doironを囲むいろんな人が
幅広い環境の中で
懸命に生きている姿を見ながら
力づけられている。みたいな
ブログを昨日書いたばかりなのだが
そんな幅広い生き方を
自分の中だけで演じ続けた作家が
偶然にも前日に亡くなったという
ニュースが今日報じられた。
北杜夫氏である。
奇しくも昨日ブログを書きながら
頭の片隅に浮かべていたのが
その人だったので、
今日のニュースには
腰が抜けるほど驚いた。
周知のように、彼は
躁鬱のケがある人であった。
躁のときに書いたマンボウシリーズは
doironが小説に興味を持つ
きっかけとなったシリーズだった。
大学も、彼が描く青春期の
世界にあこがれて
下宿暮らしの大学を選んだほどだ。
欝のときに書いた小説は
そんなに読んでいないが
「楡家の人びと」は
かの三島由紀夫が
絶賛した小説だったという。
躁と鬱の狭間に生き
極端から極端まで
幅広い心の荒野を
さまよい続けた人であったから
凡人には到底到達し得ない境地で
文章を綴った人でした。
凡人doironは自分の中に
そんな幅広い世界を持っていない代わりに
周りの友達がバラエティ豊富なもんで
そんな中で、右往左往しながら生きている。
そういう意味で北杜夫とは違うけど
広い世界を持ってはいるということで
幅広く楽しいブログを綴ったり、
いろんな気持ちを理解できる
そんな人間でいれたらいいなあと考えながら
昨日は書いていたから
彼の死は
まさに虫の知らせという他はない。
S新聞ではコラムの最後に
ある記者が
どくとるマンボウ天国記を
読んでみたいと締めくくっているが
まったく同感である。
どくとるマンボウまらそん記
なんかもあればなおよろしかったのだが・・・
ご冥福をお祈りします。