松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

和蝋燭のみの舞踊公演 その1

2009-08-01 22:40:34 | 復活奮闘日記
先月お伝えした山口・花柳流による和蝋燭舞踊公演の話です。

せっかく八女で踊るわけだから、花柳さんからは地元を生かした演目はいかがと打診がありました。

残念ながら私はさっぱり日本舞踊にはうといので、地元の定番みたいな踊りの演目など少しも知りません。そこで、杉山洋先生の書いた「燈籠人形夜話」という本をパラパラとめくっていると、「ちょぼくれ」という文字が飛び込んできました。

ちょぼくれ…って何?

どうやら天保15年に書かれた「福島燈籠人形の由来」という文書で、当時の大倹約令内示をたてに灯ろう人形の奉納を禁止しようとする藩庁を「ちょぼくれ」風に揶揄したものだそうです。

「八女のみんなは灯籠人形が大好きで、毎年楽しみにしているのに、それを禁止するなんて!」

という八女の人々の灯籠人形への熱い熱~~い気持ちが込められた文書なんです。

この内容を読んでるうちに私は面白くなって、これを花柳寿寛さんが踊ってくれないかなと思って、花柳さんにこういう内容で創作舞踊はできるかどうか提案してみると、非常に面白いのではないかという返事がありました。

元々は長い文章で残っているので、もっと短くして歌いやすくする必要があります。つまり歌詞を作るわけです。

この創作の最も適任者はもちろん「燈籠人形夜話」を書いた杉山先生に他なりません。さっそく八女・本町筋を愛する会を通して杉山先生に相談すると、なんと!一週間もたたないうちに歌詞が出来上がったと連絡がありました。

ファックスが送られてきたのを読んで、あまりの完成度の高さにびっくりして、しばし感動のためモノも言えませんでした。こちらのブログに歌詞全文が掲載されています。ぜひご覧下さい。

物事がうまく行く時は本当にトントン拍子に進んでいくものです。単なる和蝋燭の踊りではなく、八女の灯籠人形を題材にしたことで、「ちょぼくれ」が今に蘇るとは思いもよりませんでした。

あとはこの歌詞を生かす歌い手です。地元の八女学院の高校生が歌ってくれるそうですが…どんな出来になるでしょう?

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
引っ張られていく感じ (elster)
2009-08-05 21:05:37
baliさん、
高校生も一生懸命チャレンジしてくれています。どんな出来に仕上がるのか私もとっても楽しみです。
返信する
Unknown (bali)
2009-08-03 14:56:49
すごいね~、なんだか思いつきのようなものが、
何人もの人の前向きな思考と行動で形になっていく、
まるでelsterさんそのものです。
きっとelsterさんの人柄が周りを動かしていくんだと思いました。
ちょぼくれ・・・ばり面白そう!
返信する

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