狸谷山不動院のつづきです。本殿まで250段の階段を上がることに
なりますが、境内らしい広場までだと206段、まだ44段残ってます。
広場の奥の方にある階段(11段)を上って行くと・・・
「左 不動明王、右 たき」と彫られた石標があります。
「たき」の正体ははこれ。
宮本武蔵修行の滝です。
「慶長9年(1605)、時の剣豪武蔵が吉岡清十郎一門数十人を迎えて
山麓「下り松」で決闘に臨むに当たり、この滝にうたれ、修行の末、
ついに不動尊の右手に持する降魔の利剣の極意を感得した。
敵への憎悪ではなく、己の恐怖、煩悩に打ち克った事を悟ったのである。
自信を得た武蔵は悠然と山を下り吉岡一門を一撃のもとに倒した。」
HPより引用
吉川英治原作、中村錦之助主演の「宮本武蔵 一乗寺の決斗」なんて
映画もありましたね。
決闘の地、一乗寺下り松(さがりまつ)はというと、ここの麓、
詩仙堂の近くにあります。詩仙堂に隣接する八大神社には、
武蔵が立ち寄ろうとして、神仏に頼ろうとした自分の弱さに気づき、
寸前に止めたという逸話が残っています。
今は一筋の雫が繋がったような水量で、とても滝とは言えません。
ここから先は〈女厄坂(33段)〉
その横には〈恵比須・大黒天〉
女厄坂を上りきると、ちょうど250段になりますね♪
上りきった後、本堂に至るまでの参道には
〈水子不動尊〉 〈石室〉役の行者・神変大菩薩を祀る
山手を見ると・・・わぉ、でっかい役行者さまがッ!
他にも何やら仏像が・・・
水子地蔵さんもずらりと並んでいます。
本堂下の広場から本堂へ行くには、女厄坂から上がるルートの他に
もうひとつ〈男厄坂〉で一気に上がるルートがあります。
これで250段。あれ?男厄坂は42段だろうから、2段分足りない?
よく見ると、この階段、2段分調整してありますね。(^_^ゞ
という訳で、計算通り250段♪・・・数える人も居るんやろな。
ところで「足腰元気宣言!KENKO250」ですが、
250段の階段を1回上れば1個スタンプを押してもらえます。
スタンプ用紙(健康カード)も置かれていました。スタンプ10個貯めて
満願達成申請書を出せば「健康の証」を発行してもらえます。
ここまでは誰でも無料で参加できますが、健康の証2枚目以降は
手数料として100円必要になります。
2012年の新聞記事の切り抜きがありました。5周年の時の記事ですが
この時点で延べ4000人が達成、写真が載っている方は1日数回上って
240枚以上獲得された68歳の方です。単純計算すれば60万段!
山寺で250段の階段はそれほど多い方じゃないと思いますが、
1日数回上り下りするのは・・・
4年前の記事だから現在何枚獲得されていることやら、
もちろん、ご健在だとは思いますけど・・・(^_^ゞ
舞台からの景色です。HPでは「舞台から京都市内が一望」とありますが
一部しか見えません・・・
境内は一望できます♪
この広場で毎年7月28日、不動明王の縁日に護摩法要・火渡り祭が
行なわれます。
この日は250段の階段に千灯の「祈り灯ろう」が置かれます。
健康推進を提案している寺院ですが、バリアフリーかというと、サッパリ。
本堂の裏の方でこんなものを見つけたのですが、作業用のモノレール。
果樹園とかに使うものでしょうね、おそらく売店の商品とかを運ぶため
用意されているものなんでしょうが、これを利用すれば・・・
カラスちゃんも願掛けに来たのかな?
