親たちの入院余波は
先の地震の余震のように
いつまでも続いている。
今朝は、トレビ庵
(義父母の住まいをこう呼んでいる)
にいき、庭の手入れと
裏木戸の修理。
この庭は、義母さんが
毎日少しずつ手間をかけて
素晴らしい庭に育てつつある。
こんなにも花をいっぱい咲かせて
天気のいい日には
庭の陽だまりに座って
眺めているのだそうだ。
肥料や水も欠かさず、
適正に与えているため
どの植物も
見事に育っている。
そのひとつが、梅だ。
doiron家の梅には
実が10個ほどしかついていないが
ここトレビ庵の梅には
数え切れないほどの梅がついている。
他に、桃の木も植わっていて
膨らみ始めた桃の実の収穫を
本気で楽しみにしている。
まだこんなに小さいのに、
この桃の木は美味しい白桃が
実るんだと。
義母さんの日々は
世間のGWなどとは関係なく
そんな風にごくごく自然に
季節と共に移ろいでいる。
庭の片隅に小さなぶどうのつるが
伸び始めているのも
doironは見逃さないよ。
秋には見事なぶどうの房が
いくつもぶらさがるんだろうな。
また庭には、柑橘系の庭木も
あるため時折、アゲハもヒラヒラ
舞ってくるのも
この庭の景色を
引き立たせてくれる。
そうして、日々を豊かに
静かに暮らしている義母さんと
陽だまりに一緒に座って
庭を眺めていると
次々に過去の思い出も
胸に去来してくる。
人生って一体なんだろうと
思ってしまうひとときであった。