後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔522〕後期ゴシック彫刻を歩く⑦ フラウエンシュタイン(オーストリア)では「シュッツ・マドンナ」に救われました。

2022年11月11日 | 美術館・博物館鑑賞
 グレゴール・エーアハルト(ミヒェル・エーアハルトの子)の「シュッツ・マドンナ」はフラウエンシュタイン教区教会(オーストリア)にあるはずです。





 10月11日(火)、リンツから約1時間、ローカル線に乗って遠足気分でフラウエンシュタインに向かいました。さらにバスを降りて、さて、小トランク(愛称コロコロ)を引いて教会まで丘を登ろうとしたその時でした。一台の車が我々の前に止まったのです。若い女性が降りてきて、行き先を聞いて、車に乗りなさいと誘ってくれました。まさに「シュッツ・マドンナ」の出現でした。車ではそこから10分ほどでしたが、徒歩で上れば1時間以上はかかったことでしょう。

 小さな教会は無人でした。静かに戸を開けると正面に「シュッツ・マドンナ」が鎮座していました。写真では何度も繰り返し見ていた「懐かしい」像です。実物は写真より遙かに素敵でした。そこからは無言でシャッターを切りまくりました。







 小さなパンフを購入し、若干のお礼をして清々しい気分で教会を後にしました。



 リンツに戻って城博物館に行ってからも良いことが続くものです。ここではシニアは無料でした。パッサウ派、ケーファーマルクト派、アルトエッティンク派など後期ゴシック彫刻が目白押しなのでした。誰もいない十もの部屋を二人占めしました。