元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

NHK夜ドラ・バニラな毎日=「すっぱいブドウ」の合理化の限界⇒それらを全て受け入れること

2025-02-27 12:50:10 | 人間関係・心理学

 お菓子の香りに包まれような精神的に癒される夜ドラです!!

 白井葵は、パティシエの修行後、ようやく大阪で長年の夢だった洋菓子店を開いたが、経営はうまくいかずに、店を閉じることになった。そこに、謎の料理研究家、佐渡谷真奈美があらわれ、閉店したその厨房で「一人だけのお菓子教室」を開くので協力してほしいというのだ。それぞれに心に悩みを抱えた生徒たちが、何人か現れた後、居抜きで厨房を買取したいという人が現れ、佐渡谷は、それなら最後に、生徒は白井本人で材料などは自分が用意するから、もう一度お菓子教室をやろうということになったのだった。

 そして佐渡谷が作ったパウンドケーキを食べて、白井はつぶやく。「一流のお店にしたいと、最高の素材で最高のケーキを作りたい、要らないプライドばかり膨らんでいった。でも、この佐渡谷さんのケーキは、すごくシンプルなのに、こんなにも幸せな気持ちになれるってすごいなあ」と思った。佐渡谷が「また目標のために頑張るんでしょう。」というと、白井は「でも、私これからどうしたらいいんですかね。」といい、「あなたは大丈夫、私がいるから」と佐渡谷は応えた。

 経営はうまくいかず店を閉じることとなった白井。一時的に始めた一人のためのお菓子教室。そして、最後のお菓子教室で、佐渡谷が作ったケーキを食べて、自分が作って来たケーキは何だったのだろうと打ちのめされたのだった。

 「すっぱいブドウ」というイソップ童話はご存じだと思います。山路をきつねが歩いていると、いかにもおいそうなブドウが垂れ下がっていますが、ちょっと高いところにあるようです。飛びあがっても取れません。きつねは「あんなすっぱいブドウなんて」くやしまぎれにいって立ち去ります。これを心理学的には、酸っぱいブドウの「合理化」といいます。

 しかし、いくら合理化をしたところで、おいしそうなブドウはすっぱいブドウに変わるとは限りません。食べてみなければ、分からないからです。一流の店にしたい(最高の素材で最高のケーキ)と掲げた目標は、経営上ストップしてしまったのです。白井にとって、悔しさがつのります。なんぼ、心理的「合理化」をしようとしても、経営上ゆきずまったという事実は消えません。

 今は、それらすべてを受け入れて、できる限りやさしく、今の気持ちを包み込んでしまうこと そして、それが過去に囚われているあなたの気持ちをいやすことになるのです。

 この世に完全な間違いなんてないのです。なにが間違いだったかは、判断する時、場所、状況によって違い、なにが良かったのか何が悪かったかは、一概に言えないというのが本当の所です。あなたは、その時々に応じて、自分なりにその時のただしい判断をしたはずです。大切なのは、あなた自身がそれを認めてあげることです。過去にとらわれ、あのときはこうすべきだったといっても、そこからは何ら得られません。その時は、あなたにとってベストの選択をしたにちがいません。そのときの自分を認めて「受入れる」「受容」しかないのです。(「心の魔法」ゆうきゆう著・オーエス出版社から当段落は「引用」他は同趣旨)

 まずは、この自分を受け入れること、それができて初めて整理することができます。これからどうすべきか、次の段階の「再生」のポイント(私はまとめて見るので20回目しか見ていませんが・・)は、静(最初の生徒になった作詞家)が言う「お店に愛が足りなかった」のか、佐渡谷のケーキのように「目の前の人に喜んでもらえる菓子」のなのか、今までの「自分」を受け入れて初めて、今まで見えなかったものが見えてくるのです。何のためにお菓子をつくるのか見えてくるはずです。

 このドラマを見ていると、バニラなどのケーキの甘い香りが、常に漂っているような気にさせられるのが不思議、癒されます。佐渡谷の白井に対する「大丈夫、私がいる」というのも、カウンセラーの「受容」ですもんね。

   人生の終焉に向かいつつある私は、ここで人生の整理をしたいと思っています。考えれば考えるほど、思うとおりの人生ではありません。なにかやり残したとか、うまくいかずこうできなかったのかとか、悔やまれることは山々ですが、失った過去は取り戻せません。しかし、その時は一生懸命心血を注ぎ、生きてきました。その時、精神的に弱気な自分を含めて、できるだけのことをやってきたのも事実です、そうまるごと、その自分を認めてしまうしかありません。今の自分と過去に生きてきた自分を丸ごと受け入れること。そう思って、後期高齢者になる前に、ここで人生の第3四半期の決算をしておきます。 

 

