バラはバラなんですが、色・形・香りと多種多様。荒牧バラ公園だけでも
250種とか・・・その中のネームプレートで確認できたものだけですが。
( )内は作出国、その後は作出者と作出年。分ったものだけね。(^_^ゞ
早春(日)京成バラ園芸1991 万葉(日)京成バラ園芸1988
京成バラ園芸 所長であった故鈴木省三氏は、ミスターローズと言われた
バラの育種にかけては世界有数の名人として知られている人です。
そのエピソードをひとつ、薔薇の花より美しいかも・・・
ある時、氏のもとに目の不自由な女性から、
「私もバラを(触って)楽しんでいます」という点字の便りを寄せられた
そうです。鈴木氏は目の不自由な人のために、香りがひときわ強く、
トゲのないバラを作り出し、この便りの主に贈ったということです。
オレンジ スプラッシュ(米)J&P1993
J&P社は、アメリカ最大のバラ生産販売会社(おそらく世界最大)、
ジャクソン&パーキンス社のことです。上新電機ではありません。(^_^ゞ
ブルー バユー(独)コルデス1993
ブラスバンド(米)J&P1995 ピース(仏)メイアン1945
モニカ(独)タンタウ1985 フレンドシップ(米)1978
薔薇の起源は今から3500~4000万年前と言われています。
人類の起源が600万年前~700万年前(現生人類であるホモサピエンス誕生は
約25万年前)だから、薔薇の起源はいかに古いかが分ります。
ホワイト デイライト(米)1990 熱情(日)1993
ジュリア(英)1976 サンブレスト(独)1970
グランデ アモーレ(独)2004 ドフト ゴールド(独)タンタウ1981
これだけバラを普及させた立役者は何と言ってもナポレオン妃ジョセフィーヌ
でしょう。ナポレオンが「来た、見た、勝った!」って侵攻した国から
ついでにバラの苗木も収集したようで・・・ヨーロッパだけではなく、日本や
中国など世界中から原種等の収集をし、その数は250種ともいわれています。
それらをマルメゾン宮殿の庭に植栽させ、画家ルドゥーテに「バラ図譜」を
描かせたりもしています。
こいさん(日)寺西1969 サーモン ゴジャール(仏)ゴジャール1985
ローラ(仏)メイアン1981 ダニエル ギラン(仏)メイアン1988
光彩(日)京成バラ園芸1987 タイムレス'98(米)J&P1996
バラ園に行くとオールドローズ、モダンローズという言葉を耳にします。
これはハイブリッド・ティ系の第一号「ラ フランス」を作出した1867年より
以前のものをオールドローズ、以後のものをモダンローズと呼ぶようです。
ここ荒牧バラ園ではオールドローズ系が約20種、ハイブリッド・ティ系が
約92種。その他、フロリバンダ・クライミング・ミニチュア・シュラブ系など。
フレンドシップ(米)1978 ダブル デライト(米)スイム1977
花霞(日)京成バラ園芸1985 チン チン(仏)メイアン1978
フリージア(独)コルデス1973 アンネフランクの想い出(ベルギー)デルフォルゲ1960
薔薇の名前には深いエピソードがあるものも少なくないようです。
アンネのバラもそのひとつかも知れません。
Souvenir d'Anne Frank「アンネフランクの形見」と訳されますが、
そのエピソードは『コチラ』で。長くなるので・・・(^_^ゞ
スイート シャトー(日)寺西2002 ギィ ドゥ モーパッサン(仏)メイアン1995
クンバヤ(仏)メイアン2000 ピエール ドゥ ロンサール(米)1987
サンフレアー(米)ウォリナー1983 エマニエル(英)パース1986
バラを国花にしている国が意外に多いのに驚きます。
イラン・イラク・サウジアラビアやオマーン・キルギス・シリア・・・
知りませんでしたが、イスラム世界では、白バラはムハンマドを表し、
赤バラが唯一神アッラーを表すのだそうです。
十字軍の方がバラのイメージなんですがね。(^_^ゞ
アフリカでは、アルジェリア・モロッコ。
欧米ではもちろんUK、イングランド・ブルガリア・ポルトガル・
ルクセンブルグ・ルーマニア、そしてアメリカ合衆国。
他にもエクアドルやドミニカも。もちろん国花は複数のこともあり、
色や品種を限っている場合もあります。
日本の国花はと言うと正式には定めていないようですが「菊」と「桜」。
ま、サクラはバラ科ではありますが・・・(^_^ゞ
ホワイト デイライト(米)1990
ニューウェーブ(日)寺西2000 藤娘(日)京阪園芸1999
マダム ヴィオレ(日)寺西菊雄1981 ボニカ'82(仏)メイアン1982
話がバラバラですが・・・中世ヨーロッパでは、バラは神聖なものとして
キリスト教の修道院で栽培されていました。赤いバラはキリストの血で、
白いバラは聖母マリアの象徴とされていたと考えられています。
あらあら、先ほどのイスラム世界、アッラーの神とガチンコですがな!
