エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

自分のライフワークが変わる時

2024年01月22日 | 定年後の生活
自分のライフワークが変わる時

私にとって「登山」はもうライフワークで日々の生活から切り離せない存在。それは、今も変わら
ないと思いたい。夫婦で目指す目標に向かって計画から実行までのプロセスは、もはや非日常では
なく、日常的な生活パターンだったはず。しかし、少しずつ危惧していた事象がライフワークを揺
るがせる時期に入ったかも知れないと思う事もある。それは、山に登りたい意欲だったり、行くぞ
という意気込みだったり、ちょっと寒過ぎという弱気だったりと「気持ち・心」の変化が起因して
いる様に思って来た。

少し振り返ると、現役を含めて還暦を過ぎた頃から冬山に対する怖さと寒さに耐えられない弱気が、
計画を曖昧にしたり、行動力を抑え込む強さが増してるように思って来た。年々冬山に出掛ける回
数も減り、自ずと登頂する回数も減って来た。残雪期の春山は未踏峰を狙うには絶好の時期であり、
車中泊・テント泊をしながら一座ずつ消化していく満足感は今も忘れてはいない。

現役時代の不規則な仕事の中で夫婦の休みを調整し「次はここに行くぞ」と計画を練る。厳冬期の
車中泊も望んで挑み、氷点下20℃越えの山行も元気に出掛けていた。林道でも尾根でもまだ誰も
歩いていない雪のルートに自分たちだけのトレースを刻み一歩ずつ前進してピークを目指す。そん
な光景は、山の名を出すたびに浮かんで来ると言うものだ。

「加齢」と言う言葉を理由にしたくないが、定年後の生活は現役時代とは違ってる事だけは違いな
い。そして、50代と違って60代になると筋力も体力も持久力も落ちてることを実感すると必然
的に気持ちの変化も否めないかも知れない。

ライフワークは登山と言い切りたいが、それ以外にも興味を持つと集中してしまうところは昔と変
わらない。いつか自分のライフワークが変わる時があるとすれば、夫婦どちらかが病気やケガで登
山が出来ない体になったり、二人の登山熱が冷めることだってあるかも知れないし、他の趣味に熱
中する事だってあるはずである。災害などで家を失う被害になれば立ち直るにも時間は掛かるだろ
う。借金で首が回らない事態は今のところ想像出来ないが、いつどうなるかなんて誰にも分からな
い。

確実にそして少しずつ生活の変化は、気持ちの変化にもなっている気がする・・・。


※ 本文とは、直接関係のない写真ですが、良き日を思い出して載せています。

長万部岳北尾根から派生する小尾根を辿り後志利別川まで下るところ・・・前方左が「利別岳」


22.03.29 道南「利別岳 (1022m) 」に臨んだ夫婦登山。前方の奥が利別岳頂上。


初登頂 「利別岳」での記念写真・・天気に恵まれた最高の日だった・・。


利別岳北東尾根を下るチーヤン・・・



最新の画像もっと見る

コメントを投稿