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BSNHK・True Colors テーマがシンディ・ローパーの曲名に同じ=虹のような本当の自分(色)を取り戻せ

2025-02-24 17:20:29 | 人間関係・心理学

 自分の本当の色って虹のように美しい=本当の色を他人に見せるのを恐れるな(歌詞)

 音楽に疎い私は、このテーマソング「true colaors」がこのドラマのタイトルと同じだという認識はあったのですが、これが、シンディ・ローパーの名曲であることも知らずにいましたところ、物語の内容にひかれるうちに、この歌詞の内容にも通ずるものがあることが分かってきました。

 独特の色彩感覚で脚光をあびるファッションフォトグラファー立花海咲は、その頂点に立とうとしていた矢先に、難病の錐体ジストロフィを患い、その道に進むのが困難となった。その頃、音信不通としていた妹から結婚式に出てくれないかとの手紙が届き、母とも縁を切った因縁の故郷(熊本県天草)に足を踏み入れた。

 ファッションフォトグラファーを究めることが困難となった自分に絶望する海咲だったが、幼馴染の晶太郎の家に居候して、かたくなな自分の心が晶太郎やほかの人から解きほぐされ、だんだんと昔の素直な自分を取り戻していく。歌詞は自分の本当の色を他人に見せることを促しています。自分の色を取り戻せということが大切だというメッセージです。自分の本当の色は虹のように美しいという。第8回「それぞれの色」では、天草にいたるところで虹が見られ、その覚え方にもいろいろあり、海咲とわだかまりのあった辻村多一郎(母の後)の英語の覚え方は、その虹を作っている人の英語名だという。

 一方の晶太郎も、同様に、海咲との関係の中で自分の道を究めようとするのだ。彼らは、幼馴染というお互いの友情や愛?の中で、寄り添い、支え合っていく関係だった。これは、歌詞の中の「あなた」と「歌い手」(話者)の関係。気を落としているあなたに向かって話している相棒なのだ。相棒はつらい時にもそばにいるので、いつでも呼んでよ(You call me up)といっている。

 心理学的には、自己受容と相棒との愛をテーマにした心あたたまる歌詞といえる。ドラマは、天草の美しい空と海、それをバックにした教会を景色に見ながら、海咲が自分を取り戻す姿が、ゆったりとした進行の中で展開していきます。

 「true colaors」の歌詞

You with the sad eyes, don’t be discouraged  Oh I realize it’s hard to take courage
悲しい目をしてるあなた、気を落とさないで  勇気を持つことは大変ってことは分かるよ
In a world full of people  You can lose sight of it all
たくさんの人がいる世界の中で、全ての光を見えなくなることだってあるだろう
And the darkness so inside you    Can make you feel so small
君の中にある暗闇が、君を小さな存在のように感じさせるんだ。

But I see your true colors shining through I see your true colors shining through
光り輝いてる君の本当の色を私は知っているよ  君の光り輝いている本当の色を知ってるよ
So don’t be afraid to let them show your true colors
だから、君の本当の色を他人に見せるのを恐れないで
True colors are beautiful like a rainbow
本当の色って、虹のように美しいよ

Show me a smile then, don’t be unhappy  Can’t remember when I last saw you laugh
だから、私に笑顔を見せて、悲しまないで       最期に君が笑ったのを見たのは、いつだったか思い出せないよ
If this world makes you crazy and you’ve take all you can bear
もしこの世界が君を苦しめ、その全てにずっと耐えてきたのなら
You call me up because you know I’ll be there
私はそばにいるので、いつでも呼んでよ

And I see your true colors shining through I see your true colors, and that’s why I love you
君の光り輝いてるよ本当の色を私は知っているよ、君の本当の色を知ってるよ それが私があなたを愛する理由
So don’t be afraid to let them show your true colors
だから、君の本当の色を他人に見せるのを恐れないで
True colors are beautiful like a rainbow
本当の色って、虹のように美しいよ

Can’t remember when I last saw you laugh
最期に君が笑ったのを見たのは、いつだったか思い出せないよ
If this world makes you crazy and you’ve take all you can bear 
もしこの世界が君を苦しめ、その全てにずっと耐えてきたのなら                                                                                       

You call me up because you know I’ll be there                                                                                                                       私はそばにいるので、いつでも呼んでよ

And I see your true colors shining through I see your true colors, and that’s why I love you
君の光り輝いてるよ本当の色を私は知っているよ  君の本当の色を知ってるよ それが私があなたを愛する理由

So don’t be afraid to let them show your true colors
だから、君の本当の色を見せるのを恐れないで
True colors are beautiful like a rainbow
本当の色って、虹のように美しいよ

I see your true colors, and that’s why I love you                                                                                                                    君の本当の色を知ってるよ それが私があなたを愛する理由       

so don’t be afraid to let them show your true colors                                                                                                            だから 君の本当の色を他人に見せるのを恐れないで

True colors are beautiful like a rainbow
本当の色って、虹のように美しいよ

 (日本語訳;甲斐英司)

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BSNHK・True Colors 過去との対峙で自分の記憶の中で悪い思いを良い思いに変えることが重要

2025-02-02 07:22:02 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 過去に囚われていた自分を解放し本来の自分に戻りワクワクする人生を取り戻そう!!

