が流行したとかで、閉鎖になってしまった・・・そんな時代ですw

そんな馴染の場所なのに、南禅寺自体には行ったことがなかった、
有名な水路閣にもね・・・
美術館に行ったついでに寄ってみることにしました。
ちょうどソネブロで今月末、この近くでオフ会をされるので参加表明を
させていただきましたから、ちらっと下見にね。


〈三門〉
石川五右衛門の伝説で有名です。「絶景かな、絶景かな・・・」


〈佐久間玄藩の片灯寵〉
巨大な石灯籠、高さ6メートル余りあり、大ささでは東洋一だとか。



陽が傾いて、暮れようとしています。のんびりしていられません・・・


〈法堂〉
内部の須弥壇上中央に本尊釈迦如来、右側に獅子に騎る文殊菩薩、左側に
象に騎る普賢菩薩の三尊像が安置されており、天井には今尾景年画伯畢生の
大作と云われる幡龍が描かれています。


〈法堂前の香炉〉
海外からの観光客の方でしょうか、線香の煙を手で浴びる仕草を楽しそうに
されていました。どこかで覚えたのでしょうね♪

法堂から右手に行くと、琵琶湖疏水の水道橋「水路閣」が見られます。



ここも観光客でいっぱい、落ち着いて写真を撮れませんね。






1888年(明治21)完成。南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して
田辺朔郎が設計、デザインしたもので全長93.2メートル(幅4m、高9m)
レンガ、花崗岩造りでアーチ型橋脚の風格ある構造物は観光スポットとして
人気ですが、上には今も疎水の水が通っており、現役で機能を果たしています。






行ったのは10月26日、まだここでは紅葉は始まっていませんでした。



もみじが色づけば、いっそう風情が出るでしょうね。



オフ会当日は晴れるとイイのですが・・・




2014.10/26、南禅寺水路閣にて。

番外)コスモス園

2014-11-05 15:34:38 | 京都徘徊記

亀岡 夢コスモス園で、創作かかしコンテストが開かれていました。
最近、かかしブームなんですかね、よくこう言うイベントをよく目にします。



さて、ここでは・・・





ちょっと古いのと、まだ新しいの。興味を示す年齢層も違うようです。



ひゃ、そっくりやん♪ 番組を知らない人でも誰かは分りますね。



これまた古い、眼鏡を探すネタ、昔の京都花月で生で観ましたよ。(^_^ゞ




コンテストは投票形式で行われていましたが、まだ結果は出てないのかな。




さざえさんチにふなっしーが♪



ひと目で分るものや、何か分らんものやら・・・オバQって、こんだだっけ?




オーソドックス~!これぞ案山子?




ヒット映画はやはり人気。



こりゃ長閑で・・・




日本の案山子と言えば稲を鳥獣から守る者。最近、稲掛けは見なくなったな。






はい、やっぱし記念写真を撮らんとね・・・(^_-)


こんなイベントもやってました。野外音楽会?








「摘み採り」も結構利用されていましたよ。



でも「ひと握り」とはアバウトな。
大人でも手の大きさで倍ほど本数が変わると思うのですが・・・
ちなみに、10月31日から閉園の11月3日までは、入園者1名につき
ひと握りまで無料で摘み取りOK!になったようです。

はい、ドッグラン・コーナーもありましたよ。(有料:1頭¥300)



このコスモス園、入園料が大人¥600(平日¥500)、小学生は¥300。
今年は過去最高の入園者数で4万人越えを達成したそうです・・・


秋桜に案山子、ヴァイオリン・・・さだまさしが出てきそうですね。


SIGMA DP2 Merrillで撮った写真をフォトチャンネルに収録しました。
できればフルスクリーンで(下右のアイコンクリック)






2014.10/19、亀岡 夢コスモス園にて。


山野草の森、ちらレポ。

2014-09-08 18:40:45 | 京都徘徊記
以前(6年前)に行ったのは秋の花が咲き出し、結構いろいろ観れたのですが
今回はお盆ですから、花も少ない時季だったようで・・・
2008.9/7『初秋の森に』『野に花、花に・・・』『カッパちゃん、キノコの森をゆく。』
広い園内をたっぷり3時間程かけて見て回ったのですが、今回は閉園1時間前。
特別展も無し・・・なのに1日分の入園料払ってw(-。-;)




