カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

梅宮大社〈あじさい編〉

2008-05-28 18:30:28 | 京都徘徊記
まだ梅雨前だと言うのに、お昼はもうたいそう暑いです。
夏を乗りきる体力が心配になるお年頃。ってちょっと早いかな。






梅雨時期の風物詩、主役とも言える紫陽花。
紫陽花と言えば手まり型に集合形を作る豪華な花の
イメージもあるのですが、
梅宮大社で見られたのは、趣のある原種に近い花が多かったです。





私はこの可憐で清楚なガクアジサイの方が好き。
紫陽花は日本特有の花木と言われ、諸外国に野生種は無いとされてます。
あの大きな手まり型の花は、欧州に送られたものが
品種改良され逆輸入されたものだとも。
これも諸説ある様なのでよく解りません。原種についても然り
東アジアや南北アメリカにもユキノシタ科アジサイ属の植物があります。
ヤマアジサイ、隅田の花火と言ったものは日本が原産で。
近年でも京都府美山堀越峠でミヤマヤエムラサキと名付けられた
自生種も発見されたりしてるようです。














アジサイもご多分に漏れず品種改造の的。



これは西洋アジサイってやつかな、
受付のところに鉢植えが並べてありました。
園芸店でよく見かけるのもこの西洋アジサイ(ハイドランジア)。
毎年、新しい品種が出てきてますね。

元はと言えば江戸時代後期、長崎の出島に出入りする西洋人が
欧州に持って帰り品種改良したのが始まりで、それが逆輸入されたもの。
当時のドイツ人医師、シーボルトもアジサイをこよなく愛したとか
日本を追放された時も自国に持って帰り、一部の品種の学名に
「オタクサ」と入れたとか。これ、シーボルトの日本人妻「おたきさん」を
偲んで命名したというのは、よく知られている話しだそうで。





これは、日本古来の「手まり型」原種に近いものだと思われる。




こちらが「額ぶち型」のヤマアジサイ、ガクアジサイの原型だろうか。




これはカシワバアジサイ。まだ咲き始めなのですが、開ききると
ソフトクリームのような形に咲きます。
葉が柏の葉に似てるので付けられた名前です。















アジサイの名の由来は諸説入り乱れてるようですが
有力なのは「集真藍(あづさあい)」で、
よく使われる「紫陽花」の漢字名は、唐の詩人白楽天の詩の中から
取ったもので、本来は日本のアジサイとは全く別の植物の名前です。
中国ではアジサイのことを「八仙花」とか「綉球花」と呼ぶそう。






大量の水を吸収し蒸発させる あじさい。

これからの時期、日本の庭や野山の風景を彩ってくれます。