カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

群青の海と空に…

2013-01-12 22:10:00 | 洛外うろうろ
呉港に戻り、一度は見ておきたかった『大和ミュージアム』に行きました。





僕が生まれたのはもう戦争も終り、戦後の混乱も感じられず
ベビーブームのピークも過ぎた時代。とはいえ、国際法上の戦争終結である
サンフランシスコ講和条約が発効されたのが1952年だから、
その翌年に生まれたことになる。
両親は戦争体験者であり、特に父親は戦場で戦闘を体験していた訳だから
生々しい体験談も聞かされることがあった。

今、この大和ミュージアムに来られる方は、ほとんどが戦争を知らない世代。
僕らよりも若い、僕らの子供、孫の世代が多いと思う。









戦争を知らない世代である僕らですが、子供の頃はプラモデルと言えば
戦艦大和、零戦・・・などなど、戦争ものが多かった。
見ていたTV番組も「コンバット!」や「ラットパトロール」など
アメリカ兵が活躍するTVドラマ・・・今とは随分違うね。(^_^ゞ



遊びといえば、刈入れが終った田んぼや造成地で戦争ごっこをよくしていた。
青春期になると一転、ベトナム戦争に対する反戦運動、安保反対闘争。
その間、高度経済成長期。バブル期で豊か過ぎる平和にどっぷり・・・










しかしながら今もなお、地球上から戦火、紛争が絶えることは無く。
悲しく不幸な歴史が続いている。





この施設が戦争を知らない日本人にとって、戦争の悲惨さを伝える場であって欲しい。
でないと先人たち、と言っても今まだ生きていてもおかしくは無い同胞達が
血を流し、無念にも散って往った、その魂に報いることができない。








ここに来ている若い人達は何を感じて帰るのだろう・・・
自らの世代、次の世代へこの戦争をどう伝えて行くのだろう。
近年、今もなおこの戦争に関する新たな資料、証言が続々と出てきているようだ
当時の政治家、官僚、軍部。そして世界情勢も。教科書で習うだけではなく、
少しそういう情報にも目を向け耳を傾けてみてはどうだろう?

僕らも「戦争を知らない爺ちゃんたち」になってしまった。孫にはできるだけ
正しい戦争の姿を伝えてやらないとね・・・




2013.1/3、呉港にて。