妻の姉が来ていたので、富士の麓、忍野八海に観光に行った。平日の昼に行ったのだが、忍野八海の池の周りや土産物屋や食堂は、大声でしゃべる人たちであふれ、聞こえて来る言葉は中国語ばかり。日本人を探すのに苦労するほどだった。まさに、中国パワーの凄さに圧倒され、静かに観光気分に浸ることなどできなかった。妻と妻の姉と私の3人で写真を撮ろう、誰かにシャッターを押してもらおうかと話していると、日本人カップルが声を掛けてきた。「小さな声で話しているので、日本人かと思いました。」と言う。まさに、その通り、傍若無人に大声で話す人たち、その中で、ひっそりと静かにしている日本人といった状況だった。妻は、「本当にそうですね!ところで、シャッターをお願いできますか?」と頼んだところ、快く引き受けてくれ、ようやく集合写真を撮ってもらった。お返しに、そのカップルのシャッターを切って、互いに礼を言って別れた。
少し奥まった小さな池に行くと、それまでの喧騒と打って変わって、静かな空気が漂っていた。そこには中国人の姿はあまりなく、ようやく気持ちも落ち着きを取り戻し、静かに景色を堪能すとができた。
日本蕎麦を商う店に入った。注文を取りに来た女店員、どうもアクセントが日本人と違う。恐らく中国人なのだろう。確かに、これほどの中国人が押しかけてきたら、中国人の店員を雇わないとやっていけないだろうと、納得した。応答も実にはっきりしている。日本人が「お水いただけますか?」と問うと、「水はここ、セルフです。」とあっけらかんと答える。実に単純で、分かりやすい。
平日だから、日本人の観光客は少なく、それだけに中国人の多さが目立ったのかもしれない。でも、観光地は、どこもかしこも外国人が目立って増えているようだ。そう言えば、わが町にも、最近は、外国人は多く行き交っているが、耳慣れない言葉だな?と思うと、中国語だったり、ポルトガル語だったり、スペイン語だったり、外国語が氾濫している。その中でも、大声で周りを気にすることなく、大声で話す中国人は特に目立つ。中国人がたくさん集まると、こんなにも騒がしくなるのだろうか?まさに、これが中国パワーの凄さなのかもしれないと改めて思いました。