一票の格差について、また、最高裁の意見判決が出た。もう、何年も前からこの問題は違憲判決が続いているが、選挙無効については棄却されている。それはそうだろう。莫大な費用を掛けて選挙を行い、それが無効だと判決が出たら、国会は収拾がつかなくなってしまう。本音を言えば、無効の判決を出したいという意見が多かったのではなかろうか?
国会はどうか?そんな判決どこ吹く風とまるで他人事のようで、一向に腰を上げようとしない。彼らの頭にあるのは、自分が国会議員を続けられるかどうか、党の勢力がどうなるかということだけで、自己保守に専念し、他人任せで、自らの問題として真摯に取り組もうとする姿勢が全く見られない。そもそも財政危機を叫ばれる中、本会議や委員会で後ろの方であくびしたり、居眠りしたりしている議員は余分なのだ。一人議員が減れば、どれだけの税金の無駄遣いが減ることやら!政党助成金についても、企業献金を受け取らないという約束で、政党助成金を交付することにしたのではなかったのか?それなのに政党助成金を受け取り、企業献金も受け取る。何と欲の深いことか、呆れてしまう。
国会議員が自らの力で定数削減、一票の格差解消ができないのならば、有識者会議でも立ち上げ、第三者が公平な立場で、そのことを検討するべきなのではないだろうか?そうすれば、個人の事情(選挙に利・不利)や党の損得に関係なく、公平な視点で検討がなされるだろう。まあ、最高裁が違憲判決を出しても、全く動く気配がないのだから、こういっても、馬耳東風というところだろう。全く困ったものだ。