![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/74/b75431a6f503b81bd84a6324e0ab1813.jpg)
「これやこの 行くも帰るも わかれては 知るも知らぬも 逢坂の関」
この和歌は後撰和歌集に収録された蝉丸作のもの、百人一首かるたで
馴染み深いですね。※後撰和歌集では「分かれつつ」となっている。
ひと月前、関蝉丸神社下社にちょこっと立ち寄り(12/5)中途半端
だったので、も少し知りたくなって再訪です(1/6)。
今回は分社、上社、下社と三社の蝉丸神社を巡ってみました。
まずは和歌にも出てくる「逢坂の関(おうさかのせき)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/86/939ab8dc04fa3bb50638483adb0fb00a.jpg)
逢坂の関は、近江と山城との境にもうけられた関。二つの坂が
出逢うことからこの名になったようです。別名:相坂関、合坂関。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/7a/c636721ba6949d8134d13dbab5db9501.jpg)
常夜灯、これはレプリカですね。原碑は確か安土城考古博物館に保存。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/21/ee1c6bcce1f20af3f36ca7fe0d4e586f.jpg)
国道1号線、逢坂山の峠に関址として小さな公園が作られています。
ちょっと関所を連想させるようにね。(^_^ゞ
ただ、実際に関所があったのはこの場所じゃ無かったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c6/981f3c3344b96c053dc2705e69a97b4b.jpg)
ここには以前、滋賀県警の逢坂山検問所があり、トラック丸ごと
重量を計れる装置を置いて、過積載の違反車両などの検問を
していました。まさに関所って感じでしたけど・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/07/f1da065b1fd2c1cefc8609b7b50b6fa0.jpg)
今は・・・公衆トイレ。(^_^ゞ
さて、蝉丸神社ですが徒歩圏内で3カ所に分かれています。
京阪電車 京津線「大谷駅」から直ぐのところ、この逢坂の関址より
手前の、山の中に分社があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e8/f0fe63b2bca2c245628f6e30be24840e.jpg)
「村社」とあるのは、明治期に府県社、郷社、村社、無格社などと
分けられた社格の名残り。現在その分類は廃止されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/a0/9f726486120dadce3ccb6acc22aa4d08.jpg)
関蝉丸神社、もともとは上下社をもって一社とする。とありますから、
この社は後に建てられたものでしょうね。
石段を上がる前にこちらもチラッと見ておきましょう。
〈車石〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/39/35bac07e127c2c661ec638a5fe31ca32.jpg)
〈水準点・古くからのもののようですね〉
車石とは、江戸時代に東海道の大津札ノ辻から京都の三条大橋までの
約12キロの間、坂道で物資を輸送する牛車が通りやすいように
道路に敷いた切石。牛車専用道として人道と分けられていたようです。
物資輸送の大動脈であった街道、逢坂山峠と東山・日ノ岡峠が難所、
雨でぬかるむと大変なことに。
そこで京都の脇坂義堂(心学者)が私財を投じて車の轍をつけた
切り石を敷き詰めたそうです。今もあちこちで保存されているのを
見ることができます・・・ブログのテーマになりそう♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a7/e5e4db317815333c61d0292b6a0363e7.jpg)
登って直ぐ、右手直角に曲がると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/4a/4ab50779136a77c44c86702b2cd0984f.jpg)
ここにも神楽殿があり、その奥に本殿が見えます。
神楽殿があるのは三社共通でした。蝉丸さんが歌舞音曲の神として
中世の芸能に携わる人々に崇敬されていたからですかね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/4f92f3fd4790b99ddcbb99d214272df9.jpg)
門には鍵がかかっており、入れませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/46/81b33332b4d098ff4225caaff2da5848.jpg)
社と言うより祠みたいな・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/30/f273027f43b69a0029cc131b18254aa7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/5f/da7ca9d1804d5703cc49d6545d48932c.jpg)
狛犬さんは、なかなか立派でイイ感じです。
神社には駐車場がありませんが、ここでは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/4d/4a8fe09d946321303865ea40e160d93b.jpg)
鰻料理のかねよさんがお店の駐車場を使わせてくれるようです。
※30分以内とのただし書きもありますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/03/c159a3c4a6cdef8c8bc57981357bd5b8.jpg)
『かねよ』は以前、京男さんとご一緒したことがあります。
うろうろできるくらいの庭園がある、面白いお店ですよ。
余談ですが、百人一首にはもう一首この逢坂の関を歌った和歌があります。
「夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
(清少納言・後拾遺集)こちらは坊主めくりではお姫さんですね♪
「夜中に、鶏の鳴き真似をしても、逢坂の関は許しはしません」って
ことかな。清少納言と藤原行成のやりとりの一首と言われています。
「鶏の泣き真似」とは、函谷関の故事※を引用したもので、逢坂の関は
そんなに簡単に騙されて開くことは無い。と言ったものでしょうね。
要は、私はお固いのよ、そんなに簡単に開かない落とせないわよ
って・・・違うかな?(^_^ゞ
※函谷関(かんこくかん)の故事とは、中国の史記にある
孟嘗君(もうしょうくん)の話。一番鶏が鳴くまで開かない函谷関の
関所が部下の鶏の鳴き真似によって開き、無事に逃げたというもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/db/395863fae4589fe96f28651dc54890a8.jpg)
2016.1/6、蝉丸神社(分社)にて。
この和歌は後撰和歌集に収録された蝉丸作のもの、百人一首かるたで