 色彩のディーバ―(歌姫)立花海咲は、独特の色彩感覚で脚光をあびるファッションフォトグラファー、ミラノにも認められ、今まさにフォトグラファーの頂点に立とうとしていた。しかし、過労と思い受診した大学病院の眼科医の朝倉から「錐体ジストロフィ」という進行性の難病を告げられた。視力だけでなく色覚の低下は時間とともに進んでいくフォトグラファーにとって障害となる病気。呆然自失の海咲の下に、今まで音信不通としていた妹から結婚式に来て欲しいとの知らせが届き、母とも縁を切った因縁の故郷(熊本県天草)に足を踏み入れようとする。

 海咲の場合は現実の故郷に戻ってその過去と対峙しようとするのだが、斎藤一人さんにいわせると<※>「自分さがしの旅」といって、自分の記憶の中を旅するだけで十分と言う。自分を失う前の自分、否定される前の自分、こわがり、心配性、そういった性質を持つ前の「本当の自分」に会いに行くことだという。自分本来の姿に帰って見るということだろう。

 それと同時に、過去の自分が失敗したこと、恥ずかしく思った出来事、自信を失ったことや傷ついたこととか、思い出すといい気がしないような過去を一個一個「いいこと」にひっくりかえすこと、オセロの黒を白に変えることが重要だという。

 例えば、子供の頃の自分は、親の期待を一身に背負って、一生懸命努力したけど応えられなかった自分。テストで落第点を取った自分。あの時、親のがっかりした顔を見て、自分は傷ついて落ち込んだり、自信を失った。どちらにとっても不幸。しかし、子供にとって親は十分な力量をもっているように思えるけど、自分が親になって分かるけど全然完璧でもない、未熟なんだと分かる。そこで、そのときに戻って、大人の目で未熟な親をみる。うちの親は未熟なのに、育児放棄もしないで、ちゃんとご飯を食べさせて、学校に行かせてくれた。それだけで、ありがたいとなるのではなるのではないか。

 一人さんは方程式、英語ができなかった。先生が方程式が出来ないと、また、英語が出来ないと困るよといったけど、今までそれで困ったことはない。(必要になれば必要に迫られてマスターできるのではないか。) また、一人さんは、野球も相撲もからっきしダメだけど、(努力はしたけど、私の場合は運動全般ダメで、鉄棒の逆上がりや跳び箱ではみんなの前で大恥をかいた。)、それで飯を食うわけではないという。さらに、おく病な人は、それなりに準備を整え成功に至るように、必ずしも欠点ではないというのだ。

 このように、過去の「思い」は、単なる思い違いや、軽く「思い」を変えるだけのものから、重く「思い」を転換しなければならないものまで、その思いには大小があるにしても、現在に立ち返ってみれば、その思いをいい方に変えることができるだろう。

 そんな思いは思い出せないと言う方もいるかもしれない。そのきっかけとしていい方法がある。唐突だが、あなたは、猫派、犬派。私は犬派派だ。犬も猫も人間の何倍も年を取るので、家族同然にかわいがっていた犬も猫も必ず自分とお別れの時期が来る。その時の感情を思い出してみるといい。その時に巡り合った家族やお別れした犬のこと、それに対する感情の動き。そこから思い出すと何らかの当時の何らかのいい思いとともに悪い思いも、いろいろ湧き上がってくるはずだ。

 これらの過去の悪い思いは、そのままにしておくと、とげが刺さったように、あとから、知らず知らずのうちに、あなたをがんじがらめにする。そのとげを抜き去ることにより、心の奥で知らずしらずに、過去の自分に囚われていた自分から解き放たれ、「現在の自分」が「自由に」考えをめぐらすことができるのだ。そして、ワクワクするような自分がいることに気づいたら、確実にもうあなたの人生はいい方に動きだしているのだ。

 <※>著者;斎藤一人 自分さがしの旅 kkロングセラーズ 

 なお、この本のそのまま引用する部分と自分なりに解釈して要約したところがある。そのまま引用するのは、著者も認めているので問題ないと思われるが、要約部分等については、著者の思いとは違った解釈になっているかもしれないのをお詫びし、文章全般の責任は自分にあることを記します。

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