園内は自然のまんま、まさに山野。




入ったのは16時過ぎ、ちなみにこの時間からの見学者は我々だけ・・・



ヘビウリ & ゴーヤ

6年前、ここで初めて見て驚いたのですが、健在でした。まだ成長途中の様ですが。



オミナエシ(女郎花)with ベニシジミ



ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)〈ヤマゴボウ科〉【有毒】

いかにも食べられそうですが、有毒です!
山菜でいう「山ごぼう」はキク科の植物で、モリアザミの根。食用に売られて
いるものは野菜のゴボウの根だったりします。
見た目がブドウっぽい実ですが、山葡萄ではありません。
ブルーベリーと間違えられることもあるそうですが、根も葉も、茎も実も・・・
食すると死に至ることも・・・お気をつけ下さい。



ニューウェポンで奮戦中。

この日は SIGMA DP2 Merrill の試し撮り、ほぼ初撮り。
トップの写真(タカサゴユリ)と、ここから下の写真がDP2Mによるものです。


園内から見たエントランスの建物。

何気ないのですが・・・等倍の画像を確認すると。

1/160秒 f5.6 ISO-100
やはりビックリの解像感、かなり遠い鉄塔も電線までもくっきりでした。




焦点距離は30mm(35mm換算で45mm)の単焦点レンズですが、
等倍でここまで写ればトリミングし放題?(^_^ゞ



ササユリ(笹百合)

花が日陰で、完全に逆光でしたがRAW現像時に補正すれば、しっかり現れます。



AFで全て撮りましたが、悪くはなさそうです。



ムクゲ(木槿)八重咲き

これもモロ逆光、上から陽光が入っていますがトリミングで外しました。






かなりトリミング
近接撮影、マクロレンズ風な写真にもなります。
ちなみに純正の「SIGMA クローズアップレンズ AML-2」は、好評のようで。
今後の購入プランに・・・(^_^ゞ

もう1回、ここでの試写レポをつづけます。




2014.8/14、わち山野草の森にて。


NDロードスターねたも無いとね・・・
All-New 2015 Mazda MX-5 world premiere - DESIGN


走っている姿もちらっとね・・・
NDロードスター初走行


新型ロードスター(ND)&山本主査(ストレート走行)

クルマだってクグリたい。

2014-07-09 14:42:12 | 京都徘徊記
大祓(おおはらえ)の行事は本来、12月晦日(年越祓)と6月晦日(夏越祓)で
半年分の犯した罪や穢れを除き去るための行事ですが、ここ城南宮では
6月25日から30日までの間、「茅の輪くぐり」と「人形流し」を。そして
クルマのために7月1日から7日まで、駐車場にジャンボ茅の輪を設えて
愛車ごと茅の輪くぐりができます。











夏越の祓いをするのは出雲系の神社と聞いたけれど、今はどこでもやっている
気がしますね。もともと宮中行事で大宝律令(701年)では正式な行事として
定められ、この日には、朱雀門前の広場に親王、大臣ほか京にいる官僚が
集って大祓詞を読み上げ、国民の罪や穢れを祓った。というものです。
応仁の乱の頃から行われなくなりますが、江戸時代に復興して、庶民までも。
年越の祓は廃れたままですが、気をつけていれば年末にも茅の輪を設けた
神社も結構あります。
夏越の祓だけじゃ半年分だけ?って心配することも無いです。
現在でも大祓は宮中祭祀で残っていますから、やってくれているはず♪






お祓いをしてもらって、護符までいただけます。無料で♪

汚れを落とすのは、自動洗車機をくぐってくださいね。
茅の輪をくぐれば罪や穢れを落とせるかも知れませんが・・・
交通違反が免罪になるわけではありません!




京都で行われる夏越祓、茅の輪くぐりのルールや謂れはコチラ→『きょうの沙都』
「茅の輪くぐり」や、紙人形に穢れを移し水に流す「人形流し」の他に京都では
6月の晦日に和菓子の「水無月」をいただく風習があります。
手抜きついでに・・・その謂れなどはコチラ→『京都で暮らそう』(^_^ゞ


ちょっとポーズ♪


10年ぶりのモデルチェンジ、4代目の新型ロードスターNDは9月4日、
世界3拠点(日本/米国/欧州)同時初公開が決まりましたね。
私の愛車はもうすぐ9年目の車検、そして10年目に突入しますが、
まだまだ乗り続けるつもりです♪


