カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

暑気払い、城南宮神苑。

2010-07-21 10:08:29 | しゃじ
7月4日、茅の輪くぐりに城南宮に行った際、神苑にも入ってみました。
以前から気になっていましたが、庭を見るのは初めてです。



社殿を取り囲むように広がってる神苑は『楽水苑』と言い、白河上皇が
四季の庭を備えた源氏物語に出てくる大邸宅「六条院」の庭園をモデルに、造営を行なったと言われています。
「春の山」「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「城南離宮の庭」の、趣の異なる5つの庭から構成されており、それぞれの庭には源氏物語にちなんだおよそ100種の草木が植栽され、四季を通じて楽しむことができます。









特に早春の枝垂れ梅、紅白150本が咲く様は見事だそうです。
7月の始めは花が少ないのか、これといった花は咲いていませんでしたが






しっとりした雰囲気は味わえました。



ここでは春と秋に「曲水の宴」が催されます。
一度行ってみたいけれど、エライ人出のようで・・・



あはっ、これまた大勢の・・・「もののけ姫」に出てくる木霊たちのよう。




これはネジバナ(捩花)、捩摺(もじずり)とも言い古今集にも出てきますが
日本原産の花では無さそう、源氏物語にこだわる庭ですがこの花は
源氏物語には出てこないようです。勝手に生えて繁殖してるのだとか・・・



こちらは逆に今や希少なんだそうで、三稜(ミクリ)。
実がクリの実に似てるので三栗と呼ぶことも。源氏物語の「玉蔓(たまかずら)」の章に登場します。
昔はこれで簾(すだれ)を作っていたそうです。



コノテガシワ(児の手柏)。これも源氏物語に出てくるようですが、
この木は園芸種のセンジュ(千手)のようですね。本来の児手柏は
もっと桧のような木で、あまり見かけることは無いです。




上を見上げればツブラジイ(円椎)。円らな爺様じゃありません、巨木。
こんな木陰が嬉しい季節になりましたね。
ちなみに椎木の仲間にはツブラジイ(コジイ)とスダジイ(イタジイ)が
ありますが、見分けるのは難しいかも。ただスダジイは寿命が長く老巨木となり
地域の天然記念物などに指定されることが多いです。



2010.7/4、城南宮神苑「楽水苑」にて。