朝ドラ「なつぞら」第4回の柴田泰樹が言う「労働の考え方」=懐かしい昭和の考え方と言うには、我々昭和の時代を生きた者にとってはまだまだ土台にある考え方と思うが・・・
NHK朝ドラ「なつぞら」のおじいちゃん柴田泰樹にみる「労働の考え方」は、今でも基本的な考え方と思うが、これが現在次第に崩れているのかなあと考えるところ。その一番のものは、労働基準法に業務に従事した時間と成果との関連性が強くない高度な専門的な業種という限定があるが、労働基準法に導入された「高度プロフェッショナル制度」であろう。しかし、そのほかは、まだ労働時間と報酬との関連性は、まだまだ生きているのではないか。
昭和は一生懸命働けば必ず報われるというのが基本にあったと思う。我々、昭和に生きた世代にとっては、いまだ生きている考えかただと思うし、これがなくなって成果を基本に据えることになれば、どうなんだろう。しかし、AI・ロボットが主体的に働けば、そうはいってられないのかもしれない。昭和の考え方は懐かしいという時代がくるのかもしれない。
柴田剛男(藤木直人)は、戦争で亡くなった戦友の子供を東京で引き取り、ふるさと北海道十勝の柴田家に引き上げる。その子が主人公の奥原なつ(広瀬すず)である。戦後の柴田家も裕福といえるものではなく、妻・富士子(松嶋菜々子)の父・柴田泰樹(草刈正雄)は北陸から北海道へ移り住んだ開拓民で、経営する「しばた牧場」の実権はまだまだ剛男の義理の父・泰樹にあったようで、なかなか、なつを受け入れようとしなかった。なつの兄が迎えに来るまでということで、なつは働かせてもらうことになったが、朝から晩まで一生懸命働き、やがて泰樹も認め、一人前の乳搾りをさせるようになる。ある日、泰樹は町へ牛乳を納めに行き、菓子屋「雪月」に寄る。なにか菓子をくれと泰樹は頼むが戦後の品不足であり、持ってきた牛乳・卵でもって店主小畑雪之助(安田顕)は、アイスクリームを作ってくれた。そこで、その店先で泰樹となつは2人で食べることになる。
・そこでの泰樹の言葉である。
〇 うまいか、うちの者には内緒だぞ。
〇 お前が搾った牛乳から生まれたもんだ。よく味わえ。
〇 ちゃんと働けば必ずいつか報われる。
報われなければ、働き方が悪いか、働かせ方が悪いかだ。
そんなところは、さっさと逃げ出せば良い。
〇 だが、一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることだ。
人は人を当てにする者を助けはせね。逆に、自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれる。
〇 お前は、この数日、本当によく働いた。そのアイスクリームは、(報酬)*1だ。お前なら大丈夫だ。
〇 だから、無理に笑うことは(必要)ない。無理に謝ることはない。
〇 お前は堂々していろ。堂々とここで生きろ。
なつが柴田家の柴田泰樹(おじいちゃん)に受け入れられた瞬間でした。
この言葉、私は感動しました。ちなみに、私は戦後生まれの昭和25年生まれです。
この後、経済成長を成し遂げ、東京オリンピックがあるという良き時代だったのかもしれません。
*1 ( )は、うまく聞き取れなったので、適当なことばをあてはめました。
NHK朝ドラ「なつぞら」のおじいちゃん柴田泰樹にみる「労働の考え方」は、今でも基本的な考え方と思うが、これが現在次第に崩れているのかなあと考えるところ。その一番のものは、労働基準法に業務に従事した時間と成果との関連性が強くない高度な専門的な業種という限定があるが、労働基準法に導入された「高度プロフェッショナル制度」であろう。しかし、そのほかは、まだ労働時間と報酬との関連性は、まだまだ生きているのではないか。
昭和は一生懸命働けば必ず報われるというのが基本にあったと思う。我々、昭和に生きた世代にとっては、いまだ生きている考えかただと思うし、これがなくなって成果を基本に据えることになれば、どうなんだろう。しかし、AI・ロボットが主体的に働けば、そうはいってられないのかもしれない。昭和の考え方は懐かしいという時代がくるのかもしれない。
柴田剛男(藤木直人)は、戦争で亡くなった戦友の子供を東京で引き取り、ふるさと北海道十勝の柴田家に引き上げる。その子が主人公の奥原なつ(広瀬すず)である。戦後の柴田家も裕福といえるものではなく、妻・富士子(松嶋菜々子)の父・柴田泰樹(草刈正雄)は北陸から北海道へ移り住んだ開拓民で、経営する「しばた牧場」の実権はまだまだ剛男の義理の父・泰樹にあったようで、なかなか、なつを受け入れようとしなかった。なつの兄が迎えに来るまでということで、なつは働かせてもらうことになったが、朝から晩まで一生懸命働き、やがて泰樹も認め、一人前の乳搾りをさせるようになる。ある日、泰樹は町へ牛乳を納めに行き、菓子屋「雪月」に寄る。なにか菓子をくれと泰樹は頼むが戦後の品不足であり、持ってきた牛乳・卵でもって店主小畑雪之助(安田顕)は、アイスクリームを作ってくれた。そこで、その店先で泰樹となつは2人で食べることになる。
・そこでの泰樹の言葉である。
〇 うまいか、うちの者には内緒だぞ。
〇 お前が搾った牛乳から生まれたもんだ。よく味わえ。
〇 ちゃんと働けば必ずいつか報われる。
報われなければ、働き方が悪いか、働かせ方が悪いかだ。
そんなところは、さっさと逃げ出せば良い。
〇 だが、一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることだ。
人は人を当てにする者を助けはせね。逆に、自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれる。
〇 お前は、この数日、本当によく働いた。そのアイスクリームは、(報酬)*1だ。お前なら大丈夫だ。
〇 だから、無理に笑うことは(必要)ない。無理に謝ることはない。
〇 お前は堂々していろ。堂々とここで生きろ。
なつが柴田家の柴田泰樹(おじいちゃん)に受け入れられた瞬間でした。
この言葉、私は感動しました。ちなみに、私は戦後生まれの昭和25年生まれです。
この後、経済成長を成し遂げ、東京オリンピックがあるという良き時代だったのかもしれません。
*1 ( )は、うまく聞き取れなったので、適当なことばをあてはめました。