舞台の願掛け柱には沢山のお札が・・・ほとんどがガン封じでした。
乳ガン封じの願い札もあるようですね。
本殿を参拝するには入山料500円が必要です。しかし、ここには
お金を徴収する小屋とか無くて、本堂横にお金を入れる箱が
置かれているだけ。パンフレットも自由に取れます。
このシステム、誠意を問われているようでズルはできませんね。
小銭を持っていないと、ちと困りますが。
もちろん、ちゃんと500円玉を入れてから本堂に入りましたよ♪
寺紋、桔梗輪に真言宗輪宝ですかね。
触れると活力がみなぎる「巨大念珠」不動明王パワー念珠だそうで。
ご本尊の不動明王像は眼力鋭く、眼光を放っているが如し。
外陣からも拝めるのですが、
この日は「春の特別洞窟内陣参拝」(4/28~5/8)でして、内陣まで
入って参拝することができました。写真は撮れなかったのですが
想像以上に迫力のある眼でしたよ。
高さ深さ共に約6mの石窟があり、その中に背丈約1.5mの石像の不動尊が
安置されています。2018年には300年を迎えるそうです。
この鋭い眼力、その目線の先は何処なのだろうとGPS等の最新科学技術を
駆使して調査されたところ、狸谷不動明王の目線は、ピンポイントで
「高野山 金剛峯寺」を向いていることが判明したのだそうです。
狸谷山開基 木食正禅朋厚は、木食行(もくじきぎょう)奥義の伝授の為、
高野山へ入山し、その木食行を実践する地として現洞窟に山居した
という経緯があります。それにしてもピンポイントで
高野山 金剛峯寺を見つめているとは、不思議な話しですね!
ところでお不動さん、不動明王(ふどうみょうおう)って・・・?
仏教には如来、菩薩、明王、天部、権化とかいっぱい居られて
宗派によっても解釈が違うので整理するのは大変です。
明王は密教系特有かな、密教と言っても空海(弘法大師)が開いた
真言宗(東密)、最澄の天台宗(台密)が大きな宗派。
最近、檀蜜って宗派も出来たとか出来ないとか・・・ウソ(^_^ゞ
不動明王、梵名アチャラ・ナータは、大日如来の化身とも言われる。
また、五大明王の中心となる明王です。
禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く
信仰されているので、お馴染みですね。
さて、勢いに乗って「奥の院」へと、山道に突入!
入り口からしてかなり手強そうですが、ここまで来たら・・・
「三十六童子 順拝道」とあります。不動明王の使者である三十六童子
に導かれて、東山三十六峰の九峰目、瓜生山の鎮守である幸竜大権現を
祀る奥之院へ行けるようです。
〈第一番 矜迦羅(こんがら)童子〉
「元勝軍地蔵尊道」の石碑もありました。かつて近江の六角氏が
安置したという勝軍地蔵が祀られていたようです。
現在は少し南の勝軍地蔵堂(バプテスト病院)に遷されいるとか。
〈第二番 制叱迦(せいたか)童子〉
う〜ん、童子くんの案内してくれる道は・・・何ともなぁ
多少厳しくても“動じ”ないんだろうな。(^_^ゞ
〈第三番 不動恵(ふどうえ)童子〉
〈第四番 光網勝(こうもうしょう)童子〉
ここまで来て、あと8倍の道のりがあるかと思うと、めげたッ!
というわけで、奥の院へ登るのはあっさり諦め、
昼なお暗い道を下山します・・・って、ほとんど登ってませんが。(^_^ゞ
2016.5/1、狸谷山不動院にて。
なりますが、境内らしい広場までだと206段、まだ44段残ってます。
広場の奥の方にある階段(11段)を上って行くと・・・
「左 不動明王、右 たき」と彫られた石標があります。
「たき」の正体ははこれ。
宮本武蔵修行の滝です。
「慶長9年(1605)、時の剣豪武蔵が吉岡清十郎一門数十人を迎えて
山麓「下り松」で決闘に臨むに当たり、この滝にうたれ、修行の末、
ついに不動尊の右手に持する降魔の利剣の極意を感得した。
敵への憎悪ではなく、己の恐怖、煩悩に打ち克った事を悟ったのである。
自信を得た武蔵は悠然と山を下り吉岡一門を一撃のもとに倒した。」
HPより引用
吉川英治原作、中村錦之助主演の「宮本武蔵 一乗寺の決斗」なんて
映画もありましたね。
決闘の地、一乗寺下り松(さがりまつ)はというと、ここの麓、
詩仙堂の近くにあります。詩仙堂に隣接する八大神社には、
武蔵が立ち寄ろうとして、神仏に頼ろうとした自分の弱さに気づき、
寸前に止めたという逸話が残っています。
今は一筋の雫が繋がったような水量で、とても滝とは言えません。
ここから先は〈女厄坂(33段)〉
その横には〈恵比須・大黒天〉
女厄坂を上りきると、ちょうど250段になりますね♪
上りきった後、本堂に至るまでの参道には
〈水子不動尊〉 〈石室〉役の行者・神変大菩薩を祀る
山手を見ると・・・わぉ、でっかい役行者さまがッ!
