ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

巡る季節

2011年10月04日 22時39分26秒 | 自然

季節の巡りには、
少々の遅い速いやきついぬるいはあるが、
律儀に夏の後には秋がやってくる。

この季節になると、
我が家の庭で一段と存在感を主張するのが

「キンモクセイ」だ。



以前も書いたがこのキンモクセイには、
忘れ難い思い出があるので
花が咲き始める祭りの頃には、
少しお酒を祀ってやることにしている。

詳しくは過去のブログでお読みただきたい。

咲きはじめは、葉陰にひっそりと小さくぽつぽつと咲く。
そして日が経つにつれて、
花は加速度的に増え、
この季節には珍しい黄色であることもあいまって
普段は地味に丸まっているこの樹も
一気ににぎやかになる。

見た目もそうだが、
この花はにおいでも強烈な存在感を放つ。
何せトイレの芳香剤になったりするくらいやからね。

でもいくら、よく似た、いい香りの芳香剤を開発したところで、
所詮は「よく似た」香りに過ぎず、
自然のあの甘やかな香りを
醸し出すことはできないんやね。

そんなキンモクセイの根元には、
ムラサキシキブの鮮やかな紫のツブツブがいくつも実る。



そしてそしてさらにその根元には、
同じく紫のヤブランが咲く。



春には黄色、
秋という季節には紫色の花が多い。
キキョウ、リンドウ、オダマキ。
というのもこの季節に受粉の役割を果たしてくれる昆虫類には、
紫色の波長がよく見える
という種が多いからなんだそうだ。

花が先なのか、
虫が先なのかそれは知らないが、
ともに相互に関係して
長い間にそういう生態になってきたんやね。

祭り好きの地域には
祭り好きの人間が集まるようなものなんかね。