当時は一般人がバラを栽培することは禁止されていました。そのため
希少なバラへの憧れを募らせ、近代になり栽培が解禁になると
一気に普及したようですね。
「薔薇の名前」と言えば、古い映画のタイトルにありました。
ウンベルト・エーコによる同名小説『薔薇の名前』の映画化作品。
中世ヨーロッパの修道院で起こった殺人事件を当時の宗教的背景や慣習を交え、
荘厳な雰囲気で映像化した。フランス、イタリア、西ドイツの三国共同で製作。
映画が公開されたのは27年前かな、今さらですが観損ねているので
一度観ておかないと。(^_^ゞ
イントゥリーグ(米)J&P1986 ニュース(英)ルグライス1968
ジョナサン(日)浅見均1968 ノスタルジー(仏)タンタウ1995
ムーン シャドー(米)J&P1995 ラ フランス(仏)ギヨー1867
最後にやっと出てきましたね、「ラ フランス」。これがハイブリッド・ティ
の第一号、この前後でオールドローズとモダンローズに分かれます。
今回は薔薇の名前を追いかけてみましたが、最後にシェークスピア、
ロミオとジュリエットの一節、有名なバルコニーのシーンでジュリエットが
「おお,ロミオ,ロミオ。なぜあなたはロミオなの?」の後に、
「いっそ別の名前になってしまって!」それでもロミオはロミオだから・・・
What's in a name? that which we call a rose
By any other name would smell as sweet.
「名前なんて何なの?薔薇は別の名前で呼んでも甘く香ります」って台詞。
これって、バラの名前を知ったからって無意味ちゅうこと?(^_^ゞ
2014.6/1、荒牧バラ園にて。
250種とか・・・その中のネームプレートで確認できたものだけですが。
( )内は作出国、その後は作出者と作出年。分ったものだけね。(^_^ゞ
早春(日)京成バラ園芸1991 万葉(日)京成バラ園芸1988
京成バラ園芸 所長であった故鈴木省三氏は、ミスターローズと言われた
バラの育種にかけては世界有数の名人として知られている人です。
そのエピソードをひとつ、薔薇の花より美しいかも・・・
ある時、氏のもとに目の不自由な女性から、
「私もバラを(触って)楽しんでいます」という点字の便りを寄せられた
そうです。鈴木氏は目の不自由な人のために、香りがひときわ強く、
トゲのないバラを作り出し、この便りの主に贈ったということです。
オレンジ スプラッシュ(米)J&P1993
J&P社は、アメリカ最大のバラ生産販売会社(おそらく世界最大)、
ジャクソン&パーキンス社のことです。上新電機ではありません。(^_^ゞ
ブルー バユー(独)コルデス1993
ブラスバンド(米)J&P1995 ピース(仏)メイアン1945
モニカ(独)タンタウ1985 フレンドシップ(米)1978
薔薇の起源は今から3500~4000万年前と言われています。
人類の起源が600万年前~700万年前(現生人類であるホモサピエンス誕生は
約25万年前)だから、薔薇の起源はいかに古いかが分ります。
ホワイト デイライト(米)1990 熱情(日)1993
ジュリア(英)1976 サンブレスト(独)1970
グランデ アモーレ(独)2004 ドフト ゴールド(独)タンタウ1981
これだけバラを普及させた立役者は何と言ってもナポレオン妃ジョセフィーヌ
でしょう。ナポレオンが「来た、見た、勝った!」って侵攻した国から
ついでにバラの苗木も収集したようで・・・ヨーロッパだけではなく、日本や
中国など世界中から原種等の収集をし、その数は250種ともいわれています。
それらをマルメゾン宮殿の庭に植栽させ、画家ルドゥーテに「バラ図譜」を
描かせたりもしています。
こいさん(日)寺西1969 サーモン ゴジャール(仏)ゴジャール1985
ローラ(仏)メイアン1981 ダニエル ギラン(仏)メイアン1988
光彩(日)京成バラ園芸1987 タイムレス'98(米)J&P1996
バラ園に行くとオールドローズ、モダンローズという言葉を耳にします。
これはハイブリッド・ティ系の第一号「ラ フランス」を作出した1867年より
以前のものをオールドローズ、以後のものをモダンローズと呼ぶようです。
ここ荒牧バラ園ではオールドローズ系が約20種、ハイブリッド・ティ系が
約92種。その他、フロリバンダ・クライミング・ミニチュア・シュラブ系など。
フレンドシップ(米)1978 ダブル デライト(米)スイム1977
花霞(日)京成バラ園芸1985 チン チン(仏)メイアン1978
フリージア(独)コルデス1973 アンネフランクの想い出(ベルギー)デルフォルゲ1960
薔薇の名前には深いエピソードがあるものも少なくないようです。
アンネのバラもそのひとつかも知れません。