バイクも神妙に茅の輪くぐり。

こちらでは交通安全祈願のご祈祷(有料)




2014.7/6、城南宮にて。

京、今日?京響。

2014-07-05 12:34:37 | 京都徘徊記
6月20日、午後7時開演。京都市交響楽団の『第580回定期演奏会』です。
会場は以前にも行った京都コンサートホール。






色んな席があるものですね。
私、特にクラシック、シンフォニーオーケストラが好きって訳でも“通”
でも無い。今回が2度目ですから、しかもいつも招待券・・・(^_^ゞ 

チケットを購入した訳じゃないので席は選べません、前回はステージの横で
指揮者から見れば斜め前の2階席。指揮者の顔もよく見えるし、演奏者と
一体になる感じで面白い席でした。
今回は正面3階席、音響的には良いのでしょうがステージからは遠い。
でも3階正面席はS席で値段は高いです。
S席は1階席および3階正面席、A席は1階席後方および3階正面席後方
または2階サイド席となります。あとバルコニー席とポディウム席があります。
この日の演奏会は、S席¥4,500、A席¥4,000、B席¥3,500、P席¥2,000。
このP(ポディウム)席と言うのは演奏者の後ろ、指揮者と向き合うことになる
席で、面白そうですね♪



途中の休憩時間はドリンクコーナーも人が並ぶので、私は持ち込みの
パンとお水で・・・腹の虫抑えです。(^_^ゞ
もちろん演奏中は飲み食いできませんからね。



この日もほぼ満席の盛況ぶり、年齢層高いですが意外と若い方も多いです。

おっと、今回の定期演奏会の内容は『謎の言葉を潜ませたユニークな変奏曲
「エニグマ」…イギリス生まれのジェームズ・ジャッドが得意のお国ものを
披露。交響曲「パリ」と合わせ、円熟期を迎えたマエストロのタクトに京響が
応えます。ゲストはパガニーニのスペシャリスト、クリストフ・バラーティ。
超絶技巧で知られるパガニーニのコンチェルトにも興味津々!』
と言うものでした。

Kristóf Baráti, Ysaye: Obsession


このクリストフ・バラーティのヴァイオリン・ソロは圧巻でした。
ほんまに一挺で弾いているの?何であんな音出せるんやろ・・・って。(^_^ゞ

「エニグマ変奏曲」はイングランドの作曲家エドワード・エルガーが1898年に
発表したものですが、「エニグマ」って「謎」という意味。
ナチスドイツが用いた暗号機で有名ですね。現在では可笑しなことに二輪や
自転車のヘルメットのネーミングに使われていたりします。
物騒?なものではこんなのもありますけど・・・



夕飯は22時をまわってしまいました。お洒落なお店が並ぶ北山通、入ったのは
なんと、久しぶりですがステーキ系のファミレス♪





たまにはイイかもね、セットメニュー、フルセットならパン・ライス/スープ/
ドリンクがおかわり自由、もちろんサラダバーもOK。
お腹いっぱいになり過ぎ・・・w



2014.6/20、京都コンサートホールにて。


そうそう先日、京男さんから「いいモノ手に入れたから贈ります」って!
届いたのは・・・



おぉ~!「カッパ捕獲許可証」やんか♪ おおきに、ありがとさんです。
これで遠野まで、カッパ捕獲の旅に・・・って? 遠野は遠いのぉ~
それに、捕まる側やし・・・(^_^ゞ

ちなみに右の缶バッジは、長浜でゲットした「ダッパくん」です。


三ツ辻、四ツ辻、迷い道。

2014-05-29 14:23:33 | 京都徘徊記
初めての伏見稲荷大社。前調べもせずふらっと行ってみたのですが、
予想以上にディープ!見逃したところや行けてないところがまだまだ・・・

千本鳥居から先が面白いと聞いていたので、行ってはみたものの
全行程の半分くらいかなぁ?時間と体力の限界でしたw
それでも3時間半くらいはウロウロしてたんやけど・・・(^_^ゞ

いわゆる千本鳥居というのは、奥社奉拝所(奥の院)が終点。しかし、
お山めぐりは、そこからがスタート。鳥居も延々と続く山道です。
結果は四ツ辻まで辿り着いて、荒神峰をまわって三ツ辻に戻って・・・
次ぎに行く時は5、6時間は覚悟しておいた方が良さそうかな。


