DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

天狗の鼻の納め処?

2017-11-29 10:26:48 | 雑感

 テレビでは、連日、横綱日馬富士の暴行問題が取り上げられている。そして、いつの間にか、当事者の横綱日馬富士と貴岩関との関係よりも、貴乃花親方と相撲界の確執に話題の焦点が移ってしまっている。

 それにしても、解せないのは、貴乃花親方の対応の仕方だ。相撲協会の理事であり、かつ、巡業部長という重責にある貴乃花親方が、協会の調査を拒否し、沈黙を続けていた点である。貴乃花親方が相撲界にどのような不満を抱いていたかは分らないが、少なくとも、相撲協会に協力し、盛り上げ、そして、まとめて行くべき立場にありながら、それに真っ向対決姿勢を示している。これは何としたことか?不満があるならば、きちんとそれを表明すれば良いし、それができる立場にいるわけだ。貴乃花と言えば日本国中知らないものはいないといった大横綱だ。その発言は、マスコミにも取り上げられるだろうし、ファンは貴乃花を応援しようとするものも多いのではないだろうか?

 相撲の取り組みの中では、技の技量が物を言うが、引退後の、相撲協会の中では、それが通用するものではない。もっと、人付き合いや人脈が物を言う。大横綱であったとしても、その意見が必ず通るというわけではないだろう。貴乃花親方は若くして横綱にまで上り詰め、大横綱として相撲界に君臨しているうちに、鼻が高くなりすぎて、天狗になってしまったのかも知れない。横綱として現役で相撲を取っているときは、鼻の高い天狗も、自分自身への励みになるかも知れないが、相撲を引退した後、その鼻は無用の長物で、大きくて高い鼻が視界を遮り足元が見えなくなるという難点がある。そのため、鼻の高さが自身の行動を制限したり、あらぬ方向へと進んでしまったりするものだ。小結だったり、関脇だったりした人が相撲協会では上役に座って、横綱に説教をたれることだってある。それが、貴乃花親方には我慢ならなかったということなのかも知れない。

 いずれにしても、もう大人なのだから、世間の常識を踏まえた上で、大人として行動して欲しいものだ。弟子を守りたいと言いながら、自身の行動が、却って、弟子を窮地に追い込んでしまっているという事実をもっと認識して欲しいと思う。

コメント (2)
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