日本人の底流を流れる忖度文化（森友・加計学園問題の背景）

　総選挙後の臨時国会がそろそろ開かれ、立憲民主党を中心に、また森友・加計学園問題を追及する構えのようだが、それこそ不毛の質疑応答になるような気がしてならない。そもそも森友学園問題も加計学園問題も、安倍総理が公務員に便宜を図るように指示したかどうかが最終的な争点だが、実際に公務員に直接的に指示しなくても、公務員は忖度して動いてしまう体質があるのだ。いや、これは公務員に限ることではない。一般の人も日頃何気なくやっているものなのだ。

　そもそも日本語自体が曖昧である上に、日本人は物事をはっきりと直接的に表現せずに、間接的に、匂わすような物の言い方をするものだ。それは、外国人にはとても分りにくいように映るらしいが、日本人は、いとも簡単にその真意が分ってしまう。仮にはっきりと直接的に指示をされないと分らないと、その人は、空気が読めない奴だとか、気が利かない奴だと蔑まれ、その集団から疎外され、つまはじきにされて、外の世界へと放り出されるのが落ちだ。この問題に関わっている人は、公務員の中でもとりわけ優秀な人たち、一を知れば十分ってしまうような人たちなのだ。そこに忖度が働かない筈はないのだ。例えば、森友学園問題、昭恵夫人が名誉園長をしていたとなれば、当然、安倍総理も納得して動いているもんだと理解するのが普通だ。「触らぬ神に祟りなし。」と、便宜を図ってしまうのも無理からぬことだ。また、加計学園問題、安倍総理が日頃から腹心の友と呼ぶ加計孝太郎の動いているとなれば、安倍総理を忖度して、便利を図ることも当然だろうと思う。だから、直接的に安倍総理が部下に指示したとかしないとかは差して重要なことではないのではないだろうか？

　こうした日本文化の特徴を踏まえずに、直接指示したのか否かを追及しても、真相は明らかになることはないのではないだろうか？だからといって、安倍総理に責任がないというつもりは毛頭ないのだが、真相が解明されずに、時間だけが浪費され、他にもっと大事な問題が追及されずに流されていくのが、我慢ならないと思うのだ。

　安倍総理は、お友達が大好き。何でもお友達感覚で物事を進めていく。経団連にベースアップを要求したり、教育費無償化に関連し、経済団体に金を無心したり、全てお友達感覚で、話を進めている。お友達に何も理屈も根拠も必要ない、茶飲み話の延長なのだから、これほど曖昧な話はないのだ。しかし、これだけで、安倍総理が黙っていても周囲は忖度して動いてくれる。いや、忖度して動いてくれる人だけを周りに集めて、忖度しない人はどんどん排除してきている。自民党もそうなってしまっている。自民党の幹部は、安倍総理に不利にならないようにと、気を遣って、質問時間の配分を議席数で配分しろと言い出す始末だ。これでは安倍一強はますます強まることだろう。このままどんどん進んでいくと、安倍総理は、北朝鮮の金総書記と「お友達」になれるかもしれない！

 

サービス担当者会議が開かれた

　１昨日の１１月１日から訪問診療が始めるということで、最初の診察に合わせて、サービス担当者会議が開かれた。参加者は病院から主治医、保健師、訪問看護ステーションからケアマネージャー、理学療法士、訪問看護師、合計５人が来た。主治医と保健師は始めての訪問ということで、私も緊張し、午前中から部屋の掃除やら片付けなどに追われた。会議は、道路が混んでいたということで、予定よりも３０分以上遅れて始まった。

　会議ではそれぞれの自己紹介やら担当のサービスについて説明から始まり、医師の病状の説明等が行われた。これまでにも、報告書の形では主治医に情報は伝わっているのだが、直接あって話し合うというのは初めてのことだったようだ。

　医師による診察も同時に行われ、予てから話題になっていた、胃ろうの手術について、もうタイムリミットだから是非作るように妻に伝えられ、妻は改めて拒否の姿勢を示す。医師は妻の生活環境がどうなっているのか、非常に心配していたようだが、その点についてはある程度分って帰って行ったようだ。

　そして、今日、定期のリハビリの日、理学療法士は来るなりすぐに、胃ろうの話を始める。胃ろうを作るのは、栄養補給のために是非とも必要だと力説し、どうして作りたくないのか等々、かなり突っ込んだ話をしてくる。しかし、妻の胃ろうに対する姿勢が変わるまでには至らなかった。私も、タイムリミットがあるので、胃ろうを使うか使わないか後で決めてもいいので、胃ろうを作る手術だけは受けておいた方が良いのではないかと妻に話したが、やはり拒否の姿勢は変わらなかった。

　まあ、そんなこんなで。ここ二日間は、かなり変化があり、私もかなり疲れた。まあ、先が長い話しなので、じっくり取り組んでいく必要がありそうだ。