ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

親父とハナミズキと

2011年05月03日 23時01分15秒 | 生活

桜前線もすっかり去り
ツツジも盛りを過ぎたこの季節
街路樹や公園でよく見かけるのが

ハナミズキ

そ~らを押し上げて~

のそうあれです。
決して中国から飛んでくる
けしからん黄砂のために
鼻から出てくる液体の木
というわけではありません。

鼻水木、かいっ!

白い花や赤い花をつけますね。
この木は突然パア~っと花をつけるから
咲いてみたら、ここにあったんやハナミズキ
みたいなことになりがちだ。

名前の由来は
鼻から出てくる・・・ではなくて
芽吹きの頃に
水を大量に吸い上げるからだといわれている。

5月の初旬、爽やかな風が
とても似合う花のひとつだ。

そんなハナミズキを見ることもなく
入院生活を送り続けている
doironの実父。

まあ最近はかなり回復し、
病室に行ってもほとんどおらず
歩行器を駆使して
共用スペースに出てきて
本を読んだり、他の病室の人と
話をしたりしている。
89歳の割りに
本当に元気で
リハビリも驚くほど
積極的に取り組んでいるようだ。

そんな親父の首には
携帯がかかっている。
87歳から持ち始めた携帯だ。
こちらから連絡をする時には
とても便利なのだが
最近は向こうから連絡してきて
あれがほしい、これがほしいと
しきりに要求をするようになってきた。
それも、タオルがほしいとか
着替えのシャツなんかの連絡だと
まだしも、とても89歳とは
思えないような要求をしてくる。

今日も、まず朝からかかってきた電話が
本を買ってきてくれというのである。
「何の本?」と聞くと

「ニュートン」

だと。
最新号の特集は?と
家に山積みにされているバックナンバーを
確かめてみると

「太陽の異変で、地球はどうなる?」
だと。

そんな壮大なことを考える前に
親父の異変でdoiron家はどうなるのか
考えてほしいものじゃ。

さらに、次月号の特集は

「宇宙のすべて」

今さら、銀河系や
M78星雲に思いをはせなくても・・・
宇宙の起源?もうどうでもいいやん。
「天国はどこにあるのか」くらいに
とどめておいてほしいものじゃ。
いや、もっと欲を言えば
「介護のすべて」くらいの
本を読んでくれたらいいのだが・・・

そしてもうひとつ頼まれたのが
直近の株価がわかる
新聞の株式欄だと。
あんな小さな文字が
ビッシリ書かれた新聞なんか
doironでも疲れ目を通り過ぎて
頭痛になりそうじゃ。

でもまあ本人が言うんだから
仕方なく用意して
届けてあげた。

病院に行くと
例によって共用フロアに
出てきている。
ただ出てきているだけじゃなく
窓から身を乗り出すようにしているではないか

「は、早まるな!」と
思わず言ってしまいそうになりましたがな。

「何をしてるん?」て聞いたら
病院の前の街路樹の
ハナミズキが綺麗やから見てるんだと。

見ていたんですね。

まったく息子似にもほどがある親だ。

まさか、もっとリハビリがんばりたいし
トライアスロンに出たいから
プールに通いたい
何てことを言いださないか、ちょっと
心配している息子doironなのである。