おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

32年前

2009年12月19日 08時25分05秒 | Weblog
写真は今から32年前に、私の父が新築工事をさせていただいた現場のリフォーム工事です。ここのところ、こうして父のやってきた仕事を垣間見る機会が多く、32年を経たいまでも尚、『さすがだな』と思わせる造りがここかしこにあります。

化粧造りのお家を見ると、『おもしろいなぁ』と感じることがあります。それは、『30年くらい経ってやっと一人前のような風合いが出てくる』ということです。現代の家づくりをみていると『消耗品扱い』ではないかと思えるような節もあります。30年も経ったら住むに耐えない家があまりにも多すぎるのではないか。

32年前のことではありますが、ぼくはこのお家の上棟式の事をよく覚えているんです。

ぼくたちの子供の頃の一番の楽しみでもあった『もちまき』

何十本もの丸太が組まれた屋根に五色の旗が揚がると、『もちまき』の始まりのサインです。(ぼくたちは『たじまい』と呼んでいました。)

この『もちまき』、奇数人数の大勢の男たちが上に上がり、棟梁である父が祝詞を奏上し、お清めが終わり、大玄翁で3回母屋を絞めると、もの凄い緊張感が敷地内を覆います。

まずは四方餅。東・南・西・北の順に餅がまかれると、近所中から集まった人たちが歓声と共に群がります。その喧騒、地響き、歓声・・・

その独特な雰囲気は、なかなか言葉では現わせませんね。たっくさんのもちもちもち。インスタントラーメンやベビースター、ガム、あたりくじを書いたボール、お賽銭、スナック菓子にガム・・・・・・いやーーーー楽しいんですよ!!!

やがてクライマックス!の鏡餅の登場です。

でぼくは当時、カラダも大きかったため、かなりの確立で鏡餅をゲットしていました。そしてこのときも見事!でっかい鏡餅をほとんど傷つけることなくゲットしたのでした。(子ども用だったと思いますが・・・)

もちまきが終わると、ひとつの楽しみがありました。

それは、途中にひっかかった餅やラーメンを、大工さんが拾って降りてくるのに群がることです。餅のひとつももらったら、すごい得した気分になったものです。

そして買物袋いっぱいに拾った皆々は、笑顔と共に三々五々帰ってゆくのでした。

と、、、、、、32年経たそのお家の写真なのです。長い説明で失礼しました。

3方向周り廊下のこのお家、裏廊下だけが合板の床材でした。やはりぶにゃぶにゃにふやけてしまったので、今回張り替えることになったのです。無垢の床材は32年経ても何事もなかったようにしっかりしています。やはり合板は無垢材にかなわない。

施主様はぼくを『おさむちゃん』と呼んでくれます。なんだかとってもうれしい。

家づくりという仕事、いい仕事です。

ではまた。

おさむ
コメント
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