他にも何やら仏像が・・・
水子地蔵さんもずらりと並んでいます。
本堂下の広場から本堂へ行くには、女厄坂から上がるルートの他に
もうひとつ〈男厄坂〉で一気に上がるルートがあります。
これで250段。あれ?男厄坂は42段だろうから、2段分足りない?
よく見ると、この階段、2段分調整してありますね。(^_^ゞ
という訳で、計算通り250段♪・・・数える人も居るんやろな。
ところで「足腰元気宣言!KENKO250」ですが、
250段の階段を1回上れば1個スタンプを押してもらえます。
スタンプ用紙(健康カード)も置かれていました。スタンプ10個貯めて
満願達成申請書を出せば「健康の証」を発行してもらえます。
ここまでは誰でも無料で参加できますが、健康の証2枚目以降は
手数料として100円必要になります。
2012年の新聞記事の切り抜きがありました。5周年の時の記事ですが
この時点で延べ4000人が達成、写真が載っている方は1日数回上って
240枚以上獲得された68歳の方です。単純計算すれば60万段!
山寺で250段の階段はそれほど多い方じゃないと思いますが、
1日数回上り下りするのは・・・
4年前の記事だから現在何枚獲得されていることやら、
もちろん、ご健在だとは思いますけど・・・(^_^ゞ
舞台からの景色です。HPでは「舞台から京都市内が一望」とありますが
一部しか見えません・・・
境内は一望できます♪
この広場で毎年7月28日、不動明王の縁日に護摩法要・火渡り祭が
行なわれます。
この日は250段の階段に千灯の「祈り灯ろう」が置かれます。
健康推進を提案している寺院ですが、バリアフリーかというと、サッパリ。
本堂の裏の方でこんなものを見つけたのですが、作業用のモノレール。
果樹園とかに使うものでしょうね、おそらく売店の商品とかを運ぶため
用意されているものなんでしょうが、これを利用すれば・・・
カラスちゃんも願掛けに来たのかな?
舞台の願掛け柱には沢山のお札が・・・ほとんどがガン封じでした。
乳ガン封じの願い札もあるようですね。
本殿を参拝するには入山料500円が必要です。しかし、ここには
お金を徴収する小屋とか無くて、本堂横にお金を入れる箱が
置かれているだけ。パンフレットも自由に取れます。
このシステム、誠意を問われているようでズルはできませんね。
小銭を持っていないと、ちと困りますが。
もちろん、ちゃんと500円玉を入れてから本堂に入りましたよ♪
寺紋、桔梗輪に真言宗輪宝ですかね。
触れると活力がみなぎる「巨大念珠」不動明王パワー念珠だそうで。
ご本尊の不動明王像は眼力鋭く、眼光を放っているが如し。
外陣からも拝めるのですが、
この日は「春の特別洞窟内陣参拝」(4/28~5/8)でして、内陣まで
入って参拝することができました。写真は撮れなかったのですが
想像以上に迫力のある眼でしたよ。
高さ深さ共に約6mの石窟があり、その中に背丈約1.5mの石像の不動尊が
安置されています。2018年には300年を迎えるそうです。
この鋭い眼力、その目線の先は何処なのだろうとGPS等の最新科学技術を
駆使して調査されたところ、狸谷不動明王の目線は、ピンポイントで
「高野山 金剛峯寺」を向いていることが判明したのだそうです。
狸谷山開基 木食正禅朋厚は、木食行(もくじきぎょう)奥義の伝授の為、
高野山へ入山し、その木食行を実践する地として現洞窟に山居した
という経緯があります。それにしてもピンポイントで
高野山 金剛峯寺を見つめているとは、不思議な話しですね!
