復興相の辞任劇に思う

復興相が一連の問題発言に対する責任をとる形で突如辞任してしまった。
たしかに宮城県庁での物言いなどを聞いていると復興相ポストには不適格といわざるを得ない。
ただ環境相時代の目立たない、国会でもボソボソと最小限の答弁を繰り返すだけの執務スタイルからするとまるで人が変わったような言動が続いている。
もしかしたら菅首相に早期退陣を促すための確信犯的行動だったのかもしれない。
それにしても震災復興はいま喫緊の課題で一瞬の停滞も許されない。
本人は「これからは一兵卒として被災者に向き合っていく」と淡々だが理由はどうであれ要職放棄を軽視しすぎているのではないか。
単に辞めればいいというものではない。
任命権者は慰留や通常の辞表受理ではなく何らかのペナルティで臨まない限りなかなか負の連鎖は止まらないだろう。
国会議員も任命権者もそれくらいの真剣勝負で職に当たって欲しいものだ。