和歌山で一番の楠木に、
「ではこれから大和街道を進んできますよ」
とあいさつして歩き始めます。
昔から大勢の人が
こんな感じで通り過ぎて
行ったんでしょうねえ。
隣の小学校からは、
子どもたちの歌声が聞こえてきます。
なんか情緒たっぷりですねえ。
校歌の練習でもしているのかなあ。
ネットで調べてみたら
今年の1年生は51人だそうです。
「十五社のクスノキ」の言葉の入った
校歌を練習しているんでしょう。
そして一年生は数からいって、きっと
ふたクラスあるんでしょうねえ。
意外に子供の数も多いようです。
さあ、ではこのあたりから道は
大和街道の方に入っていきます。
古い家も多いですねえ。
あ、電柱にクスノキの
案内看板も張られていますよ。
一本のクスノキが人々の暮らしに
大きくかかわっています。
そしてその先では庭に
ハナミズキが植えられています。
こんな白い花や紫の花が
きれいに庭を飾っていますねえ。
なかなか気持ちのいい季節です。
そしてここがジダンおすすめの温泉
「八風の湯」です。
たぶん、クスノキを燃料にして
ボイラーをたいているのでしょう。
え、違う?
じゃエレキバンをはってくれる温泉?
それはピップやあ。
とかいいながら、
周りを見て回ります。
風呂に入る気はないのですが、
横に観光案内所がありますので
入ってみましょう。
「歩いてはるんですかあ」
「はい。大和街道を歩いています。」
「え~和歌山からですかあ」
「はい、とびとびに刻んで歩いていますよ」
そんな会話を交わしながら、
お土産に手作りクッキーを
ご購入しておきました。
ここの温泉は雰囲気も良さそうだし、
宿泊もできるようです。
まあお風呂に入りに
また来てもいいかなあって
感じですねえ。
さあ、案内所のおねいさんに
「ばいばい」といって
歩き始めましょう。
ああ、もうすぐ5月ですねえ。
こいのぼりが上がっています。
風がないので泳いでは
いませんけどねえ。
この辺は竿にクスノキを使っているとか、
そんなんじゃなく
普通のこいのぼりですねえ。
むかし、この時期に九州を
旅行した時には、こいのぼりに
子どもの名前なんかが
大きく書かれていたのを思い出します。
コミュニティバスの走るような
古くて見晴らしのいい街道を
てくてくと進んでいきます。
ああこの自転車さんの看板は
なんか懐かしいですねえ。
ツバメ自転車ですかあ。
もうこんな自転車屋さんないよなあ、
と思ったら大間違いです。
いまではアラヤという名前ですねえ。
doironも10年くらいは
このマウンテンに乗ってましたよ。
昔はツバメ自転車も載ってたから
結構長いユーザーなんです。
ちなみに、もう一つここに貼られている
「川村自転車」は、昔は
ミヤタ、丸石なんかと同様高給自転車の
神戸のメーカーでしたが、
阪神淡路大震災以後
介護用品メーカーに全株式を持たれ、
今は軽量な車いすなんかの
メーカーをしています。
そんな自転車屋さんの隣あたりに、
今回初めての大和街道の道標が現れます。
左に行くと500メートルで
「大谷神社」とありますから
尋ねて行ってみましょう。
なんかとっても田舎の、
住んでいる人たちの結束が
固そうな町をちょっと上がるようにして
進んでいきますと、ありました。
ここが大谷神社です。
たくさんの祭神を待っています。
15柱以上あるでしょうねえ。
ちなみに曽根神社は7柱です。
この神社の裏が広い空き地に
なっていますが、そこがかつての
大谷小学校の跡地だったようですねえ。
この神社の御神木は
巨木の一つである椋の木です。
静かな村の中にドーンと
そびえていましたね。
また大和街道に戻ります。
ここの道標には、
大谷神社と反対側には庚申堂100mと
書いてありましたが、
これも行ってみたけど
見つけられずじまいでしたので、
そのまま直進してゆきましょう。
続く