昨日に続いて祭り装束だ。
いろいろ書いたが
あと2つ忘れていた。
ひとつが、
「たすき」
全員がこれをしているわけではない。
なにか役割を持った人が
その役割名を記した各町独自の
デザインで作られたものだ。
駅伝のたすきのように
斜めにかける。
だんじりの前に乗る者は
このタスキをつけている人で
「タスキ持ち」と呼んでいる。
例えば
「曳行責任者」であるとか
「若頭責任者」、
あるいは「ブレーキ責任者」
などである。
たすきにかけたときに
背中にあたる部分には
たいてい町名が書かれてある。
このタスキの一番下には
「房(ふさ)」と呼ばれる飾りがついている。
タスキは毎年持ち回りなのだが
この房はその年に役員をした記念に
持ち帰ることができるのだ。
doironの場合、
少ない村なので
毎年確実に役が回ってくる。
ひどいときなんかは
タスキが3種類くらいあって
両肩にかけて
腰にも巻かないといけないほどなのだ。
実際には、TPOにあわせて
付け替えるんやけどね。
T(とっても)、
P(パッチが)、
O(お似合いね)
はい、無視しましょう。
身の回りでは車にも、部屋にも
この房があちこちかかっている。
今年の分は、スーちゃんの
車椅子にでもつけてあげよかね。
装束ではないけど
もうひとつ欠かせないのが
「うちわ」だ。
青年団が綱の横で
追い役をするときのうちわは
ほぼ一日でぼろぼろになるが
doironたち年配が持っているのは
何年も使える。
現に今もっているのは
3年前に作ったものだ。
うちわには
町名と町のマークのほか
持ち主の名前が書かれてある。
使い方は、コースをあけるように
人をはらったり、
だんじりを止める合図を送ったりするのに欠かせない。
時には暑い日差しをさえぎってくれたり
雨から大事な髪の毛を守ってくれたり
ちょっと変わったところでは
地面に座る際の座布団代わりになったりと
大活躍してくれる小道具だ。
しかし、大きな役になると
きっちりと年号と役名も書かれ
色も、下々の役員が持っているのとは
差別化が図られている。
そして持つところには、グリップがつき
お尻の部分には紅白の房までついている。
そんなうちわは
一生に一度の役の記念だ。
大事に使って
たいていの家では
大切に飾られたりしまってあったりする。
以上、昨日の装束に
タスキ、うちわを装着したら
もう完璧だ。
これだけそろえるのに
頭の先から足の先まで
しめてン万円。
「花」といわれる寄付や
飲み食いの会費も入れて
10月はいつも
祭貧乏になるdoironなのであった。