馴染み深いですね。※後撰和歌集では「分かれつつ」となっている。
ひと月前、関蝉丸神社下社にちょこっと立ち寄り(12/5)中途半端
だったので、も少し知りたくなって再訪です(1/6)。
今回は分社、上社、下社と三社の蝉丸神社を巡ってみました。
まずは和歌にも出てくる「逢坂の関(おうさかのせき)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/86/939ab8dc04fa3bb50638483adb0fb00a.jpg)
逢坂の関は、近江と山城との境にもうけられた関。二つの坂が
出逢うことからこの名になったようです。別名:相坂関、合坂関。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/7a/c636721ba6949d8134d13dbab5db9501.jpg)
常夜灯、これはレプリカですね。原碑は確か安土城考古博物館に保存。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/21/ee1c6bcce1f20af3f36ca7fe0d4e586f.jpg)
国道1号線、逢坂山の峠に関址として小さな公園が作られています。
ちょっと関所を連想させるようにね。(^_^ゞ
ただ、実際に関所があったのはこの場所じゃ無かったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c6/981f3c3344b96c053dc2705e69a97b4b.jpg)
ここには以前、滋賀県警の逢坂山検問所があり、トラック丸ごと
重量を計れる装置を置いて、過積載の違反車両などの検問を
していました。まさに関所って感じでしたけど・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/07/f1da065b1fd2c1cefc8609b7b50b6fa0.jpg)
今は・・・公衆トイレ。(^_^ゞ
さて、蝉丸神社ですが徒歩圏内で3カ所に分かれています。
京阪電車 京津線「大谷駅」から直ぐのところ、この逢坂の関址より
手前の、山の中に分社があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e8/f0fe63b2bca2c245628f6e30be24840e.jpg)
「村社」とあるのは、明治期に府県社、郷社、村社、無格社などと
分けられた社格の名残り。現在その分類は廃止されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/a0/9f726486120dadce3ccb6acc22aa4d08.jpg)
関蝉丸神社、もともとは上下社をもって一社とする。とありますから、
この社は後に建てられたものでしょうね。
石段を上がる前にこちらもチラッと見ておきましょう。
〈車石〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/39/35bac07e127c2c661ec638a5fe31ca32.jpg)
〈水準点・古くからのもののようですね〉
車石とは、江戸時代に東海道の大津札ノ辻から京都の三条大橋までの
約12キロの間、坂道で物資を輸送する牛車が通りやすいように
道路に敷いた切石。牛車専用道として人道と分けられていたようです。
物資輸送の大動脈であった街道、逢坂山峠と東山・日ノ岡峠が難所、
雨でぬかるむと大変なことに。
そこで京都の脇坂義堂(心学者)が私財を投じて車の轍をつけた
切り石を敷き詰めたそうです。今もあちこちで保存されているのを
見ることができます・・・ブログのテーマになりそう♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/a7/e5e4db317815333c61d0292b6a0363e7.jpg)
登って直ぐ、右手直角に曲がると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/4a/4ab50779136a77c44c86702b2cd0984f.jpg)
ここにも神楽殿があり、その奥に本殿が見えます。
神楽殿があるのは三社共通でした。蝉丸さんが歌舞音曲の神として
中世の芸能に携わる人々に崇敬されていたからですかね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/4f92f3fd4790b99ddcbb99d214272df9.jpg)
門には鍵がかかっており、入れませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/46/81b33332b4d098ff4225caaff2da5848.jpg)
社と言うより祠みたいな・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/30/f273027f43b69a0029cc131b18254aa7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/5f/da7ca9d1804d5703cc49d6545d48932c.jpg)
狛犬さんは、なかなか立派でイイ感じです。
神社には駐車場がありませんが、ここでは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/4d/4a8fe09d946321303865ea40e160d93b.jpg)
鰻料理のかねよさんがお店の駐車場を使わせてくれるようです。
※30分以内とのただし書きもありますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/03/c159a3c4a6cdef8c8bc57981357bd5b8.jpg)
『かねよ』は以前、京男さんとご一緒したことがあります。
うろうろできるくらいの庭園がある、面白いお店ですよ。
余談ですが、百人一首にはもう一首この逢坂の関を歌った和歌があります。
「夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
(清少納言・後拾遺集)こちらは坊主めくりではお姫さんですね♪
「夜中に、鶏の鳴き真似をしても、逢坂の関は許しはしません」って
ことかな。清少納言と藤原行成のやりとりの一首と言われています。
「鶏の泣き真似」とは、函谷関の故事※を引用したもので、逢坂の関は
そんなに簡単に騙されて開くことは無い。と言ったものでしょうね。
要は、私はお固いのよ、そんなに簡単に
って・・・違うかな?(^_^ゞ
※函谷関(かんこくかん)の故事とは、中国の史記にある
孟嘗君(もうしょうくん)の話。一番鶏が鳴くまで開かない函谷関の
関所が部下の鶏の鳴き真似によって開き、無事に逃げたというもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/db/395863fae4589fe96f28651dc54890a8.jpg)
2016.1/6、蝉丸神社(分社)にて。
名神でワープするもんね。
初めて通った時「日本一のうなぎ」って看板を見かけたのですが、
なんだかパラダイスっぽかったのでスルーしてしまいました
すごい店なんですね。
大きな卵がのってるんですね。
「かね正」のきんしたまごも美味しかったですよ
日本一のうなぎも何が日本一なのかよう分からんし・・・(^_^ゞ
でもあの雰囲気は他に無いかも、食後の庭園散歩も忘れずにね。
おすすめです。
何かと面白いですよ「かねよ」、もちろん庭園散歩は必須です。