久留米まち旅プログラム「筑後川河畔の湯宿で奏でる日本の秋の夕べ」が無事に終了しました。
以前から、櫨灯りで食事をいただくイベントができないものかと思っていたので、ようやく念願叶いました。
和ろうそくは茶道の「夜噺」で使いますが、ほとんど一般の人には馴染みがなく、参加するには少し敷居が高いのが難点です。そこで少し敷居を下げて、「お食事会」にすることで一般にも良さを広められるのではないかと考えました。
古い旅館で行ったので、ミニコンサートや受付の時の照明、トイレの照明とか、急な階段の照明には非常に悩みましたが、不安を感じさせない程度の明るさで照明を行いました。
お座敷に座っての食事の時だけは、櫨灯りのみです。
今回は「浮き櫨きゃんどる」という水に浮かべる櫨キャンドルを使いました。櫨蝋と芯を使った和ろうそくの灯りそのままに、大きく揺らぎながら燃えていきます。
へら絞りという特殊な金属加工をほどこしたホルダーに入れて水に浮かべ、久留米の鉄人さんの燭台に固定すると、食事の約2時間、浮き櫨キャンドルは、しっかり灯りの役目を果たしてくれました。
「浮き櫨きゃんどる」は中身の櫨蝋を補充すればホルダーは何回でも繰り返し使えるので、数百円程度の予算でまかなえます。
櫨灯りでお食事会、初めての試みで緊張していましたが、参加者の方からはとてもよかったとお褒めの言葉をいただきました。細かい反省点を修正していけば、これからいろんな場所で広められる可能性があります。
大いに希望をもらった夜でした。