奥の院より鳥居のトンネル、石段を登って行く途中に


〈奇妙大明神〉
何か奇妙な・・・コンクリートで固められ包帯を巻かれた松の根っこ?
この写真では分りませんが、2つの根っこがにゅうっと地上に持ち上がって
かつてはその下をくぐると神経痛、腰痛、肩こりが治ると信じられていた
ようです。今は危険なので立入り禁止ですが・・・
それと根が持ち上がっているので「根上がり」→「値上がり」ってことで
投資家から崇敬を受けているとか。

この反対方向に脇道があったので、行ってみることにします。


〈伏見神寶神社〉

そこそこの山道、それなりの靴でないと滑ります。やがて竹林になり
「竹の小道」と言われるところにある摂社。創祀は平安時代初期?
京洛内外図に社殿が描かれており、中世には既に現地に祀られていたようです。


ここの狛犬さんは龍。

ここから一の峰(稲荷山山頂)にも通じているようです。
徒歩40分と書かれていましたが、結構厳しそう・・・私にはムリ?トホホ。


〈神道御徳社本部〉?

何だかよく分りません。これから先にも鳥居や石塚がわんさか現れます。
まるで迷宮?これも伏見稲荷の醍醐味なのかも・・・


〈天照月日之宮〉

まだまだ序の口です。この後も深~いカオスな世界が待っています・・・
伏見稲荷、ここを把握するには一朝一夕ではとてもとてもムリ!
ここの正確なガイドブックってあるのだろうか?作るのは不可能かも。



ちょっと息抜きね。








まだ三ツ辻にも到達していない、熊鷹社周辺のお塚群。


〈熊鷹社拝殿〉

確かメインの鳥居が建ち並ぶ参道を少し逸れたところだったろうか、
この石塚群の先だったかな?谺ヶ池(こだまがいけ}の畔、狭い参道沿いに
熊鷹社があります。
家出人や失跡者など尋ね人がある人がこの池のほとりで手を打って反響、
こだまが返ってきた方角に手がかりがあると言い伝えられています。

和ろうそくの炎が似合いますね。和蝋燭ってハゼの実を搾ってとった木蝋が
原料で、炎が大きく、風にも強い。ただし、カラスの好物?でもあるようで
火のついたままの蝋燭をくわえて飛び去るのが目撃されたり、ここ伏見稲荷
でもボヤ騒ぎがあり、その原因がカラスだと確認されています。

登り坂、石段がまだまだ続きます。



三ツ辻からお山参道・・・どこまで続くねん!と呆れた頃に現れるのが



休憩処、茶店群。ようできとるゎ。(^.^;)
三玉亭、京屋、瓢亭、三徳亭・・・ひと息つくもよし、きつねうどんもありまっせ~



また、登り・・・



よッ!つつじだねっと四ツ辻へ。(^_^ゞ やっと辿り着いたお山巡りの起点。
十字路じゃ無いけれど四つ股に分かれています。ひとつは今来た道、本殿へ
戻ります。あと大杉社・眼力社・御膳谷奉拝所・枝道があって清瀧。薬力社・
御劔(みつるぎ)社(長者社神蹟)と回って一の峰上社(山頂)へと向かう
参道の入口、一の峰上社から二の峰中社・三の峰下社と降りてくる参道口。
要はぐるっと一周してくるので、どちらから入ってもここに戻ります。
もうひとつは、荒神峰(田中社神蹟)への入口。



この四ツ辻は平らな広場で、お店もある休憩スポット。ここにある
「仁志むら亭」は、俳優の西村和彦さんの実家だったりします。



それに、下界が見渡せるビューポイントでもあります。
今まで鳥居のトンネルばっかりだったので、開放感この上なし?ヽ(´∀`*)ノ



・・・で、しばし休憩。この後どうするかを考えます。
お山巡りをするには、もうしんどい。(-。-;)



と言うことで、一番らくちんそうな「荒神峰」へ向かうことに。(^_^ゞ
入口入ったらすぐに枝道があります。下り坂の誘惑に負けたら東福寺まで
行くハメになるw

荒神峰に登る途中の茶店に白狐ならぬ白いわんこちゃんが♪こっち見てる。



四ツ辻からそれほど苦も無く到達できます。長い登りの石段だけど・・・



ここがまた異次元、別世界? 何とも異様な空間でして・・・
雑然とも見える神の領域、信仰と欲望が渦巻いているようで
色んな“もの”が見えたり感じたりする人は立ち寄り難い空気感。
塚が集まった迷路。鬼ごっこや隠れんぼするには絶好♪(^_-)vオキラクナ
実際、相方の姿を見失って、ケータイで呼び出したり・・・