ところでお不動さん、不動明王(ふどうみょうおう)って・・・?
仏教には如来、菩薩、明王、天部、権化とかいっぱい居られて
宗派によっても解釈が違うので整理するのは大変です。
明王は密教系特有かな、密教と言っても空海(弘法大師)が開いた
真言宗(東密)、最澄の天台宗(台密)が大きな宗派。
最近、檀蜜って宗派も出来たとか出来ないとか・・・ウソ(^_^ゞ
不動明王、梵名アチャラ・ナータは、大日如来の化身とも言われる。
また、五大明王の中心となる明王です。
禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く
信仰されているので、お馴染みですね。
さて、勢いに乗って「奥の院」へと、山道に突入!
入り口からしてかなり手強そうですが、ここまで来たら・・・
「三十六童子 順拝道」とあります。不動明王の使者である三十六童子
に導かれて、東山三十六峰の九峰目、瓜生山の鎮守である幸竜大権現を
祀る奥之院へ行けるようです。
〈第一番 矜迦羅(こんがら)童子〉
「元勝軍地蔵尊道」の石碑もありました。かつて近江の六角氏が
安置したという勝軍地蔵が祀られていたようです。
現在は少し南の勝軍地蔵堂(バプテスト病院)に遷されいるとか。
〈第二番 制叱迦(せいたか)童子〉
う〜ん、童子くんの案内してくれる道は・・・何ともなぁ
多少厳しくても“動じ”ないんだろうな。(^_^ゞ
〈第三番 不動恵(ふどうえ)童子〉
〈第四番 光網勝(こうもうしょう)童子〉
ここまで来て、あと8倍の道のりがあるかと思うと、めげたッ!
というわけで、奥の院へ登るのはあっさり諦め、
昼なお暗い道を下山します・・・って、ほとんど登ってませんが。(^_^ゞ
2016.5/1、狸谷山不動院にて。
作り物丸出しのワニとか恐竜が出てきて・・・(^_^ゞ
吠える声がスピーカーから流れているのも丸わかりで、
楽しいアトラクションでした。
もうとうにないけどね。
船に乗って探検するやつ。
山手になんか居ったり、ちょろちょろ滝があったり。
雰囲気が似ている
金毘羅さんは本宮までで785段、奥社まで行けば1368段だとか!
小刻みでもやっぱ凄いですね。
そうそう、階段の下りって結構キツいですね。
平坦な部分作っているので楽でしたが
ここは一気ですね。
階段は上りは平気ですが下りが全然ダメになりました。
週一ブログ楽しみにしています。
現代科学の分析で初めて解明される。昔の職人の勘なんでしょうかね。
宮本武蔵、小説やドラマがあまりにも有名でどこまでが真実なのか
いずれにしろそれも面白いですけど。
一度火渡りは経験したいです。
行の声は聞こえませんでしたが、奥の院への入り口では
聞いたことのないような唸り声が・・・きっと蛙でしょうが
不気味に響き渡っていましたよ。
けっこう、こういう話ってありますよね。
偶然なのか狙ってなのか。
昔の測量技術ではありえないようなことですが、狙ってそうなっているのが正解の方であってほしいと思ってしまいます。
一乗寺は宮本武蔵縁の地。
何年か住みましたが、当初それを思い出して一人で感動してました(笑)
御札、すごく増えていますね。それだけ頼み事が多いところなのかな?
普通の時、人がすくないでしょ。ここ。
遠くで、行の声が聞こえたりします。
ここはやっぱり火渡りの時がいいですよ。
あの広場の階段で二時間ぐらい待たないといけないけどね。
あ、揚げ足を取ったかな?(^_^ゞ
最近、更新するのが週一。サボり過ぎてます。
しかもこの記事、5月1日のもの・・・あと、2回分これで行きます。省エネでしょ♪
それにこれだけの記事よく書けるなぁ〜と感心します。私なんか最近根気がなくて続きません。