淀川長治の死を悼む (かつて同じ洪積台地の上で暮らしていた者として)

1998年11月21日 | 日々のアブク
 悲しみについて(柄にもなく)  去る11月11日に映画評論家の淀川長治が死んでしまった,そのことが最近少し悲しい。映画評論だって? いやいや,物心ついた頃から現在に至るまでの少なからぬ期間を通じて,私は決してよい映画鑑賞者ではなかったと思う。若年の頃も長じて後も,その見方は一貫していた。スクリーン上に展開される多種多様なドラマのなかから,例えば正体不明の見果てぬ夢にすがりつくセンチメンタリズム . . . 本文を読む