八王子には、国道20号線の多摩御陵付近を中心に銀杏並木がある。この時期、黄色に色付き、とても綺麗な通りとなるが、それも一時期で終わり、すぐに落ち葉が道路や歩道を覆う。強い風が吹くと、枯葉が舞い落ち、あちこちに散乱する。これを掃き掃除するのもかなりの手間を要する。銀杏が取れるのだが、落ちて人や車に踏まれると、腐って異臭を放つ。この臭いがとても強烈で、トイレの臭いなのだから、鼻が曲がるというものだ。
紅葉が終わると、市が依頼している業者がやってきてから坊主に剪定していく。こんなに切ってしまって目が出てくるのだろうかと心配するのだが、それでも、毎年、春になると、新芽を出し、夏にはまた生い茂る。このように変化していく景色も良いものだが、そのコストも結構掛かるというもの、この世は良いことばかりではない、必ず副産物を伴うものだと思う。