無事、相方と合流。ここからはやっと下りです。






結局お山巡りはまた今度に。三ツ辻に戻って、登ってきた道とは別の
御産場へ回る道で本殿に戻ることにします。


初めての伏見稲荷大社、もう1回だけ「戻り道」の記事が続きます。(^_^ゞ



2014.5/11、伏見稲荷大社 荒神峰(田中社神蹟)にて。

あかあかと・・・

2014-05-21 16:55:10 | 京都徘徊記
神社の中で一番多いのは、やはり「お稲荷さん」だそうです。
伏見稲荷大社は、その総本社。
白い狐と朱塗りの鳥居、稲荷神社のシンボルも桁違い?かも・・・

お稲荷さんの境内は、京都「東山36峯」の一番南に位置する稲荷山が
大部分を占め、その西麓を含め約26万坪(約87万平方メートル)です。
甲子園球場約22個分(ピンとこない?)

本殿を過ぎると奥宮に突き当たり、左に行くとお産場稲荷を経て三ツ辻に
右に行くと、いよいよ「千本鳥居」。奥社奉拝所(奥の院)に出ます。

それでは、異空間・朱のトンネルを楽しみます♪








見上げれば新緑の空



途中、分かれ道。どちらに入っても出てくるところは同じ





奥社奉拝所に出てきます。ここまでがいわゆる「千本鳥居」と呼ばれますが、
この先、お山めぐりの参道すべてこの調子で朱塗りの鳥居が並びその数、
1万基以上、数万基に及ぶとも・・・

商売繁盛・五穀豊穣の神様として、厚い信仰を集める伏見稲荷大社。
京都で商売をする方、会社経営者も「おついたち参り」として毎月、月初の
1日に伏見のお稲荷さんに参るのが風習になっています。
鳥居はご利益を得た方が感謝の気持ちで奉納されたもの?それとも願いを込めて?



奥社奉拝所にはこんな絵馬もあります。白狐をかたちどった絵馬なんですが・・・
いつの間にか思い思いの顔を描くようになってしまってます。



これも有名かな?「おもかる石」



(HPより)奉拝所の右側後に、一対の石灯篭があります。この灯篭の前で
願い事の成就可否を念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに
感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、
重ければ叶い難いとする試し石です。

ちょっと並んで、私もやってみました。もう軽くて軽くて・・・
風船のように感じましたよ。これで私も億万長者になれるはず???(^_^ゞ

コンッ!





ま、願いが叶えば10号でも・・・



奥社遙拝所の後方、山を模した?石が置かれています。



鳥居、真新しいものが多かったように思います。もうほとんどが平成もの。
期限があるのかな・・・?




千本鳥居を過ぎても延々と続く朱の道。何か常ならぬ時空を彷徨っている感覚に。













この光景、体感してみるとやはり感動もの。だんだん言葉を失います。
・・・単に疲れてきただけかも。(^_^ゞ
















みなさん、何を思って通るのか・・・
「鳥居」って「通り入る」の意味だとか、神の聖地・聖域へのエントランス?







ありゃりゃ、ニャンコさん♪

尻尾がちょっとおキツネさんっぽい?

そうそう、稲荷とキツネの関係は・・・HPの説明によると、
「稲荷大神様」のお使い(眷族:けんぞく)はきつねとされています。
但し野山に居る狐ではなく、眷属様も大神様同様に我々の目には見えません。
そのため白(透明)狐=“びゃっこさん”といってあがめます。
勿論「稲荷大神様」はきつねではありません。・・・と、あります。

空海の弟子・真雅僧正の著といわれている「稲荷流記」には、平安初期
船岡山の麓に棲む年老いた白狐の夫婦の話が記述されています。
この狐夫婦は、心根が善良で、常々世のため人のために尽くしたいと願って
いたが、畜生の身であっては、所詮その願いを果たすことはできない。
そこで、狐夫婦はある日、五匹の子狐をともなって、稲荷山に参拝し、
「お稲荷大神様の眷属となって、この願いを果たしたいと思います」と、
お祈りしたところ、すぐさま稲荷神のおごそかな託宣がくだった。
「そなたたちの願いを聞き許す。されば、今より長く当社の仕者となりて、
参詣の人、信仰の輩を扶け憐むべし」
こうして、狐夫婦は稲荷山に移り棲み稲荷神の慈悲と付託にこたえるべく
日夜精進に努めることとなりました。
以来、お稲荷さんと白狐は切っても切れない関係となった。
と言うものですが、稲荷と白狐の関係は諸説紛々あります。










