櫨の花です。
毎年5月末~6月上旬まで黄色い花が咲いていますが、櫨の紅葉を知ってる人は多くても、この黄色い花まで見たことがあるという人は少ないでしょう。
養蜂家によると、この櫨の花からは非常に高品質の蜂蜜が採れるそうですが、残念なことに、同時期にモチノキの花も咲いています。
モチノキの方が櫨よりも香りも味も強く、蜜蜂がモチノキからの蜂蜜をわずかでも運んでしまうとモチノキの特性の蜂蜜になってしまうそうです。
以前は山がまるごと一つ櫨の木だった場所も九州南部にはいくつもありました。そこでは上品な香りの櫨の蜂蜜が潤沢に採れたそうですが、今では櫨は伐採されてしまい、櫨の蜂蜜は非常に希少なものとなっています。
純粋な櫨の蜂蜜が採れたら…。
今となっては夢のような話ですが、100%櫨の蜂蜜を一度味わってみたいものです。