30年以上前に新築工事をさせていただいたK様邸で、今回の大震災の復旧のための打ち合わせをしていたときのこと。
お二人暮らしでご年配のKさんご夫婦は、昔からこの地にずーーっと住んで来られました。
『・・・・だけど、このあたりはほんとにいいところだどな。気候はおだやかだし、自然災害も少ないし、ほんとにいいところだよ・・・・』
『ほんとだよねぇ。このあたりはほんとに住みやすいし、今度の地震だってたいしたことなかったし、ほんとにいいところだ・・・・』
でも、でもですよ。K様のお家、甚大な被害を被っているんです。屋根瓦の棟は大棟も下棟も、完全に崩落してしまったんです。お二人暮らしでさぞ不安で怖い思いをされているに違いない。でも、『たいしたことない』『いい家だ』『いい場所だ』『だいじょうぶだ』っておっしゃる。
『テレビを観ていても、ほんとに涙が止まらなくなるよ。それに比べたらこの辺りはほんとにしあわせだ・・・』
Kさんは、被災された方々と一体となっている感じがした。他人事ではなく、我がこととしてテレビを見つめているのかもしれない。
現場をまわっているといろいろな場面に遭遇して、いろんな学びをさせていただいています。Kさんは全く動じていない。ジタバタしていない。
ところが多くの人は異なる。ジタバタして、不安に襲われ、自分だけは何とか楽になりたいとまたジタバタする。怒りや作為の連続となる。
事実は一つなんですよね。その事実の受け止め方で結果がまるで変わる。
『わたしら年寄りだから、なんにもわかんないから、きたざわさんにぜんぶおまかせするしかないよ。』
潔さというのかなぁ、年輪というのかなぁ、すごいなぁと思う。人の幸せの道って、たぶんこっちだよな。
それで、おもしろいもので、こういう方にやっぱりツキは回ってくる。他社の仕事をしなければならなかった職人の都合が急きょ変更となって、このKさんのお家の復旧工事が来週には始まれることになりました。数ヵ月後の予定だったんですけど、ね。おもしろいもんですね。
明日は山梨県から瓦職人さん3人組が来てくれます。一番仕事は土浦市のM様の復旧工事です。楽しみです!!!
着々と、着々と。
ではまた。
おさむ
お二人暮らしでご年配のKさんご夫婦は、昔からこの地にずーーっと住んで来られました。
『・・・・だけど、このあたりはほんとにいいところだどな。気候はおだやかだし、自然災害も少ないし、ほんとにいいところだよ・・・・』
『ほんとだよねぇ。このあたりはほんとに住みやすいし、今度の地震だってたいしたことなかったし、ほんとにいいところだ・・・・』
でも、でもですよ。K様のお家、甚大な被害を被っているんです。屋根瓦の棟は大棟も下棟も、完全に崩落してしまったんです。お二人暮らしでさぞ不安で怖い思いをされているに違いない。でも、『たいしたことない』『いい家だ』『いい場所だ』『だいじょうぶだ』っておっしゃる。
『テレビを観ていても、ほんとに涙が止まらなくなるよ。それに比べたらこの辺りはほんとにしあわせだ・・・』
Kさんは、被災された方々と一体となっている感じがした。他人事ではなく、我がこととしてテレビを見つめているのかもしれない。
現場をまわっているといろいろな場面に遭遇して、いろんな学びをさせていただいています。Kさんは全く動じていない。ジタバタしていない。
ところが多くの人は異なる。ジタバタして、不安に襲われ、自分だけは何とか楽になりたいとまたジタバタする。怒りや作為の連続となる。
事実は一つなんですよね。その事実の受け止め方で結果がまるで変わる。
『わたしら年寄りだから、なんにもわかんないから、きたざわさんにぜんぶおまかせするしかないよ。』
潔さというのかなぁ、年輪というのかなぁ、すごいなぁと思う。人の幸せの道って、たぶんこっちだよな。
それで、おもしろいもので、こういう方にやっぱりツキは回ってくる。他社の仕事をしなければならなかった職人の都合が急きょ変更となって、このKさんのお家の復旧工事が来週には始まれることになりました。数ヵ月後の予定だったんですけど、ね。おもしろいもんですね。
明日は山梨県から瓦職人さん3人組が来てくれます。一番仕事は土浦市のM様の復旧工事です。楽しみです!!!
着々と、着々と。
ではまた。
おさむ