2014.5/11、伏見稲荷大社にて。

おいなりさん

2014-05-20 14:55:02 | 京都徘徊記
伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社。
初詣の人出ランキングで常に全国5位以内に入ってますね。
外国人にも人気があるようです。世界最大の旅行口コミサイトでの外国人による
口コミでは、人気2位でした。ちなみに1位は「広島平和記念資料館」です。

情けない話、私は近くに住みながら行くのは今回が初めてでして・・・(^_^ゞ
あまりにも身近過ぎる、写真なども見飽きるほど見てきたしね。
行った気になっていたのかな。いざ行ってみると色んな発見がありました。

アクセスは鉄道だと京阪電車(本線)伏見稲荷駅、JR(奈良線)稲荷駅。
駐車場は100台以上停められる無料駐車場が境内にあります。



駅側の大鳥居と楼門前の大鳥居の間の参道横が駐車場になっています。2012年に
改装されたので新しく快適なんですが、さすがに日曜日の昼過ぎ、満車で
「只今閉鎖中」のカードが出ていました。そんなことを予想して、この日も
バイクで行きました。駐車待ちのクルマを横目に先頭まで行って係の方に
二輪は?って訊ねると「コチラからどうぞ」って、新しくできた二輪/自転車
専用駐車場に案内されました。
だいたい此処の前の道(本町通り)は、一方通行(二輪車は除く)ですから
バイクに限りますね♪




お天気は雲ひとつない五月晴れ♪





参道もお祭り騒ぎ? 境内のお土産物屋さんには狐のお面や焼き物の他にも
達磨さんや招き猫も・・・? 白狐の焼き物は(元来)稲荷山の土を使って
作られた焼き物で、五穀豊穰の信仰から昔は稲荷山の土を持って帰って
田畑に撒いていたものを、神棚に置けるように狐の形をした焼き物を
土産物にしたのが始まりのようです。
伏見稲荷大社が創建されたのは711年、平安京遷都より80年以上も前のことです。
創建したのは、秦 伊呂巨(はたの いろこ)。帰化人、秦氏の一族ですね。
秦氏は養蚕の普及にも貢献したことから、土産物に達磨があるのは蚕の繭に
似ているから?招き猫は蚕を食べる鼠封じ?
縁起物の由来というのは案外単純なものですね。



〈楼門〉
1589年(天正17)に豊臣秀吉が母(大政所)の病気平癒を祈って寄進したもの。
「病悩平癒祈願が成就すれば一万石奉加する」と記した「命乞いの願文」が
伝えられていましたが、昭和48年の解体修理の際、墨書も発見されました。
この3年後には大政所は亡くなってますが・・・


〈阿吽の二神像〉
楼門前、ここでは左右に狐の像が、寺院の狛犬のように左右に置かれていますが、
狛犬と違い阿吽になっていません。向かって左の狐は鍵(米蔵の鍵)を、
右の狐さんは宝珠(チンターマニ)を咥えています。

楼門、寺院なら阿吽の仁王様(金剛力士像)が置かれていると仁王門とも言います。
神社では随身さんが置かれ、随身門とも言いますね。向かって左が矢大神、
右が左大臣。随身とは、貴族の外出時に警護のために随従した近衛府の官人の
ことですが、神道においては、随身姿の像を神を守る者として門に安置される
ことが多いです。




伏見稲荷の拝観者は年齢層が低いかも。

『いなり、こんこん、恋いろは。』・・・こんなん流行ってんの?
主人公は京都の中学生、名前が“伏見 いなり”ちゃんだって、
伏見稲荷大社公認だそうで境内のあちこちにポスターが貼ってありました。
京のはんなり変身ラブコメディ、京も明日も恋をする・・・決して嫌いじゃ
ないけれど、まず見ないだろうな。でも1回くらいは・・・(^_^ゞ
中・高生向きなんだろうけど、おいなりさん=宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
と言うのが出てくる。このくらいは知ってもらえるからイイかもね。



