おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

弥勒菩薩

2011年01月05日 11時55分23秒 | 自分のこと
いまぼくはなんと京都帰りの新幹線の中にいます。

昨日の晩、急遽思い立って夜行バスに乗り込み、朝7時に京都駅に到着。目的地は、広隆寺。あの国宝第一号 『弥勒菩薩』 様にお会いするためです。昨年もこの時期に来ました。





これまでに何度もお参りさせて頂いている弥勒菩薩ですが、そのきっかけは15年以上前に行徳先生からお聴きした言葉です。

『戦前、哲学者のカール・ヤスパースが広隆寺を訪れた。その時に彼はこう言ったそうです。歴史哲学者として世界中の彫刻や像を観てきた彼は、これほどに美しい像をこれまで見たことがない、この弥勒菩薩像こそ、人間の達しえる最高の姿だ、最高の相だ、と。(これは広隆寺のパンフレットにも書かれています。)でもそこからが肝心なんです。(ここから先はパンフレットには書かれていません。) これほど美しく、人間の達しえる最高の姿、最高の相になれる人とは、罪を犯した人、過ちを犯した人でなければなれない、と。』

ぼくはそのお話を聞いたとき、泣き崩れました。間違いばかり、できないことばかりの自分。図らずもうそをつく自分。そんな自分をも丸ごと全部受け止めてくれる存在、それが弥勒菩薩。一年に一度はその前に静かに座り、ただただ静かな自分を見つめたい。

弥勒菩薩の表情は、行く度に異なって見えます。悲しい様な表情、怒っている様な表情、微笑んでいるような表情・・・・。

今回は、微笑んでいるというよりは、ゲラゲラと笑い出しそうなくらいの表情に見えました。きっとその時のぼくの心情が映し出されていると思うのですが、今回はそんな表情に見えました。

『ありがとうございます。今年もがんばります。』

『よっしゃー、仕事がんばるぞー!!!』






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広隆寺のある太秦は、京都駅からちょっと不便なところにあります。電車を乗り継ぎ、拝観して、また京都駅に戻って、11時16分京都発ののぞみ号に飛び乗りました。

実にあわただしかったですが、実に有意義な、新年の最高の時間と空間に包まれました。

ではまた。

おさむ