おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

ある職人さん

2008年10月07日 07時02分56秒 | Weblog
久しぶりに、ほんとに久しぶりだったのですが、兄から『一杯やろう』と誘われ、地元の居酒屋さんでの出来事です。

いつも北澤工務店で内装工事をやってもらっているH君が、Mさんという建具職人のご夫婦と飲んでました。H君はぼくの中学時代の後輩で、お客様や職人仲間からとても評判がよく、ぼくがとても信頼している職人の一人です。

彼らは木造による在来工法大手ハウスメーカーの仕事をメインにしています。その仕事は『合理化』と『システム化』によって、ひとりの職人であるということよりも、工場でできない作業を現場で行う機械であるがごとくを求められます。その仕事は標準化され、毎回おなじような仕事を繰り返しすることになります。

しかし、このことによって高度な品質が保たれ、クレームのない工業製品としての家が出来上がるのです。年間1万棟も建築する会社としてはそれしか道がないのです。1棟1棟こころをこめて、なんて、営業言葉ではできても現場はできない。

そんな中、Mさんがおっしゃるのです。

『H君に連れられて、北澤さんの現場を何度も見させてもらっているんですよ。ぼくは建具やですから建具に目がいくんですが、北澤さんのところの職人さんはほんとうにすごいですよ。うらやましいですよ、ああいう仕事をさせてもらえることが。一本一本ていねいに、ここまでやるか、というくらい見えないところにも気を配ってやっている。自分もあんな仕事をやってみたかったけど、できませんでした。今はハウスメーカーの既製品の建てはめだけですから、ほんとうの職人の仕事じゃないですよ。大変でしょうけど、ぜひいまみたいな仕事、続けていってください。。。。。』

その現場とは、北澤工務店にとっては通常の仕事。特別の現場ではありませんでした。あまり他社を知らないぼくにとっては普通のことだったのですが、酒も飲まないそのMさんの真面目そうな表情と言葉に、ものすごい感動をもらいました。

やはり、見る人がわかればわかるんです。うれしかったです。



・・・・・・・私事で大変恐縮なのですが、本日10月7日より10月23日までの間、休暇をいただきます。その間はブログもおやすみとなりますので、あしからずご了承ください。23日から、また書き込みます!!

ではまた。

おさむ
コメント
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