〈外拝殿〉

楼門をくぐると真正面にあります。
その先に内拝殿、本殿が一直線に配置されています。


〈内拝殿〉

本殿には、下社・中社・上社ならびに摂社である田中社・四大神の五社が
一宇相殿に奉祀されています。
祭神は向かって左から田中大神(たなかのおおかみ)、
中社に佐田彦大神(さたひこのおおかみ)※猿田彦に同じ。
下社(中央)に宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、
上社には大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、
そして一番右には四大神(しのおおかみ)が祀られています。
この五神の総称が稲荷大神であって、実は主祭神を持ちません。
強いて言うなら宇迦之御魂大神が代表?ってとこかな。
できれば時間は掛かりますが、左から順番に五柱すべてに拝願しましょう。

〈本殿〉後で気がついたら撮影禁止でした。よってこんなアングルに・・・

〈権殿〉
本殿と同じ五柱の相殿で、本殿を造営する際の仮御殿です。

まぁ、それにしても真っ赤っか!朱色が目に眩しいほどです。それもそのはず
2011年、御遷座1300年祭に際して改修されたばかりですから。
寺院仏閣は、古いままの方が侘び寂を感じて良いのですが、神道では汚れ、
穢れを嫌います。だから改修していつもピカピカにする傾向が強いですね。



拝殿の前の狐さんですが、改修後のものでしょうか、ちょっとエジプトっぽい。
とにかくおキツネさん、沢山いらっしゃるので見て回るのも面白いです。


侘び寂と言えば、楼門を過ぎて右、南側に「お茶屋」と言うのがあります。



「お茶屋」は、躙口(にじりぐち)をもたず、いわゆる貴人好みの茶室。
書院式茶室の遺構とされているもので、特別拝観の時期以外は入れません。
素晴らしい庭園や建物があるようで、「松ノ下屋」もそのひとつ。





瓦に五七桐の紋を発見、これって豊臣秀吉のゆかり?ま、応仁の乱で焼失した
ままの楼門や外拝殿、権殿を京都再構築の際に復興させたのは秀吉公だし・・・

五七桐紋は太閤秀吉が使っていた印象が強いですが、もともとは天皇家、皇室の
紋であり、菊紋に次ぐ格式の紋でしたが足利幕府以後は、武家が望んだため
天皇が下賜するようになり、足利尊氏や豊臣秀吉も天皇から賜ったものです。
五七桐は「政権担当者の紋章」という認識なのかな、実は現在でも
内閣総理大臣紋章として五七桐が使われています。
そう言えば過去に、今太閤と呼ばれた総理大臣が居たなぁ・・・
ちなみに、よく見る庶民が使う桐紋は五三の桐です。そして皇室の菊花紋は
「十六八重表菊」が正式な紋章の呼び方です。


関係ないですが、ナンジャモンジャの花が咲いていました♪



〈東丸(あずままろ)神社〉
江戸時代の国学の四大人の一人、荷田春満(かだのあずままろ)が祀られている。
伏見稲荷の中にありますが、末社ではなく独立した神社です。
史跡・荷田春満旧宅もお茶屋の並びにあり、特別拝観の期間に観られます。
学業の神様で、参道脇には絵馬がびっしり。ご利益の程が窺えます?

伏見稲荷大社の周辺には、ここ以外にも様々な神社が集まっていました。
何処までがお稲荷さんなのか、お稲荷さんとどんな関係なのか困惑するほど
また回を改めて少しだけ紹介できると思います。




お稲荷さんグッズ? 白狐と鳥居、キャラクターがしっかりしていますね。





他にもいろいろありました。これも回を追って紹介します。




さてさて、これからが本番? 千本鳥居の建つお山へ向かいます。


〈奥宮への入口〉


〈末社〉長者社・荷田社・五社相殿社・両宮社
他にも摂社・末社は数多く・・・これも追々?いや割愛かな。


〈奥宮〉
階段、これはほんのプロローグ、ここも原点は山岳信仰。
この後、待ち構える千本鳥居、お山めぐり・・・運動不足、貧脚には自信のある
私には如何なる試練やら知れんw
ふらっと来てみたお稲荷さん、全然フラットじゃないし・・・(-_-;)

奥宮の狐さんは箱入り?暴れるのかな、金網の中でした。


今回の記事は文章多過ぎたかな?次回は写真主体で。(^_^ゞ
しばらく「おいなりさん」が続きます・・・







2014.5/11、伏見稲荷大社にて。