財団法人21世紀職業財団の
調べによって
労働者の介護と仕事の
両立支援策に関するまとめがおこなわれ
その結果がこのほど発表された。
それによると、
介護による離職者のうち
50代の人の離職者が
最も多く、今やそういった事情で
無職となっている人が
40万人を超えているという。
各企業では、いろんな
介護と仕事の両立策を講じている
とのことであるが
doironの職場に関しては
せいぜい介護休暇があるくらいで
それ以上の策は講じられてはいない。
ま、介護休暇があるだけでも
恵まれているといえば
恵まれているのだろうが、
もう少し社会全体で
介護を支えてほしいと
しみじみと思っていた。
しかし、その気になって調べてみると
今はいろんな策が用意されているもんだ。
共働きという環境で
両親4人の生活を支えるために
あらゆる手段を学んだ結果だ。
これを読んでいる人も
今は何もなくても
家族、あるいは自分の身に
介護というのは
突然やってくるものだから
これを読んで少しは参考にしてもらえたら
と思いつつ、今日のブログを
したためている。
まず、やはり一番頼りになるのは
平成12年から始まった
介護保険制度
被介護者の状態に応じて
要支援1から
要介護5までの7段階で
この保険のサービスを
受けられる量が決まっている。
まずは、要介護2ないしは3くらいまでは
まず間違いなく家庭で
介護をすることを前提に
生活を組み立てることが出来る。
要介護1~要支援1くらいまでであれば
訪問ヘルパーサービスを
活用すれば
買物、掃除、料理など
普段の家事をお願いすることができる。
介護度に応じて
サービスの利用量が限定されるのだが
ま、介護度に応じているだけに
何とか生活を維持できるだけの
サービスを受けることができる。
また共働きの身にとって
介護度3以上くらいになると
付きっ切りの監視の目が
必要となってくるので
介護付き有料老人ホームなどへの入所
を余儀なくされるところであろう。
問題は、doiron家の場合のように
介護度2くらいが
一番厄介なのだ。
介護保険のサービスを
フルに使っても
週の何日かは
家庭で過ごすことになる。
今、doiron家では
どんな状況かというと
要支援2の義母のところには
2日に一回ヘルパーさんが
やってきて、買物や
お掃除を手伝ってくれている。
そこにdoiron達のお手伝いを加えれば
何とか生活はしていける。
実際そうしているところだ。
また両父親はまだ、病院に
入院中なので
一日一回それぞれの病院に顔を出せば
それで事足りる。
問題は、スーちゃんだ。
施設には友達もいるので
機嫌よく通っているのだが
それとて、回数は限られている。
しかも、月の内の何日かは
doiron達の都合で
お泊りのあるショートステイに
行ってもらっている。
そのような状況で
介護保険を使い尽くしているので
これ以上のサービス、
つまりデイサービスの送り出しや
夕方のお迎えなんかは
すべて実費負担となってしまう。
親の介護で
お金のことをいうのは
気が引けるが
実際の話、それを出来るだけ
負担を少なくしていくというのも
現実的に必要だ。
なので、そのような
いわゆる保険外のサービスは
出来るだけ安いほうが
いいだろうと
色々調べてみたら
市のシルバー人材センターで
高年者に介護ではない
いろんなことをたのめる制度が
あることがわかった。
早速、シルバーと契約し
平日のデイのお出迎え時に
きていただくことになった。
この人たちが
とても親切で、良い人ばかりで
まことに助かっている。
これで残るはスーちゃんの朝の
デイへの送り出しなのだが
これは、親父が入院して
決行自立心が芽生えてきたスーちゃんに
僕らが仕事に出かけて
迎えに来るまでの間
一人で家で待っててもらうことにした。
こうして突き放してみるのも
介護の一環なのだ。
あとは週末の見守りを
してあげさえすれば
なんとか居宅介護が
完結することになる。
どうしてもダメな週末は
実費によるショートステイ
あるいはdoironの姉による
見守りとなる。
高齢化が進む今の時代、
探せばいろんなサービスがあるもんだ。
いささか、綱渡り的な
毎日ではあるが
doironもミセスdoironも
仕事以外に細々と
自分の時間を見つけては
気分転換をすることも
可能となっている今日この頃だ。
財団の調べがどのように
行われたのか
詳細はわからないが
介護の最前線で佇みながら
その気になれば
離職せずとも
頑張れば仕事と介護の両立も
可能な社会になりつつあると
日々、実感しているdoironなのである。