Souvenir d'Anne Frank「アンネフランクの形見」と訳されますが、
そのエピソードは『コチラ』で。長くなるので・・・(^_^ゞ
スイート シャトー(日)寺西2002 ギィ ドゥ モーパッサン(仏)メイアン1995
クンバヤ(仏)メイアン2000 ピエール ドゥ ロンサール(米)1987
サンフレアー(米)ウォリナー1983 エマニエル(英)パース1986
バラを国花にしている国が意外に多いのに驚きます。
イラン・イラク・サウジアラビアやオマーン・キルギス・シリア・・・
知りませんでしたが、イスラム世界では、白バラはムハンマドを表し、
赤バラが唯一神アッラーを表すのだそうです。
十字軍の方がバラのイメージなんですがね。(^_^ゞ
アフリカでは、アルジェリア・モロッコ。
欧米ではもちろんUK、イングランド・ブルガリア・ポルトガル・
ルクセンブルグ・ルーマニア、そしてアメリカ合衆国。
他にもエクアドルやドミニカも。もちろん国花は複数のこともあり、
色や品種を限っている場合もあります。
日本の国花はと言うと正式には定めていないようですが「菊」と「桜」。
ま、サクラはバラ科ではありますが・・・(^_^ゞ
ホワイト デイライト(米)1990
ニューウェーブ(日)寺西2000 藤娘(日)京阪園芸1999
マダム ヴィオレ(日)寺西菊雄1981 ボニカ'82(仏)メイアン1982
話がバラバラですが・・・中世ヨーロッパでは、バラは神聖なものとして
キリスト教の修道院で栽培されていました。赤いバラはキリストの血で、
白いバラは聖母マリアの象徴とされていたと考えられています。
あらあら、先ほどのイスラム世界、アッラーの神とガチンコですがな!
当時は一般人がバラを栽培することは禁止されていました。そのため
希少なバラへの憧れを募らせ、近代になり栽培が解禁になると
一気に普及したようですね。
「薔薇の名前」と言えば、古い映画のタイトルにありました。
ウンベルト・エーコによる同名小説『薔薇の名前』の映画化作品。
中世ヨーロッパの修道院で起こった殺人事件を当時の宗教的背景や慣習を交え、
荘厳な雰囲気で映像化した。フランス、イタリア、西ドイツの三国共同で製作。
薔薇の名前 特別版 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
映画が公開されたのは27年前かな、今さらですが観損ねているので
一度観ておかないと。(^_^ゞ
イントゥリーグ(米)J&P1986 ニュース(英)ルグライス1968
ジョナサン(日)浅見均1968 ノスタルジー(仏)タンタウ1995
ムーン シャドー(米)J&P1995 ラ フランス(仏)ギヨー1867
最後にやっと出てきましたね、「ラ フランス」。これがハイブリッド・ティ
の第一号、この前後でオールドローズとモダンローズに分かれます。
今回は薔薇の名前を追いかけてみましたが、最後にシェークスピア、
ロミオとジュリエットの一節、有名なバルコニーのシーンでジュリエットが
「おお,ロミオ,ロミオ。なぜあなたはロミオなの?」の後に、
「いっそ別の名前になってしまって!」それでもロミオはロミオだから・・・
What's in a name? that which we call a rose
By any other name would smell as sweet.
「名前なんて何なの?薔薇は別の名前で呼んでも甘く香ります」って台詞。
これって、バラの名前を知ったからって無意味ちゅうこと?(^_^ゞ
2014.6/1、荒牧バラ園にて。
力作ですね(^_^)/
最近、バラの花束をもって歩いたりしてないなぁ・・。花束より札束がよくなったからかな?(笑)
本も読んだしDVDも買って持っています。
本はいいミステリーでしたし、映画も14世紀の北イタリアの景色や修道院の描写が秀逸でした。
オススメですよ(^^)
でもそういえば「薔薇」の花は出てきませんでした(笑)
登場する、とある女性の比喩でしたね。
どれがどれだか覚えるのは不可能じゃ。
薔薇とは思えないのもおるし。
私、椿が混じっていても気付かない?・・かも。
1円玉でもイイから庭を埋め尽くしてくれないかな。
かなり面白そうですね♪なぜ「薔薇の名前」なのかも気になりましたが・・・
とある女性の比喩、ネタバレですやん。
それすら疑問です・・・(^_^ゞ
椿もそうだし、牡丹や芍薬、ダリアなんかも薔薇なのか何なのか分らん花がある。
でも菊と薔薇の見分けはつくやろ?
ああ~、そうか!
すいません・・・。
ただ、それがわかっていても、ストーリーや謎解きには全く影響ありませんからご安心を。
このネタバレは、あらすじで知ってましたが
かなり難解なストーリーのようですね。早く観たくなりました。